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我が子のつぶやきから感じた「違い」や「区別」と「内と外の関係」

とかく人間は内と外の関係を作りたがる生き物だと思う。

作りたがるというか、作らないと自分の立ち位置が不安でしょうがないのかもしれない。

それは、

言語だったり、

肌の色だったり、

国籍だったり、

性別だったり、

出身地だったり、

学歴だったり、

部署だったり、

ありとあらゆる見方と理由で暗黙のカテゴライズをしているし、されていると思う。

会社では内の関係だったはずなのが、プライベートでの集まりに参加して顔を合わせてみると外の関係に変わった気がして、なんだか分からない気まずさを感じた。という人も少なくないんじゃないでしょうか。

そして時にそれは無意識のうちに始まり「群れ」をなす事によって色濃くなる。

1対1では何もなく平穏な関係だったものが、そこに新たに1人加わり、2人加わり、と、片方が数名に変わると状況は違ってくる。

人は「違い」を見つけるようになる。

これが群衆心理というものでしょう。

そして群衆心理は「責任」が「薄まる」ためか1対1の時は考えもしないような事が起きる。

そう、だいたい好ましくないことが....

と、こんな話しになったのは我が子のポツリと呟いた一言からでした。

昨日、習い事のために電車に揺られていると、

「ママに話したいけど、話したくない事がある」

と切り出され、気になってしょうがないけど本人が呟いたという事は話したいサインだと思い、

「そうか、じゃあ、話したくなったら話してね」

と尋ねたい気持ちを抑えて伝えた数分後、

「ママ、スマホ貸して」

と言われたので渡すと、

話すのが嫌だから文字で書くね。とメモに書いては消し始めた。

内容は、仲良く遊んでいる友達からいじめられている。

との事だった。

しかし書いては消す内容から察するに「いじめ」ではなく「区別」されているようだ。

マブ達だと思っていた仲間から区別される事はもちろんショックだろうし、傷付いているのは間違いない。ただ、嫌がらせや身体的に何かされているのではないらしい。

( 実際、1対1の状況なら遊びに来たり、外でも話しをしたりしている。)

最近なんとなく元気がないように見えて、いつもより家に居る時間が長いと感じていたのはこう言うことか。

5人仲間でアジア人とのミックスは我が子のみ。あとの4人はイギリス人とオーストラリア人。ある意味純粋な白人種。

「アジア人は僕だけだから....」

この一言が今の思いの全てを語っている。

同じ言葉を話してようがそこには「違い」が生まれているらしい。これも成長の1つと捉えればいいのか.....

アメリカ人と日本人のミックスで、生まれも育ちもシンガポール。生まれながらにして外国人。

日本に住もうが、アメリカに住もうが、それぞれの国籍を保有していても「見た目」からどこにいても外国人。

どこに行っても「違い」を「区別」される事はこの先変わりはないだろう。

しかし、シンガポールではミックスの子は珍しくなく、廻りをざっと見ても様々に血は混ざっている。

こんな環境に居てもまだこんな悩みを持つようになる事に私は驚きを隠せなかった。

しかしながら我が子も自分なりに踏ん切りをつけて居心地の良い別グループへとシフトし始めている。こうやって壁に当たっては乗り越えて少しずつ成長していくんだろう。

そんな成長の過程で自分のアイデンティティに気付き、自己や他の違いを受け入れて強くなっていくに違いない。

ミックスやサードカルチャーキッズ、自分のアイデンティティを保つのに苦労するであろうが、この子供達の存在が未来の平和への架け橋になるんだと願っている。

日本国内を見ても、見た目だけで日本人だと言える時代はだんだんと終わりに近づいているのではないかとも思える。

そのうち純血の日本人が重宝されるような時代がくるのかもしれない。

🌟記事をアップした流れで発見したRuiさんのこちらの記事。素晴らしいので紹介させてください。



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