なぜ転職したいのに転職しないのか？
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日、リクルートワークス研究所よりとても興味深いレポートが発表されました。そのレポートによると、「転職希望者の87％は1年以内に転職していない」という調査結果が出たとのことです。詳細は下記をご覧下さい。
今回はこのリクルートワークス研究所のレポートを元に、なぜ転職しないのか？という点についてより多面的に見ていきたいと思います。
転職希望者の87％は1年以内に転職していない
まず今回のリクルートワークス研究所のレポートで驚きだったのは「転職希望者の87％は1年以内に転職していない」という事実です。
その理由として、下記３つの状態の求職者においてレポートでは以下のようにまとめています。
■いずれ転職をしたいと思っている者（55.7%）
・今のところ、転職をしなくても問題がない：41.8％
・転職しても自分の希望条件は満たされそうにない：16.7％
・自分にあった仕事がわからない：11.7％
・手間がかかる：10.5％
■現在転職したいと考えているが活動していない者（29.2%）
・今のところ、転職をしなくても問題がない：23.5％
・転職しても自分の希望条件は満たされそうにない： 20.1％
・自分にあった仕事がわからない：18.7％
・手間がかかる：13.5％
※以上の二つのデータより、「今のところ、転職をしなくても問題がない」と答えている人は転職希望者全体のの30.2％にも上ります
■転職活動者(15.1%）
・自分にあった仕事がわからない：14.2％
・思ったよりも手間がかかって進んでいない：10.9%
・賃金・給料が希望にあわない：9.5％
・求人の年齢と自分の年齢があわない：7.9％
・希望する種類・内容の仕事がない：7.8％
・選考に通らない：7.1%
「転職迷子」が約14%もいる！？
更に、今回のレポートでは上記の転職をしていない理由の中で「自分にあう仕事がわからないまま転職活動をし ている人」を「転職迷子」と呼び、その数が全体の14%もいる点も指摘しています。
これはキャリアが浅い若年層だけでなく、経験豊かなシニア世代でも見受けられる傾向とのことです。（25~34歳：20.8％、35歳~44歳：13.6%、45歳~54歳：10.6%）
転職エージェントとしてできることは何か？
今回のレポートを見て、転職エージェントとしてできることは何があるのでしょうか？
一つの大きな役割は、先ほど挙げた自分にあう仕事がわからないという「転職迷子」に対して適切な情報提供を行っていくことだと思います。
もちろんその結果として、転職のご支援につながればベストですが、それよりも求職者の方のキャリアなどからどのような仕事の可能性があり、それができる企業や求人は具体的に何なのか？という点についてしっかりと情報提供やアドバイスを行い、転職迷子の状態の解消を図っていくことが大事なのだと思います。
この点は以前、noteで「転職の市場価値」について述べた記事が参考になるかと思います。
また、転職活動を行うにあたって「手間がかかる」という点も大きなボトルネックになっていることが分かります。この点に対しても転職エージェントは求職者の方の多くの部分を代行する役割を担っています。
応募手続きや面接の日程調整や選考結果の連絡、年収交渉などの各種選考プロセスを転職エージェントが求職者に代わって行なっていくということは当然ですが、より的確な案件をマッチングしていくこともとても大切なポイントです。
この点は今後、AIなどのテクノロジーを活用していく企業と弊社のようにアナログマッチングで勝負していく企業に分かれてくる可能性がありますが、いずれにしても無駄な求人紹介や無意味な面接を行うということがなくなっていくということが求職者にとっての手間の削減に大きく関わる部分ではないかと思います。
以上のように見てくると転職エージェントの仕事は「転職迷子」の解消にとても大きな役割を果たすことができる仕事であることに改めて気付かされます。弊社としてもこの点を意識して今後も活動していきたいと思います。
今回はリクルートワークス研究所のレポートを元に求職者が転職しない理由やそのボトルネックになっていること、またそれを踏まえて転職エージェントとしてできることについて見てきました。
次回もこのリクルートワークス研究所のレポートから興味深い内容を取り上げ、考察をしていきたいと思います。お楽しみに。
転職・採用に関するご相談は、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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