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明日の小ネタは決まり!『のだめカンタービレ』にも登場、知る人ぞ知る作曲家シベリウスとは
先月、関東圏では『のだめカンタービレ』の再放送がありましたね。
今月からは北海道や長野でも再放送がスタートするようです!
のだめ再放送🎼新情報!!
— 二ノ宮知子 (@nino0120444) October 9, 2020
【新規追加】
UHB(北海道文化放送) 2020/10/27から
月-木1445-1545
NBS(長野放送) 2020/10/29から
月-金 1548-1648
STS(サガテレビ) 2020/10/22スタート 月-金 0950-1050
【変更】
OHK(岡山放送) 2020/10/16から
月-金 1545-1640(※1550-1645からの変更)
さて、あまりメジャーではないかもしれませんが、
のだめの先生、江藤耕造とのだめの出てくるシーンのバックで流れていたのがシベリウス《フィンランディア》。
(Youtube: BBC Musicチャンネルより)
今日は、この曲の作曲者シベリウスと、シベリウス公園、そしてもう一つ、シベリウスと冠の付く"あるもの"についてご紹介いたします!
作曲家ジャン・シベリウス (1865-1957)
(Wikipedia: 「ジャン・シベリウス」)
彼はフィンランドの作曲家。
ヘルシンキ音楽院に入学し、その後はベルリンとウィーンに留学した。
ドイツなど、他国の影響を受けつつも、自国フィンランドの伝統や自然に着目した楽曲を多く創作したと言われている。
不思議なことに、1920年代で創作活動を打ち切った。その理由は現在もよくわかっていないけれど、創作をやめて公の場に姿を現さなくなり、1957年に91歳という長寿でその生涯に幕を閉じた。
シベリウスが生きたのは、日本の歴史のどこらへん…?
彼の生きた時代(1865-1957)を和暦に直すと、「慶応元年~昭和32年」。
日本で言う、明治と大正、そして第2次世界大戦後までを生きたってことになる。(…こう考えると、意外と親近感が持てるのでは?)
私はcatcatusという名前でTwitterで藝術家などの生年関係をつぶやいているのですが(@catcatus)、以前のシベリウスのTweetも合わせて見てみてください!
シベリウスが生きた時代ってこんな感じです~。
ジャン・シベリウスは1865(江戸時代・元治2/慶応元)年生まれ。
— catcatus (@catcatus) December 8, 2019
3年前(1862)、ドビュッシー、クリムト、森鴎外が
2年前(1863)、岡倉天心が
1年前(1864)、R.シュトラウスが生まれた。
そして1年後(1866)、黒田清輝、ロマン・ロラン、サティが生まれた。#生没年
シベリウスが生きたフィンランドと言えば、1917年のロシア革命に乗じて、ロシアから独立を宣言した国。
シベリウスはまさに、"ロシアの支配下"~"独立した後"のフィンランドを生きた。この激動の時代に、「フィンランドの国民的作曲家」という立場にあった人、…いや、その立場を背負わされたとも言われる。
「19世紀半ばにおいて、ヴェルディがイタリアを、ワーグナーがドイツを、そしてスメタナやドヴォルザークがチェコを背負わねばならなかったように、シベリウスもフィンランドを背負わねばならなかった、いや、背負わされたのである」 (音友のコラム「専門書にチャレンジ」より)
シベリウスの代表曲
〇 交響曲第2番 1901年
シベリウスは交響曲を第1番から第7番までを1900-1924年の間に書いている。特に人気な曲、演奏回数が多いのは交響曲第2番かな。(youtubeの検索予測で1番目に出てきたのもあるし)
(Youtube: ドイツ・ヘッセン放送協会所属 hr交響楽団、通称フランクフルト放送交響楽団のチャンネルより)
実は交響曲第8番も手掛けていたらしいのだけど、それが公開されることはなかった。執筆中あるいは執筆後の楽譜がシベリウスによって焼却されたと言われているよ。何があったのかな…
〇交響詩《フィンランディア》1899年
(Youtube: BBC Musicチャンネルより)
シベリウスと言えばやはり《フィンランディア》!
この曲は、重々しい始まりから、激しい戦いのような部分を経て、最後は晴れやかに讃歌が歌われる。
まさにフィンランドの独立前後の情勢が描かれているように感じられるが、作られたのは独立前。ということは、シベリウスの独立を願い現実にしたい想いが描かれているのではないだろうか。
最後の賛歌は、現在でも第2の国歌として親しまれている。
《フィンランディア》作曲時のフィンランドの情勢やシベリウスの愛国的楽曲に関しては音友のコラムがおすすめ!
フィンランドの首都ヘルシンキにあるシベリウス公園
(Wikipedia: 「シベリウス公園」)
先ほどまで見てきたシベリウス。このフィンランドの代表的作曲家、シベリウスの功績をたたえて改名されたのが「シベリウス公園」です!
ヘルシンキアイスホールから徒歩15分程のところにあるシベリウス公園。 pic.twitter.com/X6QxV6UIg5
— Lucky♪🥇🥇 (@mumujk) November 6, 2018
(行った方のTweetで素敵な写真を発見)
公園自体は1940年に建設されていて別の名称だったのだけど、1945年、シベリウス80歳の誕生日に合わせてシベリウス公園と改名されました!
このシベリウス公園の中央には、シベリウス・モニュメントがあるって。
(travel media AFARよりシベリウス・モニュメント)
このシベリウス・モニュメントは、1967年に作られた、ステンレスでできたパイプを使ったもの。パイプオルガンを彷彿とさせるし、独特の形がとても印象的!
他にも、このシベリウス公園にはシベリウスのマスク(顔のオブジェ)もあるの。下の行った方のTweetの2枚目の写真がそれです!
~エモンさんのフィンランド旅行~
— エモンさん (@emon_ruso) January 17, 2016
今日の写真は昨日のツイートに出てきたシベリウス公園です♪♪1枚目はパイプオルガンをモチーフにしたオブジェ、2枚目はなんとシベリウスの頭の像なんです♪体はどこに行ったのでしょう… pic.twitter.com/rO3IyuAWnD
楽譜作成・作曲ソフト"Sibelius"
もう一つの「シベリウス」はこれ!
作曲に、楽譜作成に使われるソフトウェア、"Sibelius"。
(メーカーのオフィシャルサイトはこちら)
知っている人は知っている、世界で最も売れていると言われる楽譜作成ソフトウェア!
一番の良さは「まさに楽譜を書いている」ようなところかな?
英語だけど、Sibeliusのプロモーションyoutubeを見ればわかってもらえるかな?
ほら、何といってもこの見た目が本物の紙の楽譜っぽいのがかなり魅力的では!?と私は思います…!
(上の動画、42秒以降を見てもらえれば、分かってもらえると思うんだ…!)
4声部だけでよければ無料版もある(Sibelius | First)ので、ぜひ使ってみてくださいー!
(楽譜作りたい人は少ないかもだけど、ね)
ガチでやる人たちはきっと、サブスクリプションで月額1200円コースかあるいは2400円コースを購入していると思う。
ちょっとお高めでもあるけど、それだけの価値はあるもので、音大の作曲家の人たちが使っているイメージが強い (音大の同期の人たちの話で知ったからかな)。
↓バージョン比較はこちらから↓
最後に
以上、「シベリウス」と冠の付くものを見てきました。
のだめにも出てくるけど、意外と知られていないシベリウス。
公園や作曲ソフトまでとは、幅広く、シベリウスの功績のすごさが見て取れそうですね。
(個人的には、コロナが落ち着いたらフィンランドへ行って、シベリウス公園でシベリウスを聴いてみたいものです)
もしよろしければ、サポートいただければ幸いです。 (ポイっと50円、コーヒー代100円、カフェ代400円、お昼代800円…などなど) 今後の継続した活動の励みになります!