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Our Iceberg Is Melting~成長する企業とは

先日、ある企業の社長さんが、座右の書として紹介されていた「カモメになったペンギン Our Iceberg Is Melting」
直訳すると、「私たちの氷山が溶けていっているよ!」でしょうか。
早速、読んでみました。
「チーズはどこへ消えた?」の組織版、かつ、変革する場合の組織の動かし方について寓話形式で抽象的にわかりやすく本質を伝えている本でした。(下記引用は、Amazonより。)

リーダーシップの権威であるJ.コッターが、自身の提唱する「組織変革を成功させる8段階のプロセス」を幅広い層に、わかりやすく示したビジネス寓話。組織変革のダイナミズムや、それを成し遂げるためのリーダーシップのエッセンスが、ペンギンのコロニーを舞台とした物語に凝縮されている。
(あらすじ)
最初にその危機に気づいたのは”したっぱ”ペンギンだった
◎氷山が溶けている。もうすぐ崩壊するぞ―――268羽のペンギンが暮らす氷山に、危機が静かに近づいていた。旺盛なる好奇心で、最初にそれに気づいたフレッドは、変化を嫌い、現状に甘んじるコロニーのペンギンに、少しずつ、けれども着実に自らの主張を伝えていった。そしてついにこの未曾有の危機に立ち向かう5人のチームが結成されるのである。
◎生き残るためには、僕らが変わらなければ―――チームが導き出した究極の結論。しかし、古い思考をもつ者たちの不安、根強く残る親たちの固定観念、水面下で進む既得権益者たちの妨害などあらゆる困難がグループの前に立ちはだかる。果たしてチームは変革を実行できたのか、そしてペンギンたちは生き残ることができたのか――。
日本の遥か彼方の南極で、最大の難局に直面したペンギンたちの挑戦が今、幕を開ける。

現状を変えようとする時に、賛同して協力する人、静観して様子を見る人、反対勢力が現れる様子は、どの組織も一緒なのだと言うこと、反対勢力による攻勢に対し、どのように対応していくかについてもわかりやすく書かれています。

全くタイプの違う5人(ペンギン)が推進チームのメンバーとなり、組織が向かうべきビジョンを組織のメンバーに伝え、組織を変えていく過程は、誰にでも役立つヒントに溢れています。

先日、とある方の講演で
「成長する企業とは、『成長』の定義と目的を共有できている企業。事業継続性を向上させるために変化し続ける企業」
という話があり、全く同じ話だと感動し、一つの真理だと思いました。

5人のメンバー構成や、組織のキーマン達が老若男女、多様性をもって描かれているのも魅力です。

1時間程度で読めます。

企業に限った話ではなく、

もし、あなたの属する組織が、どうも頼りなく思えたら。
もし、あなたの会社が潰れそうか、合併されそうか、株式を買い集められそうになったら。
もし、あなたの家族がバラバラになる予感がしたり、懐かしかった地元の地域社会に崩壊の足音が聴こえてきたら。
あなたは、この本『カモメになったペンギン』を片手に、再生の道を探ることができるだろう。(訳者あとがき より)

お勧めです。


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