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額装したくなる紙

紙との出会い、私のナリワイ額装デザイナーというものは、紙との出会いだったりもする。インテリアとしての書道を飾るというとき、まずは空間をイメージする。毎日居て心地の良い空間。そこに寄り添うように書作品を存在させたいと考える。おしゃべりの多い作品は毎日見ると疲れるので、なるべくシンプルに、そっと目をやると微笑んで返してくれるぐらいの作品が良い。そんな作品が出来たなら、是非額装をしてみよう。
私は、額装デザイナーそれも書道専門店のなかなか他にないであろう職種だ。持ち込まれる作品は様々、うまい下手も、先生も素人も関係ない、作品の持ち味はそれぞれ、作品の飾られる空間もそれぞれ。好みもご希望も違う、それが何より面白い。作品を眺めていると自然と周りの額装イメージが湧いてくる、ピンとくる紙を数枚選び実際に並べると、作品がほほ笑むようなぴったりと合うものがあったりする。そしてそれをまた時間をかけてデザインをしていくのです。
そんな額装に使用する紙は常日頃から少しずつストックしています。
定番のものから、作家モノの和紙など種類は様々、長年の経験からピンとくるモノ厳選しています。そのピンときた和紙にぴったりの作品が持ち込まれた時が、紙と作品の出会いです。
今年もたくさんの出会いがありますように。

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