引っ越しの思い出。

ラジオで引っ越しの思い出話を聞いていて
自分にもそんな思い出って、
結構あるなぁと思い出した。

結婚して初めて一緒に暮らすという時。
旦那の社宅の引き払いが午後になってしまったので、
朝早くから私一人、新居のアパートに着くことに。
引っ越しの荷物の開封と共に、
次々と届く家電や家具も一人で対応した。

冷蔵庫や食器棚をどこに置くかとか、
旦那さんと相談して決めたかった気持ちも少しあったけど、
狭い部屋なので、おのずと位置は限られてしまった。
迷ったり逡巡している暇は無かったし。

夕方前にやっと旦那さんがやって来たが、
なぜか手に剝き出しで、某アニメのフィギュアを
持っていて、ビックリした思い出が。

なかなか来ない旦那さんを待っている間、
一人でコンビニで買ったおにぎりか何かを食べて、
畳の部屋で足を伸ばして座って、
心許ない気持ちで待っていたなぁ。
待っている間に、カーテンも一人で全部つけてしまった。

仕事をしながら引っ越しの片付けもするって、
思いの外しんどくて、膝に水が溜まって痛くて、
整形外科に通ったりもした。
中高年になって結婚するって、本当に体力いるね。

体力、気力がきっと尽きてしまうだろうなと
予測はしていたけど、最後に残っていた服の
片付けは、もう本当にどうでもよくなっていたかも。
旦那さんは着ない服とかスーツとかも
捨てずに持ってきていて、それを仕分けるのが
本当に辛かったなぁ。

彼は残業が多いので、おのずと先に帰ってきていた
私が片付けることに。
というか、整理整頓も自分好みに、使い心地の良いように
レイアウトしたい、という気持ちが強かったから、
二人で片付けるよりいい、と思っていたところもある。
彼も、好きなようにやってくれて良い、と言っていたし。

早めに家に帰っていた彼に、服の仕分けをしてほしいと
お願いすると、ちょっとムッとした態度に。
だけど、ずっと私一人であれこれ片付けてきて、
正直もう疲労困憊。
自分の服くらい片付けてほしい。
ちょっと雰囲気悪くなりながら、服を片付け始めると、
急に旦那が「〇〇が無い!」と言い出す。

〇〇は言ってしまうと身バレしそうなので
書かないけど、今時、絶対着ないだろう服のアイテム。
クローゼットは狭いし、そのアイテムはダサいし
彼が勝手に片付けて良いと言っていたので、
もちろん「不要!」との判断で捨てていたのだった。

でも、気に入っていた服だったそうで、
それに対しては申し訳なくて、一生懸命に謝った。
そしたら、すぐに抱きしめていいよ、仕方ないよと
慰めてくれたのだった。
ノロケか。

なぜ、そんな服を持っていたのか聞いたら、
子供の時に見た再放送のドラマ??の
西部警察の誰かが格好良く、真似したかったからだ、と。
「????」
そんな理由??と笑っていいんだか、
捨ててしまった申し訳なさに
泣きたいんだか、もうよく分からない感情。

まぁでも、初めての同居生活が上手くいったのは、
旦那さんが、こだわりの強くない人だったからかも。
その変な服のアイテム以外は。


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