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家族が欲しい

1時間ほど1人実家のリビングで泣いていた。



おすすめに出てきたこの動画を見ていたら涙が止まらなくなった。





昨日から僕は一人暮らしの予定だった。


朝レンタカーを借りに行くため電車に乗っていた。

最近のnoteは自分の話ばかりだな。

そんなことをふと思っていた。

引っ越しが終わったらnoteを書こう。

誰かのためのあったかいnote。

そんなことを思っていた。



そして今も僕は自分の話をnoteに書いている。




結論から言えば、僕は新居に入居できなかった。

要因は様々ある。

現状何も明確になっていないので、理由についてここには書けないが結果として入居できなかった。



僕は実家に戻った。

このnoteも実家で書いている。



苦しかった。悔しかった。


あんなに覚悟を決めて家を出た。

辛かった年末年始が終わった。

たくさんの言葉に傷ついて、

僕も言葉の刃を振るったと思う。



それでも荷造りをし、ゴミだめのような部屋を片付け、いろんな準備をし、

時間もお金もたくさんかけた。


周りの優しい仲間にもたくさん助けてもらった。


僕は今日前に一歩進めると思っていた。


それが自分とみんなへの恩返しだと思っていた。


でもそれはできなかった。






実家に戻ると引越しと運転で僕の体力は限界だった。



友人に相談に乗って欲しいと連絡をし、約束の時間に起きれないほど限界だった。



それでもたくさんの友人が僕の相談に乗ってくれた。



こんなにみんなが助けてくれる。


でも僕はいつも転んでしまう。

たくさんの人が実家を出て、一人暮らしをしているのに。

僕にとって一人暮らしという目標は本当に遠くにあると感じた。




メッセージの通知が来るたびに僕は励まされた。




もう一度立ち上がればいいんだ。



そう思おうとしていた。



そしてさっきの動画に出会った。





クレヨンしんちゃんが好きだ。

映画を見るといつも泣いてしまう。




家族が欲しい。




そんなことを思った。

でも僕は家族を知らない。




ピノキオのような気分だった。





僕は悪い息子だとずっと思っている。

しんちゃんみたいにやさしくない。

親も傷つける。

上手く働けなかった。

お金もかかった。




親の思うような人間に僕はなれなかった。





正直親の思うような人間になる必要はないと思う。


僕は僕であればいい。


ただ僕はそれを誰かから言われたかった。

そんな自分を幼いと思う。

周りにそんな奴がいたら張り倒したくなる。


でもそれが自分だった。



そして周りからその言葉をかけてもらえるようになるまで、僕は30年かかった。




ありがたいことに僕には親より優しい仲間がたくさんいる。



新しい家でそんな仲間を呼んで、

楽しい食事をする。

音楽も流したい。


そんな淡い夢を描いていた。




でも遠い。

あと一歩がおそろしく遠い。

僕の不器用な努力では追いつけないほどに。



試されてることはわかっている。

それを乗り越える楽しさも、悦びも理解はしているつもりだ。

でも心が折れそうになる。


まだだ。


そう嘲笑われている気がしてしまう。




僕は家族がわからない。





でもこんな風に打ちひしがれている時に、何も考えずになんてことない話ができる人たちの集まりを家族と言うんだろうなと想像する。




うらやましいな。



もう少しだけ。

もう少しだけ。


何度でもとは言わない。



もう少しだけ踏ん張る。



僕は器用じゃない。


諦めないだけだから。




ありがとう。




読んでいただきありがとうございます。もし気に入っていただけたらサポートをおねがいします。今後の感性を磨くための読書費や学びへの費用とさせていただきます。