チームで働くという事
今回は『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』のレビューです。
さて、皆さんはチームで働くという事に意義を見出して働いていますか?
正直なところ私もこの書籍の冒頭にあるようにマネジャーの役割に懐疑的な考えを持っていました。成果を上げているチームには優秀なメンバーが居たし、スムーズに進行しているプロジェクトには優秀なリーダーが居たからです。
特にグーグルには名だたる大学で修士や博士を取った人たちが集まっています。そのため、彼らの取り組みの「Project Oxygen(プロジェクト・オキシジェン)」の話を読んだときは衝撃を受けました。
天才揃いのグーグルであっても成果を上げているチームには優秀なマネジャーが不可欠であることに。
そしてこうも言い切っています。
最も重要な特徴は『良いコーチであること』だと。
因みに良いマネジャーの特徴は合計8個ありますがここでは割愛しています。
成果を上げているチームのマネジャーはコーチングに長けている。
昨今、コーチングに関する書籍は多数出ていてコーチングに特化している書籍を紹介したいのでこの記事では割愛します。
一応、こちらで紹介している有名なメソッドを一つだけ紹介するとGROWを上げていました。Goal, Reallity, Option, Willの頭文字から成ります。
生産性の高いチームとは
グーグルは次に「Project Aristotle(プロジェクト・アリストテレス)」を立ち上げます。チームの生産性を高めるために必要な要素を確かめるために。
グーグルではチームをこのように定義しています。
『意図的・戦略的に長期的に動いている集団』
たまに所属する会社を家族に例える人がいますが、グーグルのチームはむしろスポーツチームに近いようです。家族との決定的な違いは目的達成に寄与しないメンバーは居場所がないという点です。
話を戻します。
グーグルの定義で生産性の高いチームとは、経営のトップレベルが求めている成果を出しているか否かです。目の前の仕事にばかり集中していると忘れてしまいそうな視点です。
更に筆者は続けます。
生産性の高いチームには5つの特徴があり最も重要なのは『チームの心理的安全性が高い』ことだと。
最も根源的な安全性といえばクビにならないこと、以降は失敗に対するペナルティがないことであったり、会議中の発言を否定されない/嘲笑されないだったりします。
特にアメリカは悪い意味で雇用の流動性が高いので、雇用やポジションがある程度保証されているというのはかなり重要なんだと思います。更に多民族で構成される国家なので、思考性やスキルセットの多様性も日本とは比べ物にならないのだと思います。
結論として
以上のことをまとめると以下になります。
「Project Oxygen(プロジェクト・オキシジェン)」の結果、成果を上げているチームには優秀なマネジャーの存在が不可欠で彼らはコーチングに長けている。
「Project Aristotle(プロジェクト・アリストテレス)」の結果、成果を上げているチームは心理的安全性が高い。
この二つの事実がチームマネジメントや人材育成に悩む人、モチベーション維持に悩むチームメンバーの助けになれば幸いです。
本書ではさらに実践方法まで詳細に書かれているのでぜひお手に取ってみてください。
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