出版→美容→婚活と渡り歩き、56歳で起業した、わたしのキャリア
こんにちは!
青山の小さな結婚相談所「キャッチザブーケ」を運営している、中島りえです。
わたしが婚活業界に足を踏み入れたのは50代に入ってから。
某結婚相談所の勤務を経て、独立。
56歳で「キャッチザブーケ」を創業しました。
それまでは、全く違うジャンルの仕事に携わってきました。
そんな経緯もあって、会員様や初めてお会いする方に
「りえさんは、この業界に入る前はどんなお仕事をされていたんですか?」
とよく聞かれます。
というわけで、今日は、わたしのこれまでのキャリアについてお話します。
自分の道を追い求めて
いつもわたしの心にあったのは「好きなことを仕事にしたい」という想いです。
でも、自分がいる環境や、女性として家庭とのバランスを思うと、それはあくまでも夢。想いを叶えることは容易ではありません。
わたし自身も、向き合わなければならない現実に葛藤を感じることが度々ありました。
でも、常にその時の想いを声に出すことが、新しい縁を引き寄せる鍵だと信じてきました。
「こういうことに興味がある」「こんなことを仕事にしたい」
それが夢のような願いだったとしても、常に口にしていると可能性が見えてくるのです。
はじめの一歩、出版業界の扉
わたしは学生時代、美大でグラフィックデザインを学んでいました。
ですが、実はデザインよりも雑誌編集に興味がありました。言葉や情報を発信するメディア作りの仕事に惹かれていたのです。
「雑誌の編集がしたい」という夢をあちこちで語ったところ、なんと友人がとある出版社の編集アルバイトを紹介してくれたんです!
そこをスタートに、出版業界の扉を叩くことができました。
出版から美容業界へ
映画や音楽雑誌の編集に携わりながら、26歳で結婚。
その後、コスメや美容関連のコンテンツを扱いたいと思い、化粧品・エステ関連会社へ転職。パンフレットやカタログ制作を手がけ、美容の知識を増やしていった折、30歳で男児を出産。
ここで、わたしは一旦仕事から離れます。子育てに専念して、3年ほど過ごしました。
美容ライターとして再起、奮闘の日々
その後、子育ての合間を縫って、美容ライターとして再スタート。
「そろそろ仕事を再開したいんだけど、この状況でも出来る事があったらやりたい!」
そんなわたしの想いに、かつての同僚で、美容ライターとして活躍していた友人が仕事の縁を繋いでくれました。
「りえさんも美容ライター出来るんじゃない? 紹介するよ!」
雑誌作りと美容、やりたかった2つが合体した、まさに夢そのもの!
リモートワークの普及していない時代。息子が学校や塾から帰ってくる時間を気にしながら撮影や打ち合わせは現場に出向き、家で執筆。
なんとか時間をやり繰りして、寝る間も惜しんで全力で取り組みました。
しかし、復帰した当初、目まぐるしい現場の感覚を取り戻すのには苦労しました。スピード感に戸惑い、言葉を探ることもしばしば。ケアレスミスが重なり、担当の女性編集者から厳しい指摘を受けたことも…。
心が折れそうになった時、先輩ライターがくれた励ましの言葉に救われました。
「上手い文章を書ける人はたくさんいる。でも、また仕事を一緒にしたいと思える人、仕事の場が良い雰囲気になる人というのは、そう多くはいないものよ。頑張りましょう」
さらに美容のプロフェッショナルを目指して
その後、息子の手が離れ、フルタイム勤務を決心。
さらに美容業界でスキルを磨きたいという想いを口にしていると、この時も新たな仕事の縁を繋いでくれる人物が現れました。
「美容整体のすごい先生がいるんだけど、一度施術を体験してみない? 実は東京でサロンを立ち上げる準備をしていて、手伝ってくれる人を探しているの」
実際に施術を受けて、衝撃を受けました。
「ぜひ関わらせてください!」と入社を決意。
新店舗の立ち上げ、セラピストの採用や管理、多岐に渡る業務で充実した日々を過ごしました。
ある時、優秀なセラピストが産休に入ることになりました。
店長を務め、指名顧客を大勢抱えており、仕事への意欲に溢れた後輩です。
一緒に帰った日。駅でそれぞれの帰路に着こうとした際、引き止められました。堰を切ったように話し始めた彼女。
現場を離れる焦り、復帰後の働き方、指名顧客への思い、そして子育ての不安…。
いつも凛とした佇まいで、落ち着いた物腰の彼女が涙目で話す様子は、切実でした。
わたしは自身のことを思い返しながら、彼女に話しました。
産休は長いキャリアの中ではほんの一瞬であること。子育ては今後の仕事に大いにプラスであり、新しい刺激や知見をたくさん得られること。
これまで何人もの新卒スタッフを育ててきた彼女ですから、子育ても楽しみつつ、上手にやれるはずです。
そして
「子を産んで育てていたら、新しいことをやりたくなるかもしれない。あなたの可能性は無限にある。ゆっくり楽しんで、前向きにね」
と伝えました。改札近くで立ち話でしたが、わたしも、涙。
その後、彼女は産休明けに会社には戻らず、自分で小さなサロンを始めました。数年経った今、限られた顧客に独自の施術を提供する、知る人ぞ知るプレミアムサロンとなっています。
50代の新たな門出
そんな充実した美容業界の仕事でしたが、50代を迎え、不安を感じ始めました。年齢との向き合い方や、自分の価値への迷い。
「年齢を重ねた自分は、今の現場で求められ続けるのか?」
「50代はもちろん、60代になっても70代になっても自分らしく働きたい」
そんな話をしていたら、知人から婚活カウンセラーの仕事を勧められました。そう、わたしも転職サイトを見て気になっていたんです。
「年配の人も活躍しているの。それに、大勢のスタッフや顧客に関わってきた、あなたに向いているんじゃない?」との言葉に背中を押され、婚活業界に足を踏み入れました。
そして、息子の言葉がさらに背中を押してくれました。
「好きなことや得意なことを仕事にしているって、すごく良いと思う」
「普段とは別に、仕事の顔があるじゃん。それ大事だよね」
「ずっとずっとこれからも仕事を続けたほうがいい」
夢を追い続けること
わたしは「こうなりたい」「こんな自分でいたい」という想いを、いつも大切にしてきました。
人との出会い、その繋がりから生まれた縁。これらは、わたしの人生の宝物です。
今、婚活業界でキャリアを重ねながら、あらためて縁のひとつひとつに感謝を感じています。
どんな環境、どんな年齢でも、自分らしい仕事をずっと続けていきたい。
これからも、わたしは新しいことに挑戦して、夢を追い続けます。
「いつか子どもが出来た時、仕事と家庭、それぞれどう向き合ったらいいのか不安」
「ライフステージの変化と両立しながら、いずれは自分で起業したい」などなど。
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