金言723:小さな会社のことですが
ある会社に半年前に20代の若者が中途採用で入社しました。仕事内容は前職と大差ないそうです。今月末に禍根を残さず円満退職して、中1日で次の職場に出社するそうです。
社外の人間として、退職理由をそっと聞いたところ、待遇面よりアイドルタイムの従業員同士の話題に違和感を覚えたことが原因と教えてくれました。他人との距離感の違いが、辞める理由です。話題にしたくない個人のプライバシーに職場の仲間が土足で踏み込んでくるのが我慢ならなかったそうです。自分の私生活は話題にしたくないという態度をとると、どうしても社内の人間関係が負担になります。
琴線に触れる話題には立ち入ることなく、ぎりぎりのプライバシーを公開・共有することで職場の仲間意識を確認しあうという仕組みに違和感を覚える新参者にとっては、職場で異物混入扱いとなり、きわめて居心地の悪い環境になります。それで辞めていきました。
次の職場でも同じ悩みが発生することでしょう。
群れを嫌うなら一匹オオカミの孤独を甘受し、バックアップのない職場で人並み以上の結果を出し続けなければいけません。かなりの時間と人並み以上の努力が必要ですが、いつかはプライバシーを切り売りしなくても、職場で一定のポジションを獲得する日がやってきます。こういうことは、教えてあげることはできません。
自分で自分なりの環境で苦労して学習することで、習得できるスキルですから。
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