１つめの課題
クリアしなければならない課題を伺うため、
N社長に呼ばれ、会いに行くことなったのですが。
そこには重たい空気が流れていました。
↑前回のお話
ということで
その週末、土曜日に
改めて新橋の事務所に
お邪魔しました。
いつも通り不動産業者さんとは思えない
真っ白なオフィスに入ると
いつも通り
N社長が1人で机に座っています。
わたし
「お世話になります。N社長。
すいません、いつも時間を作って頂いて。」
N社長はこちらを見ると
N社長
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ。」
相変わらずの、
怖い見た目に反して
丁寧すぎる口調で
応対して頂きます。
わたし
「早速ですが、
状況はあまりよくない感じですか？」
わたしの方から聞きます。
N社長
「いえ、とんでもないです。
そんなことはないのですが、、、、」
なにかこう、
奥歯にものが詰まった言い方です。
おそらく、
順調じゃないことは確かなのですが
なにか言いづらそうな状況でした。
わたし
「社長、特に気をつかわなくても、
正直に言ってもらって構いませんよ」
そういうふうに伝えると、
N社長
「まず、２つあります」
と、社長から答えました。
N社長
「１つめは、
南千住の件に関してのみ、
なんですけども
前面の道路が少し狭いです。
容積上では500％と記載がありますが、
実際は計画道路になるため
容積500％の検討が
そもそもできない可能性があります
そうなると、
建屋があけられないので、
こちらからも
紹介しておきながら何なんですが、
少しご希望に合わないかもしれません。」
そうか、前面道路が狭いと
セットバックするってこと
忘れてました。
実質的な容積が
減ってしまえば、
上にあげられないのは当然です。
続けてN社長が言います。
N社長
「しかも
前面道路が狭いという事は
特にRCの場合、
住居を入れるスペースが
限られてきますので
道幅が狭すぎて、
そもそも
コンクリートを流し込むための
ミキサー車であったり、重機、車が
そこの土地まで来れないとなると
わざわざ小型のものに
切り替える必要があります。
そうなると
余計費用が掛かるとも言われてますので
そういった面でも
建築費が上がる可能性がある
と考えています。
少し見直されてもいいかもしれません。」
おっしゃることは
その通りだと思いました。
場所自体良かったのですが
ちょっとここは手放さないといけないかな、
というふうに感じています。
次のお話 →「社長の顔も厳しくなる、２つめの課題」
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