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大人へ絵本memo ~お行儀~     自分の物じゃなくても大切にする心はどうやって生まれるのだろう。

小さな頃から おすまししたり気取ったりするのが好きでした。
大人から見たら クスッと笑っちゃうようなすまし方をしていたと思います。

当時よく使っていた言葉は

お上品

「おじょうひんなんですのオホホホ」と言って
頬に手の甲を当てて笑う仕草が幼児の私のブームでした😂

お上品な大人の真似をしたかった幼児の私。
雑な人間に憧れなくて良かったと、この年になると思います(;^^)ヘ..

お上品はお行儀が良い事って思っていたので
物に対しても話しかけたりしちゃってね。
わざとらしいぐらいに丁寧に接していました😂

なので大人になった今
何かに話しかけているお子さんを見ると
つい見入ってしまいます😅


先日テレビで見たスーパーの話。
お惣菜のコーナーにお肉があったり
温度管理が違う商品を別の場所に置いちゃう人がいるんですって。

お店の方が大変だ😭

私が利用するスーパーでは見かけないので、みなさんお行儀良く買い物されているんだなと、改めて想い、お店がなくなったら困ってしまうのに、損失を負わせてしまっている事に気がつかないのは悲しいなと思います。


バイト先の洋服屋ではね
試着室は家の中?
と思うことがしばしばあります。

試着した姿で外に出てくるときに
カーテンが開くと、もう、とっちらかってるの
床にデデーンと洋服が広げてあって
脱いだスカートも上着も
なんだか混ざっています💦

全然特別なことではない
よくある光景なんですけれどね😂

自分のお洋服はちゃんとフックにかけられている人もいる。
全部がごっちゃになっている人もいる。

色々なんだけれど
まだ自分の物になっていないものは特に雑。

せめて
個室に置いてあるカゴとか
フックに掛けて欲しいなと思う。

そして ひっくり返ったまま返却。
綺麗にたためなくても仕方ないのだから
簡単でいいので 整えて返して欲しい。

試着の為の服は用意できない。

「買わなかったら
他の誰かが買うんですよ~」と
試着をするときには思って欲しい。

そして
自分が試着するっていうことは
他の人もしているっていうこと。

ということは
自分が買う服も
誰かが試着した商品かもしれないと言う事。

だから
試すと言うのは
誰かとシェアする行為だと
改めて思って頂いて
大切に
返して頂きたい。

ぐちゃ

どばっ

ぴえんデス。


売り場でも
見終わった洋服を
次に視線を向けたままポイ。

お洋服
泣いちゃうな。

せめてそっと。
せめてそっと おいて欲しい。

見せてくれてありがとうって。


YouTubeでもね
ステキな服を商品説明しているチャンネルありますね。

次の話題に行くときに
「はい」って
ぽいっ
しちゃってると
あ~ちゃちゃ
って思っちゃう。

ハンガーに掛ける姿とか
軽く畳んで そっと置く姿を見せる方が
数秒 時間が かかっても
大切に伝えているのがわかるのにね。


お行儀。

私には大切です。



自分の物じゃなくても大切にする心
どうやって生まれるのだろう①

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『ふたり★おなじ星のうえで 』
谷川 俊太郎 (著) 
塚本 やすし (画) 谷本美加(写真)
2007年 東京書籍

目の前にある物や
関わっている事柄に
当り前の感情が付くと
扱いが雑になってしまうのかな。

そう思ったら
この本が頭に浮かびました。

南インド  コチェルブ村のラマデビさんと
埼玉に住んでいる春佳さんが見開きに並んでいます。

生まれた場所も生活も全然違う。

だからって この2人は
まったく関係がないわけではない。

なぜなら

春佳さんは日本を選んで生まれてきていないし
ラマデビさんもインドを選んで生まれていない・・・

自分で選んでいない環境から始まっている私達。

でも 何かで繋がっている わたしたち。

そこに
自分以外の関わりの物を大切にする
1つのヒントが隠れている気がする。

後ろのページには
綿花が糸や布になり洋服になって日本に送られて来る・・ということが書かれています。世界と日本の関わりや、貿易や紡績の基本もわかる。

私達が日常で手に取る物は
誰かが誰かを幸せにしようと思って
大切に作られいるものだということを 感じる。



自分の物じゃなくても大切にする心
どうやって生まれるのだろう②

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『ペレのあたらしいふく』
エルサ・ベスコフ(作)小野寺 百合子(訳)
1976年 福音館書店

ペレは新しい服をどうやって手に入れると思う?

買うかな?もらうかな?それとも・・

作るかな?

きっとペレの服は、ペレが成長して着なくなっても、ポイっとされずに、また誰かが袖を通すんだろうと思う。愛着は服を通して伝播していくんだろうな。もしも誰かがその服をなくしてしまっても、拾った誰かはその洋服を大切にする。いつかペレのことを知らない人も、その服を大切にする。



自分の物じゃなくても大切にする心
どうやって生まれるのだろう③

そしてこんな角度で見てみるのはどうだろう。

自分の行動に対して思考を巡らせるようになれば
行儀良く振る舞えるようになるのかもしれない。

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『正しい暮し方読本』
五味 太郎(作)
1993年 福音館書店

例えば最初のページ
正しい買い物のしかたは・・
「もう持っている、あぶなそう、ばかばかしい、使うあてがない、自分で作れそう、なんとなく地球環境のために悪そう…」などなど、もろもろのいらない理由がまったく思いつかない物があって財布の中のお金と折り合いがつけば、それがあなたの買うべき正しいもの。

あらゆる自分の行動を 照らし合わせる指針が描かれている。

もっともなんだけれど見落とされている
対象になる事物への真剣な思考。

五味さんのセリフが
ユーモアや皮肉やナンセンスを通して心に馴染む。

そしていつも五味さんの中には上品さが漂っている。

それこそが私をお行儀よくさせる所以だと思う。

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