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コーチングを受ける際に意識すべきこと

今回は『1兆ドルコーチ』のブックレビューです。

あなたにはコーチは居ますか?もしくはあなたからコーチングを受けている人は居ますか?
この本はこの質問のどちらかにYESと答えた人向けです。
主人公はビル・キャンベルというシリコンバレーで有名なコーチで、ジョブズの師であり、ベゾスを救った人でありと例を挙げると枚挙にいとまがありません。
彼の意志はGoogleにも受け継がれていて、前回のnoteで紹介した『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』のメソッドは彼の手法そのものでした。Googleは彼の手法を科学的に分析して汎用性の高いモデルにしているので、手法を知りたい方はそちらをご覧ください。リンクは下に貼っておきます。
っということで本題に入っていきましょう。

チームにフォーカス

コーチと聞いてまず最初に思い浮かぶのは上司や部下だと思います。そして関係性は1対1。しかし彼はチームに対してのコーチングを重視しました。
社員のトップ20%が全体売り上げの80%を作り出している(パレートの法則)と言われているので、経営者としては彼らがパフォーマンスを発揮できる環境を提供し続ける必要があります。しかし、優秀な彼らは野心的だし競争が好きなので次第に組織内の闘争を引き起こしがちです。
そのため、ビルはチームの緊張を解きチームをコミュニティへと進化させる必要があると考え実践してきました。つまり『チームの心理的安全性が高い』状態を作り出して、優秀な彼らが働きやすい状態を維持したのです。

コーチングはテクニックだけではない

ではここからコーチングメソッドについて解説しようと思っていたのですが、今日のコーチングの書籍一般に書かれていることなので割愛します。
ここでお伝えしたいことは、真に『人がすべて』という考えで実践しなければ意味がないという事です。
そのためにビルはコーチを受ける側の資質も重視しました。

コーチングをすべき人の特徴

ここで有名なエピソードを一つ。
ビルはコーチングを頼まれ、候補者を面接しました。
ビル『君はコーチングを受け入れられるか?』
候補者『コーチにもよりますね。』
ビル『利口ぶるやつはコーチできない。』…面接終了になりかける。
コーチは人に気づきを与えます。特にその人の弱点や是正すべき行動について。
そんなときにこの候補者のような人では困るのです。指摘されたことに対して否認したり言い訳したりするような人では。
そのためコーチングをすべき人の特徴を4つ上げています。『正直さ』、『謙虚さ』、『努力を厭わない姿勢』、『常に学ぼうとする意欲』です。

コーチを受ける際に意識すべきこと

つまりあなたがコーチを受ける際は、これら4つを意識することを強くお勧めします。結果的にコーチとの関係性がさらに良くなって良質なフィードバックを受けることが出来るようになりますし、心理的安全性も高まります。
ちなみにこれら4つは心理学でいうところの性格を表すビッグファイブのうちの『誠実性』と『開放性』となります。※特に重要なのは『誠実性』
もしあなたに何人かの部下がいて後継者選びに迷っていたら、彼らに性格診断を受けてもらって『誠実性』の高い人を選ぶというのも良い選択しかもしれません。

リンク

https://note.com/carrier_design/n/n9963bf14eceb

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