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【おススメ本】りんごかもしれない

熊本で勉強を教えない学習塾「はらっぱ探究室」を運営するトミマツシホです。このnoteでは、私が日々「学び」について考えていることや、私の身の回りの「学び」について書いていきます。


今日は学びが楽しくなる本をご紹介いたします。
かなり有名で子どもたちにも大人気な本なのでご存じの方も多いかもしれません。ヨシタケシンスケさんの「りんごかもしれない」。


おすすめポイント


1.とにかく楽しめる

素朴でかわいいイラストで主人公の突拍子もない妄想が繰り広げられ、「りんごの表面に!?宇宙人!?いやいやありえないっしょ!」などと突っ込みながら楽しく読める絵本です。我が家の3歳の息子でも十分に読み聞かせを楽しんでくれています。絵本などで文字も少なく、読書が苦手な子でもあまり苦にならずに読めるんじゃないでしょうか。まずは楽しく読むのが一番です。

2.多角的な視点の持ち方を具体的に学べる


この本は目の前にあるりんごについて、「これはりんごに見えているけど本当にりんごなんだろうか」という問いからこのりんごが何者なのかについて思いを巡らせていくものです。
その過程で○○なのかもしれないというフレーズが繰り返し出てきますが、○○の視座が多様で、しかも分かりやすく具体的に示してくれているなと感じました。
例えば、本文中にある「メカがぎっしりなのかもしれない」というフレーズはりんごという有機物に対して、メカという反対の無機物の視点を向けています。これ以外にも、りんごと自分の関係を見立てたり、りんごを自分に同化させたり、りんごの過去・未来を想像したりとりんごを軸に様々な視点が展開されており、この本を読みながら目の前のりんごを多角的にとらえる追体験ができます。

3.日常でもマネできる


「○○かもしれない」というのは日常の中で取り入れられる思考力のトレーニングだなと感じました。○○にいろんなものを当てはめてみて、親子や友達同士で楽しみながら(ときには突拍子もないことを交えつつ)「○○かもしれない」を繰り広げていくと、知らず知らずのうちに1つの物事を多角的にとらえられる力が身につきそうです。このトレーニングは大人同士でも有効なんじゃないかなぁ~

おススメ度

子どもへのおススメ度:★★★
大人へのおススメ度:★★★
対象:(読み聞かせ)3歳~
   (自分で読む)小学生~大人
こんな人に読んでほしい:読書が苦手な子


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