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あなたの人生、このままでいいんですか?

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日の7月17日より、「月10」のカンテレ・フジテレビ系列のテレビドラマとして転職エージェントをテーマにした『転職の魔王様』(毎週月曜、午後10時放送)が放送開始となりました。

過去にも転職エージェントをテーマにしたドラマとしては2018年に江口洋介さんが主演したテレビ東京系列の『ヘッドハンター』、古くは2010年にリクルートエージェントの第一号のフェローである海老原嗣生さんをモデルにした『エンゼルバンク〜転職代理人』などがあります。

転職エージェントの業界に長く携わっている者として、このように連続ドラマとして転職エージェントの世界が取り上げられるのは大変嬉しいことですし、このことを契機にもっと業界が認知されていけばいいなと思っています。

そこで今回は、『転職の魔王様』を見て、私が日々の業務において大切にしたい考え方がいくつかありましたのでその点を共有したいと思います。
(尚、ドラマと現実の世界の比較については、このドラマが「爽快エンターテインメント」と謳っている以上、この投稿で行っても意味がないと思いますし、私がそのようなことをする立場にもないのでここでは行いません)


主人公はキャリアアドバイザー

今回のドラマの主人公は、成田凌さんが演じる敏腕転職エージェント「来栖嵐(くるす・あらし)」です。役柄としては「キャリアアドバイザー」となっています。

転職エージェントは、一般的に企業側を担当する「リクルーティングアドバイザー(=RA)」と個人の求職者を担当する「キャリアアドバイザー(=CA)」がありますが、彼は個人の求職者を担当するキャリアアドバイザーとして描かれています。この形態は「分業型」の転職エージェントとなります。

このドラマでも社内のリクルーティングアドバイザー(RA)と情報を共有している場面がありましたが、このようにそれぞれが持っている情報を共有してマッチングをしていくところに分業型の人材紹介会社の特徴があります。人材紹介会社の分業型と両面型の違いについては下記の記事をご参考下さい。

転職エージェントとして大事にしたいこと

今回のドラマはキャリアアドバイザーの立場から求職者に対して様々なアドバイスをしていく過程でとても参考になる本質的な発言がいくつかありました。第1話と第2話から印象に残っているセリフを挙げてみます。

■主人公の来栖嵐のセリフより
「どんなに滑稽でもどんなにくだらなくてもあなたが本当に望むならそれが正解です」
「あなたの正解はあなたにしか分からない」

「周りが転職するから焦って自分も、ですか?」
「誰かに決められた正解はあなたの正解じゃない」

「あなたの本当の幸せは何ですか?」
「あなたの人生、このままでいいんですか?」

 

これらの言葉は一見相手を突き離しているように見えますが、しっかりと相手の立場や状況、人物タイプなどを見極めた上での発言であると言うことがポイントです。つまり、単なるキャリアアドバイザーの考えをゴリ押しするのではなく、最終的には求職者本人に自分で判断させるように促しているということがとても参考になります。

特に、「あなたの人生、このままでいいんですか?」という決め台詞は悩める求職者に寄り添いながらも一歩を踏み出す勇気を与える言葉としてとても重みがありますし、相手のことを真剣に考えないと気軽には言えない言葉であると思います。

求職者が分からない本音を見出すのがキャリアアドバイザーの仕事 

 

そしてドラマの最後に、主人公の来栖嵐は教育担当として後輩のキャリアアドバイザーに対して「求職者が分からない本音を見出すのがキャリアアドバイザーの仕事」と伝える場面がありました。

これこそが、まさに転職エージェントとして大事にしていきたいことです。

今回はテレビの連続ドラマを見ることで、改めて転職エージェントであることの意義や仕事のやりがいについて考えるいい機会となりました。もちろん、実際には・・・、というようなツッコミどころも多々ありますが、これからも毎週楽しみに観ていこうと思います。

転職・採用に関するご相談は、お気軽に弊社までお問い合わせください。


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