見出し画像

初プロジェクトを終えて

先日、コンサルタントとしての初プロジェクトが終了した。よい機会なので、デリバリ中に上司から受けた指摘や反省点を書いておこうと思う。

そのプロジェクトは、ある事業会社のお客様に対し、中期経営計画の策定を支援するというもの。メンバーは私以外PMとPLの二人だけで、比較的少人数のチームだった。
私の任務は、PLからの作業指示に従ってタスクをこなすと共に、客先ミーティングに同行することである。

以下、PLから指摘された内容や気づきをまとめていく。

改善すべき点

【ハード面】
・PPT:不十分なエビデンスからメッセージを導出していた
・データ分析:数値の批判的思考が出来ていない
・リサーチ:データのありかをメモしておらず、再度見に行くor巻き取るのに時間がかかる
【ソフト面】
・稼働が空いた際に上司のタスクを自ら巻きとれず、指示待ちになることがあった

中でも肝なのが、データ分析だと思う。プロジェクト中、複数のデータソースに当たる中で、常識では考えられない数値トレンドを導き出してしまったことがあった。数字に対する感覚が薄いからこそ作業に没頭してしまい、そういった致命的なエラーにも気づくことができなかった。

以後対策として、リサーチに当たる前に定量的な規模感や推移傾向を仮説として持つ、という習慣をつけることにしている。大学ではほんの少しかじっただけの統計を再び学習し始め、今まで触れてこなかったデータ分析でのキャッチアップを目指したい。

他にも、タスクの巻き取りは「使える奴だな」という印象を持ってもらうために重要なスキルだと感じる。新人は作業に没頭し過ぎ、作業を着実にこなすことが最大のバリューだと考えがちだ。これはこれで事実なのであろうが、PLにとってはプラスアルファの動きがあると相当助かるはずだ。

実際、他の上司と話した際、「新人のスキルは未知数なところがあるのでタスクを振りづらく、自ら出来る範囲で巻き取ってくれるのは非常に助かる」と言っていた。稼働が空いている際は、そういった気の利いた動き方ができるよう努めていきたい。

PL/PMの視点

他に私にとって大きな収穫だったのが、プロジェクト内での上司の動き方だった。

例えば、先方から当初のスコープ外の追加タスクを振られたとき。顧客満足度を上げるべくなるべく対応するのがセオリーであろうが、上司は「社内にケイパビリティがあり追加PJに繋がりそうな内容については頭出しに留め、全く"うま味"のない内容であればお断りする」という判断をしていた。

こういった期待値コントロールは、プロジェクトを満足度高くクローズするために非常に重要なのだと思う。他にもMTGを通じたキーパーソンの見極めや先方に提供して良い内部情報の判断など、勉強になることがたくさんあった。こういった上位の視点も継続的にメモしていきたい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

反省点もある一方で、プレゼンは問題なく、全体的なパフォーマンスは初プロジェクトとしては上出来との評価も頂いた。次のプロジェクトでは今回学んだ内容を活かしつつ、自分なりのエッセンスも加えていきたい(タスクリストなどのロジ周りはもっと上手にできると思う)。

プロジェクトが終わった日、ご褒美に鯛しゃぶを食べた。ハイボールを喉に流し込み、大切な人と囲む食事は実に素晴らしい時間だった。そんな小さな幸せが明日への活力になるのだろう。

来週もまた頑張ろう!


この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?