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全ては通過点である〜同窓会の夜に思うこと〜

2024年がはじまりました。始まりから日本国内で大きな災害や事故が起こり不安な日々を過ごされている方も多いと思います。熊本からお見舞いを申し上げますとともに、遠い土地にいるわたしたちにできる募金やふるさと納税などで心を寄せていきます。
熊本地震に遭ったとき、県外に住む友人から多くの励ましや心配の声をもらいましたが、その際思ったのは日常を過ごせる人はどうぞ普段通りに暮らしてほしいということです。水が出て、家があって、普段通りのテレビが流れていることのありがたさ。明日どうなるかわからないのです。だからせめて安全な場所にいる人には何気ない毎日をいつも通りに暮らしてほしいと願ったことを思い出しました。

ということでこのnoteもいつも通りに。

年末年始のお休みは大学院時代の同期会に参加してきました。卒業して以来久しぶりに集まりましたが、普段はなかなか会えないメンバーと、あの頃と変わらない穏やかな時間を過ごすことができました。

私は小学生の頃から建築士になることを夢見て勉強を続けてきました。そして大学時代は本当に楽しかった。勉強が楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。建築を学んでいた6年間は仲間とともに学校で徹夜して課題をこなす日々。みんなでコンビニに行って夜な夜なカップラーメンをすすり、スタイロフォーム(断熱材)の上で交代で仮眠をとり、ひたすら建築のことを考え続けたかけがえのない時間。そして文字通り寝食を忘れて一緒に学んだ仲間たち。建築を生業にして生きていくことをモチベーションに、精神的にも体力的にもギリギリの状態で乗り切っていました。

卒業後数年経ち、メンバーは新卒で就職した会社に勤め続けている人、会社を変えている人、異業種へ転職した人などとその後の働き方は様々です。そしてこれからチャレンジしたいことも本当に多種多様。それでも各々のフィールドでどんなことを頑張っているかを話し、認め合い、励ましあう。居場所は変わっても変わらない関係性に気づいた同期会でした。

子どもの頃は〇〇中学・〇〇高校・〇〇大学への合格や目指す職業が目標に勉強のモチベーションを作ることが多いです。しかし、その目標が達成された後も人生は続いていきます。もちろん達成されなくても。10年以上も建築の仕事に憧れた私は、いま教育という畑違いの仕事を生業にしています。大学時代の私には想像もできなかった職業です。びっくり。そして今、叶えたい夢があってそのために頑張っていますが、その夢がかなってもきっと私の人生は続いていきます。

人生100年時代、長い目で考えればどこの学校を出ていようが、どんな職業に就こうが、それが一生を左右することは稀です。どんなに夢が叶おうとも失敗しようともすべては通過点なのです。これから受験シーズンに突入します。学生のみなさんはどうぞ思いつめずに。すべては長い人生のとある1点なのです。どの学校に入っても道は開けます。としみじみ思ったのでした。

2024年のはじめに。


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