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【直球勝負】練習って何のためにするのか?

<5分程度で読めます>
このコラムでは【直球勝負】と題して、どんな野球選手よりも圧倒的に”環境”が悪い中でやってきた中で切り抜けるために「考えたこと」や最新の野球記事から学べることに特化して書いていきます。

さて1回目は「練習って何のためにするの?」です。
2020年5月7日の中国新聞ツイートより。

新外国人のスコット投手の記事ですが、腕の出方がどのようになっているかを確認するために小型カメラを使っているとのこと。
昨今個人でもスマホやタブレットでフォームを簡単に撮影出来たり、ソフトバンクホークスの2軍練習場には最新技術を駆使して、自分のフォームを確認しながら練習したり、その日の自分の動きが選手個人のタブレット等からも復習できるシステムもあります。

そもそもうまくなりたいから練習するんです。もっと遠くへ打ちたい、もっと速いボールを投げたい、ゴロは確実にさばきたい...理由を上げたらきりがありません。ではなぜ練習してうまくなりたい人がカメラを使って撮影するのでしょうか?
あなたはなぜカメラを使って練習を撮っているのですか?

練習してうまくなるということは「無意識でプレーすること」につながります。ピアノを弾いている人で「ドはここで、ソはここ!」なんて思いながら弾いている姿は想像できませんし、そんな人はいません。それは何度も練習したことで自然に体が動くからなのですが、無意識でプレーしていること=うまくなる、ではないんです。実は無意識でプレーすることにあることを1つ加えるだけでこの方程式は成り立ちます。

それは「コツや基本をつかむこと」です。
こうしたらより楽に、スムーズに、速く、正確に、精度高くプレーできるというものがコツや基本です。

ただ野球というスポーツにおいて難しいのは、感覚が伝わりにくいという点です。ボールを蹴るという動作や他のスポーツに比べて、同じような動きでも個人差が大きいんです。でも投げたり打ったりできちゃう。
動作を教えるにしても、自分で考えたことをトレーナーやコーチ、選手間で共有するためには、脳内でよりはっきりとしたイメージを描く必要があります。それでも動きの誤差は出てきてしまいますし、必ず1人に1人付き続けるわけではありません。

自分でチェックする意味でも、他人からのチェックを入れる意味でも、
①このフォームでいくという脳内のイメージをはっきりさせる→②脳内のイメージが実際の動きと比べどうなるのかを修正する→③練習する→④無意識でのプレー(試合など)
という流れの中で、②と③の部分を客観的に評価するためにカメラを使うのです。

では「練習は何のためにするのか?」という問いの答えは何かというと、”コツや基本を覚えるため”にするのです。無意識でプレーするためには、先ほども書きましたが自然に出来るようになるまで何回も繰り返すということが必要です。
コツも同じで、覚えるために何回も繰り返していると自然にできるようになってきます。そしてこの動きは少し違うなということが、カメラを使わなくても段々分かってきます。その状態になれば、今度はそのプレーをより速く、より正確に、より精度を上げるためにする練習へと変化していきますし、これらが少しでも出来るようになっていくことで、よりいいプレーを見せられるようになります。

今ほとんどのアスリートは練習量は普段の半分、それか半分以下だと思います。バレーボール選手に至っては本当の基礎練習の段階でも違和感を感じたりしているそうです。そして高校1年生や中学1年生は体格も体力も違う先輩の下で慣れないボールを扱わなければいけない。こんなときだからこそ練習する意味や、基礎をもう1度徹底的に行ってみることをお勧めします。

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