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④24時間ジムは、やる気次第

元々個別塾だったところに、24時間ジムが新しくオープンする旨の宣伝が、駅のポスターでも、配布されるティッシュでも行われていたので、ちゃっかり乗せられた。入会金無料、入会後3か月間月会費半額。

早速、見学に行った。ビルの横っちょに小さなドアがあり、開けるといきなり階段がつづいていた。
恐る恐る上っていくと、部屋の扉が見えた。インターフォンを押して、中のスタッフさんに開けてもらう。

かなりシンプルな内装だった。
色味も少なく、手続き用のテーブルも小さいものだった。更衣室も服屋さんの試着室くらいの大きさで、お風呂はなくて、シャワー室も最低限の大きさ。
ロッカーもお財布と形態が入るくらいの小さいもので、大きな荷物は鍵無しの棚に置けるようになっていた。

システムは非常にシンプルで、入会と同時にオートロックの解錠カードを受け取る。予約は不要で、会費は銀行引き落とし。
セキュリティ対策についての説明もあり、防犯カメラでの映像監視、24時間繋がる電話回線がある。

有酸素スペース、筋トレマシーン、フリーウェイト、ストレッチの4つのスペースになんとなく分かれていて、ランニングマシーンは8台くらいあった。筋トレマシーンもスタンダードなものは全部あったし、フリーウェイトスペースには、スミスマシンもあったし、重りの種類も豊富だった。

ストレッチスペースには、ナイキのマット・ナイキのラバーバンド・凹凸のあるローラー・バランスボールなどが置いてあった。
全部、新品のようにきれいだった。筋トレマシーンも新品同様で、オープンしたばかりのジムの良さを感じた。

このジムに入会した。
当時仕事には、多くに時間を割いていて朝6時10分に出発、23時ごろ帰宅、といった日々だった。なので、24時間ジムが良いような気がした。出勤のために通過する駅だったので、通勤前も帰宅前も通えるかな、と、思い返してもなかなかのやる気である。

朝5時 サラリーマン風の男性が、ランニングマシーンでジョギングしている。大学生にも見える若い男性が、ベンチと鏡のあるスペースで黙々と上半身を鍛えていた。
わたしは、マシーンを使って軽く腹筋と太ももを鍛えて、自転車をこいだ。シャワーもそこそこに退出

22:30 人が少し居る。やっぱり男性の方が圧倒的に多い。
なんだか、やる気が出なくてちょっとだけランニングマシーンで歩いて、さっとシャワーを浴びて帰った。

こんなことを何回か続けていたけど、汗をかくほど動いたり、筋肉痛になるほど鍛えたりすることがあまりなかった。
要するに、自分を甘やかしていた。目標も特になかったからモチベーションも何もなかった。

1か月で退会。

自分で、メニューも考えられて日によって負荷を変えたりもできて、体の調子と相談しながら適正な運動をできる人は、「体の変化」も感じながら継続できるのかもしれない。

なんとなく運動したくて、なんとなく入会。というパターンでは効果的に施設を活用できないことに気が付いた。


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