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ハントマン・ヴァーサス・マンハント(邦題:吸血貴族どものゲーム)第119わ「審判の日」

(承前)

「一部始終は聞かせてもらったよ。そこなニンゲンは『自分が自分であるうちに死ぬこと』と『パートナーの助命』を願いに来た、ということかな」

さすが❝四ツ星❞は話が早い。そういうことだから俺の気が変わらないうちにササッと手早く済ませてくれ。

「君のようなパートナー想いのニンゲンは滅多にいるものじゃない。ハントマンとして長生きしている私が言うんだから間違いない、信じてくれていい。辛いことがあっても自分に出来る最善を尽くそうとする……。なんて献身的なんだ。これこそハントマンと共に歩く、ニンゲンのあるべき姿なんじゃないかな?それに比べて、そこの❝三ツ星❞はどうなんだ?」

「……何ですか。私に何か文句でもあるんですか?」

「君は自分の強さを恃んでニンゲンの気持ちを軽んじ、彼を自死も止む無い窮状に追い込み、その自覚も無いと来た。貴族として恥じるべきだよ」

ゲームマスターは話のわかるヤツだ。いいぞ、もっと言ってやれ。

(続く)

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