人間関係の習慣「最初は一緒にやる」
◆概要
例えば、会社や家庭で、
何か新しいことに取り組む際、
一番最初は、
言いだした自分も一緒に取り組む
という内容です。
◆なぜ始めたか
会社においては、自分の部下であったり、
家庭で言えば、パートナーや子どもであったり。
色々な人と関わって、何かをする
ということはあると思います。
そんな時、こういう風にしようよとか、
こういう風にしてくださいと依頼したことが、
上手く伝われば良いのですが、
必ずしも、そうならないケースも
多いかと思います。
仕事において中々難しい所は、
立場上、部下へ、こちらから依頼をすれば、
話としては、うんうんと聞いてくれていも、
実際に行動に移してくれるかというのは
別だという問題があります。
家庭においては、そもそも、
提案した内容に対して、
賛成か反対かというところがあります。
例えば、自分が進めていきたいコトが
あった時に、一番伝わり、
相手も巻き込んで一緒にやってもらえる
方法というのが、
まず最初は、「一緒にやってみようよ」
と誘うことだと思ったのです。
例えばこんな例があります。
家庭の例ですが、家の片づけをしたいなと
思ったことがあります。
通常の掃除ではなく、
いわゆる、断捨離というものです。
先々に引っ越す予定があると思っていて、
少しでも引っ越しの負担を減らしたいし、
どうせなら、要らない物を
先に手放しておいた方が良いと、
わたし自身は思ったので、
「断捨離をした方が良いよね」と
家族に話をしてみました。
ところが、家族にその話をしても、
「そうだよね」と言ってはくれるのですが、
実際に断捨離が進んだかというと、
忙しかったり、
優先度が上がらなかったりして、
具体的な行動へは
移っていなかったわけです。
そのため、このお正月休みに、
「例として、ここを一緒にやってみようよ」
と、ある部屋の断捨離を
家族と一緒にやってみました。
そうすると、妻も子どもも、
わたしが断捨離をする様子を見て、
ものすごくビックリしたんです。
何にびっくりしたかというと、
わたしは元々、コンマリ式で有名な
片付け方の本を読んだことがあったので、
断捨離の仕方は、頭の中に入っているわけです。
大事なものだけを先に決めて確保したら、
その他の物は見もせずに、一気に手放す…
といった感じです。
重要な物だけを置いて、後は全部手放す。
どうしても気になったら、
次、いつそれを使うのかを考え、
それが明確に決まるもの以外は、
全部手放すという方法をとって、
一気に手放したのですが、
その様子を見て、妻は、こういうわけです。
「笑えるぐらいビックリした」と。
何にびっくりしたかというと、
話を聴くと、過去に、そういった断捨離を
妻も自分でやろうとしたことが
あったらしいのです。
けれど、その時に、妻は、
一個一個のものを手に取って、
捨てるか置いておくかを決めて…
と、とても時間がかかったようなのです。
なので、断捨離自体は
大事だと思っていても、
それを実施するのにかかる時間を考えると、
二の足を踏んでしまって、
そもそも断捨離自体をすることが
出来なかったと言うわけなのです。
ところが、私がやっているのをみると、
ものの5分10分で終わってしまうわけです。
なんせ、ほとんどが捨てると
決まってしまって、
見もせずに、がさがさと捨ててしまうので。
で、実際、その様子をやってみた後
どうなったかというと、
後日、わたしがいない時に、
妻と子供が自主的に、
別の所を断捨離してみようとなり、
片付けを進めてくれた
ということがありました。
会社の例では、
仕事で使うソフトウェアの使い方が
あるのですが、
そのノウハウを覚えた方が
仕事効率が良いので、
勉強をしておいた方が良いよ
という話をするのですが、
やはり、これを実際に勉強して
身につくところまで、
行動に移すことはできていませんでした。
そのため、元々、私がやっている
ソフトを使う内容を全部横で見せてあげて、
具体的なやり方を手とり足取り伝えて、
次から、やってみてほしいと
お願いしてみることにしました。
もちろん分からない所は、
全部一緒にやりました。
一回、一緒にやってみて、
その使い方を覚えた後、
どうなったかというと、
次からは、分からない所は、
更に学びを深めるために
部下が自らで学んでいって、
最終的には、わたしは、
そのソフトウェアを一切触ることなく、
部下が、その仕事をやってくれる
という状態が作れたわけです。
両者に共通するのは、
思いを伝えるだけではなくて、
実際に手足と時間を使って、
一緒にやってみたということです。
そうすることによって、
相手の人は、できるイメージや
それを行ったことによる効果を
体験することができる。
結果、わたしがやりたいと
思っていることを実現するいうことが、
互いの人間関係を壊さずにできるので、
非常に大事だというふうに思いました。
◆効果
・一緒に体験することで、伝えたいことが
より正確に伝わる。
・お互いの思い違いをなくし、
意思疎通を図ることができる。
・自分がやりたいと思うことを
自分以外の人を巻き込んで
実施することができる。
口で伝えることは
もちろん大事だけれど
口だけで伝わらないことも事実。
最初は時間がかかっても
相手を巻き込むことが
できれば
最終的に
より大きなことを
時間を短縮して
実施することができる。
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