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CHASER・異星人に追われる男第三話[Moonlight]

店に入ってきたチンピラ数十人は逮捕され
店の従業員と高山・相田・澄岡も警察で
事情聴取を受け、クタクタになりながら、
3人は高山のボロアパートに帰ってくる
もちろん、仕事は解雇された。

夜の10時
高山「はぁ、疲れた。」
冷蔵庫から取り出したビールを開け、飲みだす

相田「警察は俺たちが犯人だとよ。ふざけやがっって。」

澄岡「まぁ、まぁ、こうして逮捕されず、帰ってこられただけでも奇跡だから、良しとしよう。
それより、車に乗っていたのは。」

高山「あれは間違いなく。シガラキ星人だよ。弁護士の。間違いなく、」

ビールを飲み干し、ビール缶を投げる。

相田「あいつら、最初から俺達を騙してたんだよ。くそっ、」

澄岡「これで、また振り出しに戻った訳だか、どうする?これから」

相田「店を襲撃したチンピラから話を聞く。
誰に命令されたのか。」

澄岡「おいおい。また行くのか?今日は勘弁してくれ。明日にしてくれよ。明日。」

相田「そうだなぁ、今日は家に帰るわ。明日新宿に集合、じゃぁなぁ。」

澄岡「ちゃんと寝ろよ。」

澄岡・相田は、ほろ酔い気分でボロアパートを
出る。

高山はビールをもう一本取り出し
開けて一気に飲み干し、眠りにつく

場面転換・新宿の午前9時、
澄岡・高山・相田は新宿にいた。

澄岡「おい高山。本当に昨日のチンピラいるのか?」

高山「それはわからない。」

相田「わからないって。見切り発車かよ。」

高山「なにも行動しないよりはましだろ。ん?アイツは。」

高山は喫茶店で誰かと話をしている
チンピラが目にはいる。

相田「どうした?高山」

高山「あのチンピラを見ろよ。」

相田・澄岡に指を指すと
2人は理解する

相田「こんな早く見つかるとは。」

澄岡「どうする。高山。」

高山「話を聞くしかないだろ?、喫茶店を出たら。」

10分後、喫茶店から出るチンピラ
高山・澄岡・相田は後ろをついて歩く
人がいないことを確認して、路地裏に
チンピラを引き込む

チンピラA「何だテメエら、」

高山「どうも、こんにちは。昨日はお世話になりました。」

チンピラは高山・相田・澄岡の顔を見た瞬間
驚いた顔をする。

チンピラA「お前らは、昨日の。」

相田「やっと思い出したかぁ、でさぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだ君に。」

チンピラA「なんだよ。オマエら。何する気だ。オイ。」

ビール瓶を割って。割れて先が尖ってる場所を
喉に突きつける。相田

高山「お前の知ってることを教えてもらおうか?」

チンピラA「辞めろ。まさか、殺すわけじゃないだろうなぁ。」

澄岡「さぁなぁ、答え次第ではどうなるかなぁ。」

澄岡は相田に目配せすると、首筋にビール瓶を
突きつける。

チンピラA「わかった、わかったから、辞めてくれ。話すから、」

相田はビール瓶を首筋から離すと、チンピラは
尻もちをつく。

相田「さぁ、話してくれないか?誰に雇われたのか?」

高山「お前らを雇ったのはシビラキ星人だよな?」

チンピラは怯え始める。

チンピラA「そうだよ。あいつが。お金出すから集めてほしいって言ってきてさ、それで」

澄岡「なるほど、じゃぁ、次の質問いいかぁ?」

高山「シビラキ星人とクラブ星人の兄と弟は今、どこにいる?。」

チンピラA「知らねえよ。俺は知らねえよ。」

高山「本当だろうなぁ。嘘ついてないだろうなぁ。」

高山はチンピラに詰め寄る。

チンピラA「ホントに、ホントに知らねんだよ。」

澄岡「こいつ、ホントに知らないなぁ。たぶん」

相田「なんだよ。まじかよ。使えねーなぁ。どうする?高山。」

チンピラの胸ぐらをつかむ高山

高山「お前らが集まる場所を教えろ?どこだ?」

チンピラの目が恐怖に怯えていた。

チンピラ「それは教えられない、教えたら殺される。」

高山「じゃあいいや。俺に殺されたいらしいなぁ。今すぐここで殺してやるよ。」

チンピラA「やめてくれ。頼む。」

澄岡「じゃぁ、どうする?」

チンピラA「わかった言うよ。ただし、」

相田「ただし?」

チンピラA「暫く身を隠せる場所を提供してほしい。」

高山「俺の家でいいか?ぼろいけど、」

チンピラA「あぁ、それなら教えるよ。Moonlightってお店に行け。」

相田「どこにあるMoonlightってお店は?」

チンピラA「上野の住宅街にある。」

澄岡「上野かぁ、その話、本当なんだろうなぁ。嘘じゃぁ、ないだろうなぁ。」

チンピラA「嘘じゃぁない。嘘だと思うなら。調べろよ。」

高山がスマートウォッチで音声検索する。

高山「嘘はついてない、店はある。」

チンピラA「だろ?」

高山「澄岡、こいつを俺のオンボロアパートに
連れて行ってくれ。俺は相田とMoonlightに行く。

澄岡「わかった。おい、行くぞ。」

澄岡とチンピラは裏路地を出ていく。

相田「なぁ、高山。」

高山「ん?どうした相田」

相田「信じていいのか?あいつを。」

高山「そうだなぁ、信じるのは怖いよ。でもなぁ、ほんとに怖いのは、誰も信じれない事だよ。信じれるうちは、まだ怖くはない。行くぞ相田。」

相田「あぁ。」

高山と相田は上野に行くために、新宿駅へと
歩き始める。

場面転換・ボロアパートの前

澄岡「ここだ。」

澄岡とチンピラAはボロアパートの前に立つ

チンピラA「え?ちょっと古すぎだろ?」

チンピラは唖然とする。

澄岡「嫌ならべつにいいんだぜ。」

チンピラA「わかった、わかったよ。」

錆びた階段を上がり、角部屋に入る

澄岡「おい、入れよ。」

チンピラA「なんだ、意外と綺麗にしてんじゃあねえか。」

ちゃぶ台の上にコーラを置き、座布団の
上に座る澄岡。

澄岡「早く座れよ。コーラ飲むか。うっうっうっうっ、はぁーーーー、うめぇ。」

チンピラAも座布団に座り、コーラを飲む。

チンピラ「はぁ、うめぇ。久しぶりに飲んだ。」

澄岡「お前の名前は、なんて言う。聞くの忘れたから、俺は澄岡。」

チンピラA「俺はイルジメ、イルジメ星人だぁ。」

澄岡「イルジメ星人かぁ、聞いたことないなぁ。」

イルジメ「無理もないだろ。あまりいないからなぁ。」

澄岡「そうなのか、お前はなんでチンピラをしてる?」

イルジメ「チンピラになる前は建設工事の現場で働いていたよ。数年間は。自分に1番合っていたし、仲間もいい奴らばかりで順風満帆だったけど、」

澄岡「けど?」

イルジメ「ある日会社の金が盗まれてたんだ、会社は窃盗事件として、捜査をしたら犯人が逮捕された。一体誰だと思う?」

澄岡「まさか?お前だったとか?」

イルジメ「そうだよ。俺が犯人にされたんだよ。
誰よりも真面目に働いて、会社に忠誠を尽くした
この俺が金を盗んだ窃盗事件の犯人にされた。」

澄岡「なんて事だ。」

イルジメ「俺は異星人専門の弁護士を雇って
自分の無罪は証明したけど、それをきっかけに
俺は仕事をやめた。人間が信じられなくなった。
だから俺はチンピラになった。」

澄岡「すまない。」

頭を下げる。澄岡

イルジメ「君は関係ない。頭を上げてくれ。」

ドンドンドンドンとドアを叩く。

澄岡「なんだ。宅急便か?はい。」

ドアを開けると、数人のチンピラが入ってくる。

チンピラB「なにしてんかな?コソコソとさぁ。」

チンピラC「困るんだよね。連れて行かれるとさぁ。」

澄岡「なんで、場所がわかったんだ、コイツラ。まさか?」

イルジメ「ごめんなさい。これ。」

イルジメの手にはGPSが組み込まれたバッチが
あった。

澄岡「くそ、俺達をどうする気だ?」

チンピラD「アイツラをおびき寄せるための
エサになってもらう。」

澄岡「は?エサだと?ふざけんなよ。おい逃げるぞ。ほら、」

イルジメ「おい、2階だぞ。ここ。」

澄岡「いいから、飛び降りるぞ。ほら」

澄岡とイルジメ星人は2階から飛び降りる
下は雑草が多い茂っていため、衝撃が和らぐ

チンピラB「下に飛び降りた。お前ら行け、捕まえろ。」

階段を降りて、捕まえに行く。

澄岡「大丈夫か?おい、大丈夫か?」

倒れているイルジメを起こす。

イルジメ「大丈夫だ。」

澄岡「ここを離れよう。行くぞ。」

小走りで道路に出てアパートを離れる。

チンピラB「見つかった?」 

チンピラC「いえ、まだ。」

チンピラB「まだ近くにいるはずだ、探せ。」

ボロアパートの周りの調べ始める。その
姿を遠巻きに見る、澄岡とイルジメ

澄岡「痛っ、くそ。足がぁ。」

さっき飛び降りた時に、足を挫いた澄岡

イルジメ「しっかりしろよ。ほら。」

肩を借りて、歩き始める澄岡。

イルジメ「どうする。これから。」

澄岡「離れよう。なるべく遠くに。」

澄岡とイルジメは周りを警戒しながら、
ゆっくりと街へと歩いていく。

場面転換・上野の住宅街

相田と高山はMoonlightのお店の近くにいた。

相田「ここか?Moonlight?」

高山「閉まってるけど、どうする?」

相田「暫く、待ってみるか。」

高山「そうだなぁ。」

2人はMoonlight近くにある喫茶店から
観察していると、1人の女性がMoonlightの
店のシャッターを開けると、数人の男女が入っていく。

高山「おい行くぞ。」

相田「ちょっと待てよ。高山」

相田が喫茶店のお金を払っている間に、高山は
Moonlightの店に入っていく。

薄暗い大箱の部屋に大量の音楽が流れる
高山は周りをキョロキョロ見渡すと
音楽が止まり、照明がつく

高山「なんだ。」

ヤンドラー星人「あらあら、わざわざこんな場所に来るなんて、飛んで火に入るなんとやらでしたっけ?ねえ?」

周りにいる奴らはケラケラと笑い出す。

高山「知らねえのか?夏の虫だよ。」

ヤンドラー星人「お前ら、やれ?」

ヤンドラー星人の後ろから
ヤンドラーの部下数人が、高山に襲いかかるが
ギリギリでかわす

高山「くっ、まずいなぁ、相田なにしてんだよ。」

人混みをかき分け、高山のもとに駆け寄る

相田「すまない。遅れた。」

高山「何してたんだよ。お前。」

ヤンドラー星人「おやおやお友達かな?お隣の君は?」

相田「ちょいと充電してた。すまない。」

その言葉に驚く高山

高山「はぁ?充電?何いってんだお前。」

ヤンドラー星人「なにをぶつぶつ言ってんだ。お前ら、やっちまえ、」



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