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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第100わ「氷解」

(承前)

相棒の両手が俺の首に触れた瞬間、それがヒントとなって答えが閃いた。ハントマンの二番目の好物、それは❝熱❞だろう。

「まぁ、正解でいいでしょう。ヒントを出し過ぎたかもしれませんが」

確かにな。相棒と暮らすようになってもうすぐ四日目になるが、いやに俺との距離が近かったり、接触が多かったのも納得がいく。銀玉鉄砲を取り上げる際に全身をまさぐったのも、本当は人間の体温が欲しかったのかもしれないな。

「……さり気なく聞き捨てならないことを言われたような気がしますけど無視して話を続けますね。ハントマンの体温が低いのは既にご存知でしょう。私たちは常に凍えているんです。まるで地獄の最下層で氷漬けにされている裏切り者みたいに。だけど私たち、何も悪い事はしてませんよね?これは何に対する罰なんでしょうか?」

相棒は悪くない。生きる為に人間の血を吸うのは悪いことじゃない。寒さから逃れるべく熱源に群がるのも悪いことじゃない。

(続く)

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