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国学院久我山vs星稜 センバツ準々決勝 見どころ紹介

第94回選抜高校野球大会
準々決勝 第3試合
国学院久我山(東京) vs 星稜(石川)

複数投手を擁する両チーム
勝負のカギは継投のタイミングか!?

国学院久我山は中2日、星稜は連戦となる。
日程面では国学院久我山が有利だ。

ただ連戦となる星稜は複数投手がおり、エース・マーガードも2回戦は7回87球で降板しているためスタミナ面はまだ問題ないと思われる。むしろ初戦で右手の爪を怪我しており、そちらの方が影響は大きいかもしれない。

国学院久我山も成田、渡辺、松本のリレーが想定される。尾崎監督は年齢は若いものの経験豊富で、ここ数年の戦いからとても野球をよく知っているという印象を受ける。3人とも力のある好投手だけに継投のタイミングに注目したい。

国学院久我山のここまで

初戦は有田工に4-2、2回戦では四国チャンピオンの高知に6-3と勝利して初のベスト8進出となった。

チームの特色は臨時コーチを務めたイチロー氏直伝の機動力だ。とは言え盗塁は2試合で1つ、むしろバントを積極的に使うスモールベースボールに徹している点に注目したい。
高知戦では初回と5回にセーフティスクイズで得点。初回は4番下川辺でもセーフティスクイズ。5回はスクイズを含む3者連続バントを見せるシーンが見られた。
1番の斎藤は非常に足が速く、3番木津、5番大野が当たっているだけに4番下川辺に当たりが戻ればさらに得点力は増すだろう。

投げては初戦はエース成田、2回戦では渡辺から松本への左リレーで相手の反撃を断ち切った。中でも失点はしたもののサウスポー松本の球威のあるストレートには目を見張るものがあった。

星稜のここまで

林監督の最後の大会となるセンバツ。
ここまでの2戦は投打ともに非常に良く仕上がっているというように感じた。
星稜は初戦天理に延長の末5-4で競り勝ち、2回戦は大垣日大に6-1と快勝した。

打線は上位から下位まで非常に振りが鋭い。
3番斎賀、7番津沢が当たっているが、打線のキーマンで初戦ノーヒットだった1番永井が2回戦では5打数4安打と復調したのが大きい。また4番若狭がヒット数こそ少ないものの2回戦でレフトスタンドへ本塁打を放ったのも明るい材料である。天理の南沢、大垣日大の五島と左右の技巧派の好投手を攻略している点も心強い。

投手では2試合ともマーガードから武内、中山への継投で勝利した。マーガードに爪の不安がある為、以降も継投が基本路線だろう。マーガードは初戦は2四球、2回戦は3四死球だったが2回戦の方が制球はまとまっていた。球に力はあるだけに引き続きコントロールが鍵を握りそうだ。

この試合の見どころ

両チームともに複数の力のある投手がいるだけに、この試合も継投が予測される。

注目したいのは国学院久我山の小技にマーガードはじめ星稜投手陣がどう対応するか、である。
もともと制球に不安があるだけに脚で揺さぶられるとリズムが崩れる可能性がある。
星稜投手陣はカウントを悪くする展開は避けたいところだ。

打線の力はやや星稜が上回るか。
国学院久我山の成田、渡辺はともに粘り強く安定感のある好投手だが、決してゼロに抑え込むタイプではない。
それだけに星稜としては5点以上取る展開に持ち込めるか、がポイントとなる。

となると国学院久我山は星稜投手陣から5、6点とれるかが勝負の分かれ目になる。
それだけに武器である機動力でいかに相手のリズムを崩せるか、が大切だ。
マーガード、武内ともにカットボール、チェンジアップという決め球があるだけに、無駄なボール球を振らされる展開は避けたいところだろう。

また尾崎監督、林監督の継投のタイミングも勝負の大きな分かれ目になる、と予測する。

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