ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第45わ「分かち合うことの素晴らしさ」
納得は出来ないが、理解は出来た。俺の右目は相棒の右目。その右目が見たものは、相棒にも見る権利がある。そういうことか。そして俺には見たくないもの見ない権利も無い。見せたくないものを見せない権利も無い。……そういうことになる。
「さすがダンナ、話が早い!」
当面は二人三脚の同棲生活が続くのだ。俺のプライバシーはどうなるのかと不安になっていた矢先に、コレである。そもそも、❝ゲーム❞が終わった後はどうなるんだ。俺は元の生活に戻れるのだろうか。
「え?まぁまぁ、勝った後のことは勝ってから考えませんか?」
俺の右目、もしかして一生このままなのか。
「でもですね、私たちハントマンは負けても生きてりゃ次がありますけどニンゲンは違いますからね?生き残れるのは最後まで勝ち残った一人だけなんですよ?その辺ちゃんと、おわかりになってます?」
それは初耳だな。なんせ、今まで教えてくれなかったんだからな。
「めんどくさい人……」
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