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人形狩り人形と魔窟の主(#15)

承前

一陣の風───、榴弾が死神の体をすり抜けると、そのまま壁に直撃。廃墟に新たな風穴が生み出された。太陽光が部屋に差し込む。それがどうかしましたか?と言わんばかりに死神は涼しい顔だ。聖なる火炎放射器で足止めは出来るのに太陽光はダメージにもならないということか。死神と幽霊は似て非なる存在らしい。

「ヴォルフガング!そのファイルをしっかり抱えるのだぞ!」

相棒が急速前進で榴弾の軌道をなぞるように僕と死神の間に割って入ると、そのまま僕の胸倉を掴んで光の差す方へとダイヴを敢行!落下の恐怖と呼吸を満足に行えない苦痛は一瞬のことだった。まだ推進剤が残っているのか、いないのか。断続的にブースト噴射で速度を落としながら、僕は生きて大地を踏みしめることが出来た。直上の太陽が眩しい。もう昼か。大変な半日だった。敷地を遠巻きに見るようにまばらな人だかりができている。近隣住民ばかりではあるまい。遺跡荒らしが混じっている。

続く

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