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価値観について

今回のテーマはカウンセリングをする上でも非常に肝となる、大切な部分です。

あの人が大事にしているモノは何だろうか。。。
私が大切にしたいコトは何だろう。。。

価値観って。。。?

人は自分の価値観に沿った行いをしている時に、幸せを感じます。
逆に価値観にそぐわない言動は、見聞きするだけでも嫌悪感を抱いたり怒りが湧いてきます。

だったらまずは自分の価値観を知るというコトが、幸せになる近道のような気がしますね。

では、価値観はどうやって作られて行くのでしょうか。。。?

「自分が大事にするものなんだから、自分で作っていくんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、それは間違いです。
(私も初めはそう思っていました。)

「価値観は、自分の意志で作るものではありません」

初めてそう聞いた時、私の頭の中は「?」でいっぱいでした。
「自分の価値観は自分にしか分からないし、自分が大切にしたいものはいつも自分の物差しで選んで来たはず」
と、疑問と反論がいっぱいでした。

次に教えてもらったのは、
・価値観は生まれ育った環境で決まり、年齢や経験によって変化していく
・価値観は、優劣を付けて良い悪いと判断が出来ないもの
というコトでした。

生まれ育った環境で決まるなら、同じ学校に通う友達や兄弟なんかはある程度同じ価値観になりそう。

それに優劣を付けられないとは言っても、極端な話
「犯罪を犯しても良い」
「人を殺めても良い」
なんて価値観を持っている人がいたら、それはやっぱり悪い価値観だと思ってしまう。

私はそんな風に考えていました。

環境で決まり、年齢や経験で変化する

まず
『海外と日本の価値観』
についての話がありました。

着る服も今日食べる物さえままならない状況で生活している人、紛争が絶えない地域で暮らす人達に、日本人の価値観が想像できるでしょうか。
逆もしかり。

そして、時代背景によっても左右されます。

「天皇陛下万歳」
を掲げお国のために尽くす、場合によっては命を投げ出すコトさえ素晴らしいと教えられ、
「戦争反対」
を唱えれば犯罪者扱い、酷い拷問を受けた方もたくさんいた戦時中の日本

その後戦争は終わり、高度成長期へ。
寝る間を惜しんで働き、たとえ労働による健康被害があっても今のように労働基準法も整備されておらず、とにかく会社の為に尽くす。
家族のため、社会のために身を粉にして働くコトこそ自分の役目。
サラリーマンは”会社に忠誠を尽くす”コトが美徳とされ、1980年代には
「24時間戦えますか?」
なんてフレーズの流行もありました。
(このフレーズ、今じゃ考えられないですよね?)

そして、インターネットの普及により個の大切さ、個の発信力、ワークライフバランスやダイバーシティ(多様性)・マイノリティ受容の声が大きくなってきた現代の価値観

大まかに書きましたが、この3世代だけを見ても、大きく価値観が変容しているコトに気付きます。

このように価値観は、自分の意志で形成するものではなく、生まれ育った環境である程度の大枠が決定し、その後年齢や経験によって変化していくというコトでした。

優劣は付けられない

かつて日本でも様々な時代背景があり、自殺に等しい行為も殺人に等しい行為も”正義”と位置付けられる環境があったように、決して良い悪いの判断は出来ません

そこにあるのは
「私の価値観にはそぐわない」
という、”あなた個人の見解”だけです。

まさに今、
「マスクをしない人は非常識」
「大人数の宴会は避けよう」
という考えが広がっていますが、それもコロナによって出来た1つの価値観に過ぎません。

以前は
「お盆やお正月くらいは帰省しよう」
が一般的な価値観でしたが、今年は
「帰って来ないで」
なんて言われた人も多いのではないでしょうか。

世界がもし100人の村だったら

過去にこの本が流行したのは、ご存知でしょうか?
(ご存知ない方は、良ければ一度ご覧ください↓)

当時この動画のもととなった本を読んだ友人が
「確かに日本は恵まれていて幸せな国だってコトは分かったよ。
でも、だからって
『あ~私は読み書きが出来て幸せ♡』
とはならなくない?
『あなたは何十億人より恵まれています』
って言われても、毎日仕事でツラいもんはツラい」
と言いました。

なるほど、そうか!!

これこそが、価値観は生まれ育った環境によって決まるというコト。
そして、
『人と比べるコトでは幸せにはなれない』
というコトも示しています。

もう20年くらい前のセリフ(おそらく言った本人は覚えていません笑)がずっと心に残っていたのですが、この価値観を学ぶ過程で私の中で腑に落ちた瞬間でした。

価値観については、別の記事で更に深く掘り下げています。
よろしければ、あわせてお読み下さい。


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