マガジン一覧

社会人日記

「社会人」になって感じたこと、会社員の日々について思ったことを書きます。

4 本

日記 ロールケーキと香水を愛する

残業が終わり、会社から帰宅したら、父親からメールが入ってた。「親戚からたくさんお菓子をもらったんだ。食べきれないから、もし帰宅していて都合がよければ、持ってくよ。ロールケーキ。」 私は実家からさほど遠くない場所に一人暮らしをしている。そのため、ときどき、家族が食べものなんかを持ってきてくれる。これはとてもありがたいことだ。家族には感謝している。 ほどなくして父親は、ケーキ屋さんの箱に入ったロールケーキを持ってきて、そそくさと帰っていった。これではまるで宅急便だ。 箱を開け

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自分の気持ちと生きること

神さまは意地悪だ。 どうしてこの世界は、思い通りにならないことが多いんだろう。 ふと、疲れた頭でそう思う。 書いていて、なんだかとても自分本位の人間のわがままみたいだけれど、自分の人生を諦めたくない気持ちが、私はとても強いのだと思う。 それは一定の他者から見たらわがままで、利己的で、自我が強い扱いづらい人間なのかもしれない。実際に、あなたは自我が強い、もっと抑えないと組織では働けないと言われた。 けれどこの自我がなければ、私は論文を書いてはいない。自分が抱えてきた生き

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抹茶カフェラテとライン川:社会人日記

noteに何を書いたらいいのか全然分からなくてびっくりした。 ものを書きたいとか言いながら、生み出すことが苦しいのは論文を書いた時点でもっと自覚するべきだった。とも思うけど、懲りずにこうして絞り出そうとしてる。絞り出すものがないので、今日の日記を書く。 仕事場の共有スペースとして休憩できるラウンジがあるのだが、そこのコーヒーマシンが期間限定で無料のため、同じ課の先輩たちとコーヒーを飲みに行った。私は抹茶カフェラテとかいう謎の飲み物に挑戦してみた。抹茶とカフェラテが主張し合

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カウンセリングは心の深呼吸

昨日残業についての記事を書いてみたのだが、なんと今日さっそく2時間も残業をしてしまった。かなり疲れ果ててしまい、空腹なのに食事をする気力もない。これは大変におそろしいことである。 そうして私は、どうしようもなくなって、会社で配られた「カウンセリング電話相談」とかいう紙に書いてあった番号に電話をした。「慣れてる人には大したことはないかもしれないけれど、残業がすごくつらかった。仕事でミスもした。急に仕事が増えて、しんどいんです。」私は言った。やりたいことと違う職種であることも言

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書くこととは何か?

言葉にすることについてメタ的に考えてみることがテーマです。

10 本

日記 ロールケーキと香水を愛する

残業が終わり、会社から帰宅したら、父親からメールが入ってた。「親戚からたくさんお菓子をもらったんだ。食べきれないから、もし帰宅していて都合がよければ、持ってくよ。ロールケーキ。」 私は実家からさほど遠くない場所に一人暮らしをしている。そのため、ときどき、家族が食べものなんかを持ってきてくれる。これはとてもありがたいことだ。家族には感謝している。 ほどなくして父親は、ケーキ屋さんの箱に入ったロールケーキを持ってきて、そそくさと帰っていった。これではまるで宅急便だ。 箱を開け

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自分の気持ちと生きること

神さまは意地悪だ。 どうしてこの世界は、思い通りにならないことが多いんだろう。 ふと、疲れた頭でそう思う。 書いていて、なんだかとても自分本位の人間のわがままみたいだけれど、自分の人生を諦めたくない気持ちが、私はとても強いのだと思う。 それは一定の他者から見たらわがままで、利己的で、自我が強い扱いづらい人間なのかもしれない。実際に、あなたは自我が強い、もっと抑えないと組織では働けないと言われた。 けれどこの自我がなければ、私は論文を書いてはいない。自分が抱えてきた生き

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引っ越しが終わったあと、泣いた。

最近、修士論文を書き終えてから、あまりにもめまぐるしくここ2ヶ月ほどが過ぎ去って行き、noteを書いたり、本を読んだりできないことが、なかなかにつらい。 私は春から、「社会人」になる。企業のお勤め人になるのだ。 そのため、引っ越しの準備をしたり、その間に「思い出づくり」のために欧州旅行に行ったりしていた。 しかし、「思い出づくり」という名目ではあるが、旅行に行く前のもやもやは、帰国後、はっきりと確信になった。自分の中では、「この先も旅行をしたり新しい場所に行くことを続けてい

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心の微細なアップデートに気づくこと :ゴールテープを切ったあと

私は無事に1月10日(締切日)に修士論文を提出して、(ゴールテープを切った!のかな)一週間ほどひたすら寝て食べることしかできなかった。(提出前一週間くらいは不安であまりよく眠れなかったのだ。) それから、書くのもめんどくさい事務的ななんやかやに追われ、気づけばなんと2週間近くが経過した。久しくnoteにも来ていなかった。 私は前の投稿で、「論文を書ききったあとにどんな景色が見えるのかな」みたいなことを書いた。 今日は、前の記事に応答する形で記事を書いてみた。 昨日は尊

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揺れる世界で

コロナ禍の混乱や不安を忘れないための記録です。 拙くても言葉にすることがモットーです。

0 本

はじめてのデンマーク:留学記

留学振り返りレポート。留学しようかな、自分探しとは何?留学したら見つかるの?と一度でも思ったことがあるひとへ。

5 本

それでもまた留学したいという「焦り」との付き合い方=夜中の日記

海外に行きたい。特に今行きたいのはフィンランドとウィーン。あとスウェーデン。 これは強い願望であるが、半分意地だし、自己暗示だ。修士論文を既に書いた博士課程の先輩も言っていたが、「論文を書いているときって、無性に旅がしたくなるよね」という。本当にその通りである。論文を書きつつも、苦しくなると『かもめ食堂』を見て、たった二泊三日で訪れた冬のまっしろなヘルシンキを恋しく思い出したりする。片桐はいりのヘルシンキでのかもめ撮影中エッセイを読みつつ、その表現力に舌を巻きつつ、「なつか

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成田21:30発の便で渡航する夢を見た。

かなりリアルな夢を見た。留学とか渡航に関連するやつ。 留学した期間はたったの3か月きっかりだったが、私の人生の中でそれはとても大きな時間だった。自分の中で、良い思い出を作って、色々なことを学んで帰ってこよう、と決めていたし、気づいたことはできる限りメモしたりしていた。自分で選んだ選択を、後悔につなげることだけはしたくなかった。 自分の選択を正しいものだと信じるために、私はいつも躍起になる。そしてそれはきっと私だけではないと思う。 けれど、躍起になる必要もなく、違う文化圏

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クッキーを食べながら人生について真剣に話した

「あなたの人生の話を聞かせてください」 こう誰かに問いかけられたら、あなたは何をどう語るだろうか? 最近、すごく印象的だったニュースがある。韓国の人気アイドルグループBTSのメンバーである金南俊(キムナムジュン)さんが、国連でスピーチをしたというものだ。恥ずかしながら私はこのグループのことも、彼らの活動のことも、ニュースで聞くまで全く知らなかった。その時の彼らのスピーチ映像の終盤の部分の言葉がとても印象に残っている。 ”I’d like to ask all of yo

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インスタントカメラの中の思い出たち

 デンマーク留学中にインスタントカメラ(「写ルンです」)で撮影した写真を現像したものをやっとこさ今日取りに行った。現像をお願いする段階でプリントアウトするかスマホにデータ送信するか選ぶことができる。私はスマホにデータ送信できるほうにした。 実はこの写ルンですは、友達が誕生日プレゼントにくれたものだ。誕生日からそう遠くない日に私がデンマークに行くことを知っていた友達は、写ルンですの特別パック(写ルンです本体に取り付ける写ルンですのデザインのシリコンカバーつき。これがまた愛嬌が

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読んだ本

読んだ本の感想や書評を書きます。

3 本

最近はまっているアイルランドの歌手と、読んだ本『勝手にふるえてろ』(綿矢りさ作) のこと

◇とにかく幸せそうに歌うところが好き 最近youtubeではまっている歌手がいる。アイルランド出身歌手のOrla Gartlandさん。 (youtubeチャンネル: https://www.youtube.com/user/MusicMaaad ) ギターを片手にアコースティックな演奏をする。彼女のオリジナルな曲のときもあるし、カバーのときもある。けっこう昔の渋い曲をカバーしているので、ああ、少し熟練した歌手なのだろうな…とか思っていたらなんと1995年生まれ…!!!

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日記(2018年8月12日):『別府倫太郎』と梨の話

梨の話をしたい。果物の梨。お盆の時期に、仏壇によく備えられる梨。しゃりっとしていて、甘い、梨。そのためにはまず、昨日めくった本の作者について、ぜひ、少しお話したいことがある。 昨日、変な時間に仮眠をとってしまったせいで、夜中に眠れなくなってしまった。動画サイトやネトフリを徘徊したけれど、眠くもならないし、落ち着かない。ベッドの上で、次から次へと、色々な感情や衝動が生まれる。けれど夜中だし、実行に移すにも気が重く、それらは生まれてはすぐ消えていった。今もあまり思い出せない。

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川上未映子作『ウィステリアと3人の女たち』感想

なんだかんだnoteで書評というか本の感想も書いてない!と思い立ち、記念すべき1冊目は川上未映子作『ウィステリアと3人の女たち』。 ※以下、ネタバレも含まれます。※ 川上未映子の作品は初読みだった。装丁の美しさに惹かれ購入したが、読み進めるうちに装丁よりもさらに美しく甘やかな情景が待ち受けていることを私は想像もしていなかった。 この物語は4編の短編集であり、乱暴に言ってしまえば女性たちの物語であるともいえる。ほぼ男性不在だ。同窓会で、デパートのシャンデリアの下で、森の湖

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