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『嘆きの美女』柚木麻子

<内容>

 「美人ならではの悩み」を共有するインターネットサイト、「嘆きの美女」のアンチ・耶居子はサイトの管理人であるユリエに勘違いされたことをきっかけに美女たちと同居することになる。幼少期から「ブス」といじめられてきた耶居子と「美女たち」による成長小説。

<おすすめポイント>

・いや~な始まり方だけど、最終的にはそこまでモヤモヤではないところ!
・構成が面白い。
・「転」が2回も3回もある。
・料理の描写が良い!
・主人公がただの「いいひと」じゃないところが良い。

<感想>

  キーワードが「想像力」であるところがいいなと思った。読み始めはいや~なかんじでドキドキしたけれど、食べ物の描写も良いし、耶居子目線の景色がだんだん変わっていくところが面白い。柚木さんの描く「女性グループ」のバランスが好きだなと思った。

<今回読んだ本>

題名:嘆きの美女
作者:柚木麻子
出版:2011年
発行:朝日新聞出版

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