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出稿前に知っておきたい、アフィリエイト広告5つの掲載パターン

(カラッコ)前回の最後に、「アフィリエイト広告は他のデジタル広告に比べて掲載イメージが持ちにくい」とお話してくれましたよね。確かに、思い浮かぶのがブログで商品紹介されているくらいであまりイメージがないです・・・そんなに違うものですか?
(サイトウさん)メディアによってアフィリエイト広告の掲載の仕方は結構違いますね。パターン化はされているので、まずは主流のアフィリエイトサイトの特徴と、それぞれの掲載イメージを抑えていきましょう。

レビューサイト

特定のテーマに絞り、体験談や独自の情報などを整理して掲載しているサイトをレビューサイトと呼びます。
こちらの参考サイトではガジェットをテーマに、Apple社製品に関する最新情報を逐次発信しています。

■ 獲得ユーザーの傾向
レビューサイトは、特定の製品・サービスの購買意向を持ち、深く理解することを目的とした情報収集を行うユーザーが訪れます。そのため、広告成果の「質」の面では、製品・サービスの継続利用を見込めるようなユーザーの獲得が期待できるでしょう。「量」の面では、一般検索で上位表示されたり、ニュース検索で取り扱われたりするような露出の多いサイトほど、必然的に増えていきます(下記画像参考)。

iPhone13_検索結果画面


■ レビューサイトの種類

①ブログ型レビューサイト

サイト運営者の主観に寄った体験レビュー記事を中心としたサイト。
(参考サイト)https://sneakerwars.jp/

②製品・サービス比較型レビューサイト
体験レビューを通じて製品・サービス選びを指南するサイト。サイト運営者の主観に寄ったサービス比較が特徴です。
(参考サイト)https://my-best.com/6

どちらも体験レビューを軸としている点では共通していますが、マッチする案件のジャンルに違いがあります。
「ブログ型レビューサイト」では、サイト運営者自ら商品・サービスの体験や情報収集を行い、独自の視点で分析・考察した記事が掲載される傾向にあります。よって、旅行体験記、グルメ体験記や、アパレルといったテーマが多いです。
一方、「製品・サービス比較型レビューサイト」は、「レビューサイト」と「比較サイト」の中間に位置する情報発信を行います。サイト訪問者にとって、類似製品・サービスの定量情報の比較だけでなく、サイト運営者の感想や考察も関心事になりやすいような案件ジャンルとの親和性が高いです。例えば脱毛サービスが代表例。価格や店舗数の比較もありつつ、施術による痛みの具合などといった体験談も盛り込まれています。

比較サイト

類似製品・サービスを、定量情報に基づいて比較したコンテンツを掲載するサイトです。サイト訪問者に情報を整理して伝えるため、価格や容量などのスペックを軸に順位付けなどが行われます。

■ 獲得ユーザの傾向
比較サイトには、製品・サービスの購買意向を有しながらも最終判断に至っておらず、どの企業の商品を購入するか検討しているユーザーが集まります。そのため、成果の質・量ともにレビューサイトと類似する傾向にあります。

■ 比較サイトの種類

①製品・サービス比較サイト
原則としてサイト運営者の主観が薄く、客観的に正しい製品・サービスのスペックを一覧化して情報提供を行います。
(参考サイト)https://www.cosme.net/ranking/

②製品・サービスDBサイト

製品・サービスのデータベースを有し、ユーザーのサイト内検索をもとに情報を提供します。
(参考サイト)https://cosmeet.cosme.net/product/search

※ 補足
企業努力により製品・サービスの改善が図られるため、スペックが類似した状態になることがあります。アフィリエイトだけでなく、TV-CMなど多面的な認知活動を展開し、ユーザーに想起されやすい状態をつくることが必要となる場合もあります。

ポイントサイト

ユーザーインセンティブを付与する広告コンテンツの集合体をポイントサイト(モニターサイト)と呼びます。インセンティブはアフィリエイターが広告主から受け取る成果報酬の一部から還元されます。

ポイントサイト_仕組み図

ポイントサイト・獲得ユーザーの傾向
ユーザーがアクションを起こすメリットを提示できるため集客力が高く、その数を最大化させたい場合に非常に有効です。
懸念点は、インセンティブ目当てのユーザーが一定数存在します。インセンティブを付与する量が多すぎると、商品・サービスへの理解が浅いユーザーの獲得が集中して、継続率も低い、質の悪いユーザーが獲得される傾向があります。
注意点は、ポイントサイト = 質の悪いユーザーの獲得傾向の高いサイト、と解釈するのでなくて、ポイントサイトの使い方を間違える、つまり広告運用を間違えることが、それを引き起こすと解釈ください。


(ポイントサイト参考)https://hapitas.jp/
(モニターサイト参考)https://www.fancrew.jp/

SNS活用型アフィリエイター

アフィリエイター自身がメディアとなり、SNSアカウントのフォロワーに対して商品・サービスを訴求します。個人ブログもSNSに分類されますが、SNS活用形アフィリエイターはテキストベースに限られた表現だけではなく、音や映像、時には自身の露出も表現手段として用いることがあります。

■ SNS活用形アフィリエイター・獲得ユーザの傾向
「信頼するインフルエンサーのオススメ商品を購入する」というような比較サイトを通らない層も近年増えてきました。そうした検索エンジンを活用しないユーザーへリーチするために、SNS活用型アフィリエイターを活用するという考え方がベターです。

一般サイト

編集方針・特徴を持たない、コンテンツの品質も様々なサイトの集合体が一般サイトです。日々の出来事や雑感を書き留める個人ブログをイメージしていただければ良いかと思います。
あらゆるサイトに広く掲載の網を張ることを目的に、広告掲載することが多いです。1サイトで獲得できるユーザー数は大きくないものの、相対的に低い報酬単価での掲載が可能です。そのため、プロモーション全体のCPA(新規顧客を獲得するのに費やした1人あたりのコスト)抑制に寄与します。

飾り線_カラッコとイルカ

(カラッコ)びっくりしました。ぼく、気付かないうちにアフィリエイト広告結構使ってたみたいです。クレジットカード作ろうとしたとき比較サイトもYoutubeの動画もみましたし、結果作ったクレジットカード会社が運営しているショッピングサイトでポイ活もしてます。
(サイトウさん)色んなところでアフィリエイト広告が活用されていますからね。知らないうちに、日常的に、アフィリエイト広告に触れていると思いますよ。

カラッコ_STEPUP


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(イラストレーション:ニッパシヨシミツ