見出し画像

患者家族の会へ行ってきた

疲れました。
ほんとうに。
私、こんなに初対面の方が苦手だったっけ?と。
はじめて会う、どんな方なのかも全然分からない、年齢層も様々な、ほとんどが多分年上の、介護歴だってもちろんすごく上の人たちのなかで、いきなり自己紹介と親の状態をまとめて言うこの難しさ。
しっぽ完全に巻けてるし。なんなら完全に腹を出して「どうぞにおってください」と背中でにじり寄ってるぐらいの感じ。しかし、犬だったらすごい簡単に話が運ぶけど、人はにおい一発で解決はしない。


勝手に気圧されただけで、皆さんが厳しかったわけでは全くないです。
お一人お一人お顔が見えてきたら、皆さんすごく優しく見守ってくださっていた。
近所にお住まいの方とか、同じく遠方の親を一人で見てる方とかいるかなとは思っていたけど、まさか仕事の都合で20年もモロ私の地元に住んでた方がいたというのは驚いた。
「どこか施設を探すなら絶対に東京じゃなくて福岡がいい」
それは朗報です。

とにかく疲れました…
どうも私は人の話を黙って聞いているのが苦手らしい。
いや、それは分かっていた。眼の前で新たな話題が出るたびに疑問がわくし、「私も!」とか言いたくなるし。でも黙っていなくては。他の人が話しているんだから。だからって遊んでもダメ、失礼だし大人なんだしせっかく来たんだからしっかり話を聞かないと。な3時間強!
途中3度トイレに立った、逆にそれしか立たなかった自分を褒めたい。
大人のADHDな私には、3時間以上ひとの話を黙って聞いているなんてもう奇跡に近い。特に「それなに!?」の一言を言えないのは辛かった。聞きたかったことが聞けないまま流れていく辛さ。せっかくネットでも本でも出会えないような、レビー介護のベテランの方がいるからこそ出てきた話なのに。だけどね、私がそうやって止めたら今話してる方が言いたかったことから逸れる。よく我慢したぞ私。当たり前のことを当たり前にしただけだけども、今は自分を甘やかしたい。疑問はメモしたから取りまとめの人にメール出してみようかな。

やー、疲れました。
渋谷駅の乗り換え!
何あの、宮益坂中央改札?東横線と副都心線と半蔵門線の入り口のとこ。昔はJR渋谷駅の南口から降りたらつるっと東横線だったのに、なんだあの迷路みたいなのは。新しい駅なのに通路狭いし。そして、道玄坂から宮益坂の先のほうまで広がっている長大な地下通路(街?)はいつ通っても人だらけでもう、なんだろう?
新宿はもうどんだけ混んでても平気なんですよ。もう、庭。田舎者なんで「新宿、庭」とか言える自分かっけえ!とか思いながら上から目線で歩けるけども、渋谷の新しく出来た地下はもう半端ない威圧感で。

とにかく渋谷駅経由で乗り換えるのはもうやめよう。
凹む。

そんな凹んだ状態で、あ、日曜日だから電話しようと母に電話したら、
機嫌がよければよいで止まらない母の長話を切り上げるきっかけがつかめず、気づいたら7時半を過ぎていた。
改造ビフォーアフター、冒頭の、家が超ボロいところ見逃した…


ばかみたいな話だが、こういう小さな、小さなところが澱のように積み重なっていくのだ。
小さなことは、小さくほどいていくしかないんだけど。



「いつまでも大変。いつまでも慣れない。私もおんなじです」

おとなりに座った先輩がおっしゃったこの言葉に
本当に救われた。
私が育って母が今暮らしている場所を「いいところ」と言ってくれた人がいたのと、私もおんなじだとすごく大変そうな先輩に言っていただいたことが、何度も思い出される。

べつに言っていただいたなんて威圧的な空気ではなかったけども、心のなかではそう言いたくなるくらい、しっぽが巻けちゃっててなんか情けなかった、でも行ってよかった患者家族会。

少しずつでも、広げていかないと。
つながりを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?