これは完全に「ニャンキー」威圧感たっぷりの猫ちゃん、そのコワモテな姿に隠された感動エピソードとは?
猫はもともと目力のある動物。ゆるかわなペットだと侮っていると圧倒されることもあります。
6匹の猫と暮らしているXユーザーの「ねこのとりこ(@nekono_toriko16)」さんは、先日、ヤンキー座りをした愛猫から無慈悲なガンを飛ばされてしまいました。
片膝を立てたまま足を広げてしゃがみ込んでいる猫ちゃん。
ふっくらとしたボディを気だるそうに前傾姿勢に保ちながら、顔にはギロリと睨みつけるような眼差しを浮かべていて、その佇まいはニャンコとヤンキーの怖いとこ取りをした「ニャンキー」さながらの存在感。威圧感のある座り方と鋭い目つきの相乗効果によって、相手を怒らせた心当たりが無くても何となく後ろめたい気持ちになってしまいそうな光景です。
傍から見ると如何にも怒っているように見えますが、飼い主さんによると、実際にはそうではないようです。
この時は猫ちゃんが珍しくキャットタワーの1番上にいたため写真を撮っていた飼い主さん。愛猫の写真を撮影する時は、毎回『可愛い可愛い』と言いながら撮るのがお決まりのパターンで、この日も無我夢中で写真を撮っていたと言います。
すると、だんだん姿勢が崩れていって、最終的にヤンキー座りのような格好に落ち着いたのだそうで、これまでに一度も見たことがない奇跡的なポーズなのだとか。一方、猫ちゃんにとっても収まりが良かったのか、しばらくはこのままの状態をキープ。その後は何事もなかったかのように振る舞っていたそうです。
この猫は恋梅(こうめ)ちゃんと言うもうすぐ4歳になる女の子で、普段はご飯を食べるかゴロゴロしながら過ごしているけれど、賢くてとても優しい性格の猫ちゃん。自分がおもちゃで遊んでいる最中でも年下の猫たちに譲ったり、「恋梅行くよ」と声をかけると、ちゃんと付いて来てくれるのだとか。
「以前、夜中に私が喘息の発作で苦しんでいると、そばにやって来てフミフミしてくれたことは今でも覚えています。本当に優しくてお利口さんです。」
お家には全部で6匹の猫がいる飼い主さんですが、中でも恋梅ちゃんは特別な存在の猫でした。
そう感じるようになった理由は以前、まだ恋梅ちゃんを家族として迎え入れる前のこと。お家で長年一緒に暮らしていた高齢のウサギが、13歳を目前にして亡くなってしまう出来事がありました。そのウサギは飼い主さんが生きていく支えの一つと思えるほどの存在であったため、亡くなってからというもの、心にポッカリと穴が空いてしまったような毎日を過ごしていたそうです。
それから約3ヶ月後、縁あって急遽お迎えすることになったのが恋梅ちゃん。
当時はまだウサギが亡くなってからそれほど時間が経っていなかったことから、相当悩んだものの、最終的には家族としてお迎えすることを決断した飼い主さん。しかし、その時点では恋梅ちゃんについて何も情報を知らない状態で、写真さえ見たことがないほど。お家にやって来るまでは本当にドキドキしながら待っていたと言います。
そうして訪れたお迎えの日。予定通りやって来た恋梅ちゃんとの対面を果たした後、運命的な事実を知ることになります。それはなんと、恋梅ちゃんの誕生日が3ヶ月前に亡くなったウサギさんと同じ日だったこと。
「正直ウサギさんが生まれ変わって、また戻ってきてくれたとしか思えませんでした。ウサギさんが13歳を迎えるはずだった日に恋梅が生まれて、それから我が家に来てくれたのはただの偶然だとは思いますが、言葉にできないぐらい嬉しかったです。なので恋梅は私にとって特別な存在の猫なんです。」
それほど思い入れの強い猫ちゃんならば、たとえヤンキー座りのまま睨まれたとしても、可愛く見えて仕方がないことでしょう。飼い主さんの愛情が伝わってくるほっこりエピソードでした。
取材協力:ねこのとりこ(@nekono_toriko16)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-news/nyankee-koume
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