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センバツ2回戦 木更津総合vs金光大阪 見どころ紹介

第94回選抜高校野球大会 2回戦
木更津総合(千葉) vs 金光大阪(大阪)

古川・岸本の好バッテリー
3点以内に抑えられるか!?


木更津総合はエース早川(楽天)を擁した2016年以来、金光大阪は初めてのベスト8を賭けた対戦となる。

木更津総合は走攻守全てにおいてレベルが高くバランスの良いチームだ。
対する金光大阪は打撃でやや劣るだけにエース古川の出来が試合を大きく左右するだろう。

初戦の勝ち上がり

木更津総合は山梨学院との強豪対決を制した。
試合はタイブレークにおよぶ熱戦になったが、勝因は何と言っても166球を丁寧に投げ抜いたエース越井の力投と捕手中西の好リードに尽きる。
試合は初回に中西、菊池がヒットで繋ぎ、4番水野のセカンドゴロの間に1点を先制した。
その後5回に同点に追いつかれるが、越井が丁寧な投球で山梨学院打線を翻弄し、延長タイブレークとなった。タイブレークでは表の守備を0点で抑え、13回の裏に結果としては押し出し四球により勝利を手にした。ただ、この押し出しはレフトフライで2塁から3塁にタッチアップした山田の好走がもたらしたものであったと言える。

金光大阪は初戦、東海チャンピオンの日大三島を相手に堂々たる試合運びで4-0と快勝した。
こちらも勝因は間違いなくエース古川の力投と捕手岸本の好リードだった。
試合は初回に金光大阪が相手の四球とエラーに乗じて4番岸本、5番貴島のしぶとい連打もあり3点を先制した。
6回にはラッキーなポテンヒット2本からスクイズで1点をもぎ取り、試合を決めた。
エース古川は強力打線を相手に4安打完封の9奪三振という素晴らしい内容。敗れた日大三島の名将永田監督も「バッテリーにやられた」ともらすほどであった。

試合の見どころ

スピードあふれる攻撃が持ち味の木更津総合打線の中で「心臓」と呼べる存在が1番の山田だろう。初戦は4打数2安打、打ち取られた打席も強烈な外野フライだった。そして特筆すべきは上述したタイブレークでの好走塁である。まさに木更津総合野球を具現化した選手と言える。打線は強力だが下位打線が物足りない結果だった。

金光大阪打線は長打力で劣るものの、しぶとく食らい付いて外野の前に落とす姿勢が目についた。日大三島のエース松永のリズムを狂わせたのは、勝負どころで初球からどんどん振ってくる金光大阪の積極的な姿勢だった。

ただし冷静に戦力で比較をすると、木更津総合がやや上回る。

特に抜群の制球力を持つ木更津総合エース越井から、初戦のように四球で走者を多く出せる展開はなかなか望めない。それだけに金光大阪としては僅差の展開に持ち込みたい。

初戦でサード貴島が2つエラーをしたように、守備が乱れると厳しくなる。

見どころは何と言っても「古川が木更津総合打線を3点以内に抑えられるか」
この1点に尽きるだろう。

ロースコアの接戦に持ち込む事が出来れば、金光大阪にも十分勝機が生まれてくるはずだ。

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