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Weekly Pick UP! 2021/7/8

1. Smart foam material gives robotic hand the ability to self-repair

 - 自己修復機能を備えたロボットの可能性 - 

シンガポール国立大学の研究者らは、損傷したときに人間の皮膚のように自分自身を修復できるスマートフォーム素材"AiFoam"を開発しました。

AiFoamは、自己回復特性及び、近接および圧力検知能力を組み合わせた初めての製品です。表面張力を調節するための化合物とフルオロポリマーを混合することによって作成した高弾性ポリマーは、切断されても簡単に1つのピースに融合することができます。加えて、人間の触覚を再現するために材料に微細な金属粒子を注入し、フォームの表面の下に小さな電極を取り付けたことで、あたかも皮膚のような機能を有する素材となっています。
応用範囲は幅広く、業界を問わずその可能性を考える価値がありそうです。

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出典:Reuters Link

2. Medidate 合成対照群生成で臨床研究を変革

 - 医学的エビデンス構築はデジタルで加速する -

新薬の効果および安全性を評価するには、治験薬の投与を受ける群と標準治療を受ける対照群を用意し、これを前向きに観察することで検証を行います。ただし、そもそも対象となる患者数が少ない場合や、倫理的問題を有するケースなどにおいて、対照群の確保は容易ではありません。

Medidateはこの対照群を、既存データベースから人工的に「合成」する技術を開発しました。700万を超える匿名化患者データベースを用い、高度なマッチングアルゴリズムによって、臨床研究の目的に最適となる対照群を合成します。

これまで困難であった研究計画を実現するだけではなく、試験期間の短縮やコスト削減にも大きく貢献することが期待されており、今後の医学的エビデンスの構築を支え、加速させる革新的な技術になるかもしれません。

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出典:The Medical AI Times Link

3. Nigeria’s MDaaS launches new health tech product on the back of $2.3M seed extension

 - ナイジェリアに診断と予防ケアを -

ナイジェリアを拠点とする診断スタートアップMDaaS Globaが、230万ドルの追加拡張投資を発表しました。同社は、追加資金を通じて、デジタルヘルスソリューション"SentinelX"の販売を強化し、医療アクセスの悪い同国内での診断と予防ケアを促進しようとしています。

これまで、同社は、臨床的に十分なサービスが提供されていないエリアを調べ、集中診断センターを設立し、そのコミュニティ内の中小規模の病院からの検査需要を集約するモデルを構築してきました。その過程で、多くの患者が検査を受けた時点ですでに疾患を抱えている事実に気づき、診断と予防ケアにも力を入れるべく活動を進めています。

SentinelXは、メンバーシップ型の医療アクセスプラットフォームで、患者はおよそ〜$ 70の料金を支払うことで、同社が構築した既存インフラを通して一年中医師にアクセスすることを可能にします。ユーザーはスマートフォンや電話を通して医師を予約、あるいは相談できます。そして、検査センターにて60または70のバイオマーカーに及ぶ一連のテストを実行して、癌、糖尿病、腎臓病、心臓病などのさまざまな病気の個々のリスクを評価できます。

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出典:Techcrunch Link

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