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稲作リンゴの記

「人間は土から離れたらダメになる。リンゴ農家の孫のわたしが耕作できなくてどうする」

わたしは,子どもを宿すとオキシトシン(愛情ホルモン)がダダ洩れになるのか,突然,農に目覚めた。

といっても,当時はマンション住まいなので,ベランダ(ジャパン英語。本当はバルコニー。ちっとも上達しない英会話教室で,唯一先生から教わって覚えた単語)で,ちんまりプランター菜園をしていたくらい。

ジャパンつながりでいうと,「さいえん(菜園)」ってキーボード打ったら,「才媛」って出てきた。日本語の言霊,表意文字の文化はスゴイ。「ひょうい」って打ったら,「憑依(ひょうい)」って変換されたし。

ちんまりプランターだから,家から出た生ごみをコンポスト(EM菌でぼかしを作る)したいのに,コバエが出たらイヤだなと,中途半端な栽培をしていた。

でも,わたしの「長野のリンゴ農家の孫」であるという自負がわたしを「土付きの家に住みたい」思いへと突き動かした。

3人目の末子を妊娠中は,全てのコンクリートをひっぺがして,「土に呼吸をさせてあげたい!」という母性愛に目覚めた。

マンションから庭付きの家に引越すことが決まり,家の前の小さなスペースのコンクリートをさっそくひっぺがすことにした。

「さすがに,全部はダメです。雨で土が流れてドロドロになります。せめて,人が歩くところはコンクリート打ちましょうよ」

リフォーム会社のおじさんに言われて,すごすごと全ひっぺがし案はひっこめた。

でも,今では,おじさんの言う通り,雨や強風で土が道路に流れたり,舞ったりするので,「プロの言うことは聞くものだ」と思う。

母性ダダ洩れなので,「ガイア(知的生命体としての地球)」の悲しみが異常によくわかったのだ。

さりとて,畑を借りてまで,耕作をする元気は産後に残っていないものだから,オーガニックな自然系コープが主催する「プランター栽培講座」全4回に出て,満足していた。

オーガニック栽培には,何より土づくりが大事であることを学んだ。

窒素の比率やなにやら,化学式もちょいとやった。

以外にも土づくりには,いろんな化学の知識が必要なこともあり,オーガニックとはいえ,いろいろと農耕はめんどくさく,大変なのだなぁ。祖父母はすごい世界を生きていたんだなぁと,農民に尊敬の念を抱いた。

だから,昔から,農耕従事者である農民を「百姓(ひゃくしょう)」と言って,百の役割を持つマルチな才人さが必要なことを表現していたらしい。

確かに,百姓は多芸だ。

気象のこと,土のこと,育ちのこと,そして農作物を売るビジネス,経営学,あらゆることに秀でている必要がある。

えっと,おばあって,そんな才能あったけ?でも,そんな仰々しい感じじゃなくても,おばあとおじいは,いろんな食物を作っていたけれど,畑からもいできたきゅうりやトマト,桃,リンゴも全部美味しかった。

おばあやおじいの作る作物がわたしの食の基準なので,マズイ果物は食べたくないし,食べられない。

だから,クソマズイ果物をみんなは高いお金を払って(果物は思いのほか高い)買って食べているのか,いまいち,わたしには,理解ができない。

野菜と違って,果物は嗜好品扱いだから,果物を食べないご家庭も多いようだけど,わたしにとって,フルーツは野菜と同じで,なくてはならない,栄養素の1つだ。

栄養価だって高いんだから。

と,熱く語ってしまったが,そろそろ,お風呂に入るので,今日はこの辺で。

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