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星稜vs大垣日大 センバツ見どころ紹介

第94回選抜高校野球大会 2回戦
星稜(石川) vs 大垣日大(岐阜)

両エースのコントロールに注目
名将の好投手攻略法は!?

石川、岐阜の隣県対決となった。

星稜は林監督のセンバツ後の勇退が決まっている中、30年前林監督が選手時代に敗れた天理にリベンジ。次戦に向けてのモチベーションも高まっているだろう。

大垣日大は初戦でエース五島が18奪三枝の好投を見せ、阪口監督の昭和、平成、令和の三元号勝利に華を添えた。

両チームともにまとまった好チームで戦力は互角とみる。

初戦の勝ち上がり

星稜は天理との延長を制し、5-4で勝利した。
4回に犠牲フライ、8回には斎賀のタイムリー2塁打で2点リード。しかし8回裏に四球とエラー絡みで同点に追いつかれる。延長10回にも1点を勝ち越すが裏に追いつかれる苦しい展開。延長11回もチャンスを迎え、スクイズを試みるが失敗。チャンスがついえたかに思えた直後にダブルスチールから相手エラーを誘い2点を勝ち越し、試合を決定付けた。
マーガード、武内の走者を出しながらの粘り強い投球が勝利を手繰り寄せたと言って良いだろう。

大垣日大は21世紀枠で選出された福島の只見と対戦。
試合は2回に大垣日大が下位打線のタイムリー2本で2点を先制。4回に1点を返されるが直後の5回に3番米津、9回には4番西脇の長打で加点した。
只見の酒井投手の好投で中盤まで苦しい展開だったが、終盤に突き放し6-1で勝利を手にした。
この試合では何と言っても只見打線を2安打に抑え、18三振を奪った左腕エース五島の好投が光った。

試合の見どころ

星稜はマーガードから武内へのリレーで強打の天理打線を5安打に封じ込めた。
ただ両投手とも非常に力のある球を投げる一方でボール先行の投球となり、合わせて与四死球が7つと制球力が課題として残る内容だった。ここが次までにどう改善されているかに注目したい。

大垣日大のエース五島は非常にコントロールが良く見事な投球を見せたが、星稜打線は初戦の相手よりも力強さがある。それだけに同様の投球が出来るとは考えない方が良いだろう。

初戦の星稜打線はコントロールの良い天理の南沢を相手に早いカウントから打ってきていた。五島のコントロールが良いだけに、初戦同様ファーストストライクから手を出してくると思われる。
それだけに大垣日大バッテリーとしては簡単にストライクを取りに行くと痛打を浴びる可能性があるので気をつけたいところだ。

逆に星稜としては甘い球は見逃さず、五島にプレッシャーをかけていきたい。

そしてこの試合は何より
「大垣日大打線が星稜のマーガード、武内両投手のボール球を見極められるか」
に注目したい。

マーガードは低めのカットボール、武内はチェンジアップが武器だ。ともに切れ味は抜群でなかなか打てる球ではない。

しかし見逃すとボールになる球だけに、これを見逃されると球数も増え星稜としては苦しくなる。

名将阪口監督は当然2人の好投手の攻略法を考えてくるだろう。打者がどのように狙い球を絞ってくるかにも注目だ。

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