わたしを通り過ぎた本/吉田朋子さんの場合
心の栄養をたっぷり蓄えたこども時代6歳まで金沢で過ごし、親の仕事の都合で愛知県豊橋市へ引越しをしました。双子の兄と8歳下の妹と一緒に育ちました。お母さんは専業主婦でした。本が好きで、特に児童文学作家の松谷みよ子さんが好きだったんだと思います。小さい頃は、「ちいさいモモちゃん」シリーズを毎晩一章ずつ読んでもらっていました。双子の靴下が旅に出てしまった描写、木のおさじという表現、お金ではなく金貨・銅貨という表現などに想像力が掻き立てられ、いろいろ空想をしていました。
ただ、松谷