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寄せては返す波のように。フルリモート企業で続くゆるやかな「縁」について

キャスター情報部でコミュニティファシリテーターとして主に社内コミュニケーションを担当している、ako*です。

800人以上ものメンバーがフルリモートで働くキャスターで、業務内外のより良いコミュニケーションを模索し、「オンライン休憩所」や「部署横断同期会ランチ」などを始めてみたり・・・そんなことをしています。


令和型出戻り

私がキャスターの面談を受けて入社を決めたのは、3年前の8月でした。
2018年11月に入社し、現在勤続2年9ヶ月・・・と思いきや、
実は私、一度退職して「出戻り」をしているんです。

その様子はこちらのnoteにも書いたことがあるのですが、

転職した先でなんとキャスターへの事業譲渡が行われ、予期せず半年で出戻ることになったのでした(驚)

もともと会社が嫌いで辞めたわけではなく、自身の力不足や会社のフェーズとの相性などに悩み、いろんな方が親身になって相談に乗ってくださっての退職。

「またいつか一緒に働けたら!」という思いはありましたが、まさかそれが半年後だとは…(笑)

勤務先が変わろうともフルリモートで同じパソコンを開くだけで完結する、まさに「令和型出戻り」でした。

「アルムナイ」という考え方

最近、人事の取り組みでよく聞く「アルムナイ」という言葉があります。

「企業を退職した人・卒業生」を意味し、海外では、企業が一度は自社を離れたアルムナイを組織化し、貴重な人的資源として再雇用等活用することが少なくありません。

日本でも労働人口が減少し中途採用の難易度が上がる中で、「退職したら終わり」という関係性ではなく、その後の繋がりを継続し、ある時は再雇用に、またある時はビジネスパートナーに、というように関係性を築いていこうとする動きが活発になってきました。

私は、人事戦略としてというよりも、「退職したら終わり」ではないアルムナイの考え方が大好きです。

企業と人との関係は、ビジネスベースの契約で成り立っているものではありますが、同時に人生をともにした大事なご縁だと強く思っています。

個人的にも、過去に退職した企業との繋がりは今も強く、ご飯に行ったり、結婚式に呼んでもらったり、お客様をご紹介したり・・・という人がたくさんいます。

長い人生のさまざまな人間関係が、寄せては返す波のように少し遠くなったりまた近くなったりすることがあるように、企業と人との関係も緩やかに
繋がり続けている感覚
っていいな、と思っています。

「アルムナイ」の文化が自然に根づいている環境

キャスターには現在、アルムナイ組織は特にありません。
でも、見えない文化として「アルムナイ文化」があるな、
と感じることがとても多く、出戻った時もありがたいことに
「出戻って気まずい」「どんな風に見られるだろう」という感覚は
全くありませんでした。

出戻った時のTwitter

キャスターには、私だけではなく、「退職して終わり!」ではないユニークな繋がり方をしている人がたくさんいます。

<例>

Aさん:
退職し子育てに専念。以前いた事業部からの声がけで再入社。
Bさん:
社員としては退職し、業務委託として少しだけお仕事を継続。その後、別のポジションで再入社。
Cさん:
キャスターでの業務量を減らし、別の企業に就職。キャスターとのタブルワークを継続。
Dさん:
キャスターで学んだ知見を更に広げるべく転職。転職先でキャスターに発注しクライアントに。マッチする多くの企業にキャスターサービスを自発的に紹介してくれている。
Eさん:
前向きな卒業・転職ののち、転職先でキャスターと業務提携し、パートナーに。


終わらない関係

いろんなパターン・事例がありますが、多くのメンバーが口を揃えて言うのは、「卒業しても、思ったほど人間関係も会社との距離感も変わらない気がする」ということです。

広い意味で「いい未来を一緒に作るご縁ある仲間」であることは、どこにいても変わらない、という感じでしょうか。

先日、CROの石倉さんもTwitterでこんなことを書いていました。


「離職率ゼロ」や「1社に長く勤め続けること」だけが正義ではなく、「それぞれのメンバーが前向きに気持ちよく人生を歩いていく流れ」の中に、キャスターがあったり、卒業して違う道に行ったり、また帰ってきたりすることがあるのかもしれません。

長く働く人も新しい人も、そしていつか戻ってくる人も。ワイワイ仕事したい人も、淡々と仕事をしたい人も。

いろんな人がそれぞれ心地よく働ける場所を、リモートワークという「見えない空間」の中に築いていけたらと思っています。


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