![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110200298/rectangle_large_type_2_a917f8549cda772c44ceb58db192071d.jpeg?width=1200)
Ellen Reid SOUNDWALK Kronos Quartet
Ellen Reid SOUNDWALKは、GPS(現在位置情報)を利用し、自然の中で音楽を楽しむパブリックアート作品として、アメリカ出身、ピューリッツァー賞受賞歴もある若き作曲家、サウンドアーティストのエレン・リードによってコロナ禍に立案・製作され、欧米を中心に数々の著名な公園(ニューヨーク・セントラルパーク、ロンドン・リージェンツ・パーク&プリムローズ・ヒル等)で実施されています。ご利用される皆さまそれぞれが歩いた場所や経路によって、ヘッドフォンやイヤフォンから聴こえてくる音楽が変化する、新しい音楽体験です。
![](https://assets.st-note.com/img/1688722361154-74kvCQxhTv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688722970773-kLsRejTX6i.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723081705-lErzDR3C0A.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723235493-Dc0UlaY30K.jpg?width=1200)
RPGのゲームの中にいる様です。
![](https://assets.st-note.com/img/1688724219221-QhEU41IpGl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723382174-YGiakFjNsP.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723726703-7kg4B02qlA.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723833414-lbHYDyKUnu.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688723994395-SIVewHxXzd.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688724097401-DqDWsPi5y4.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688724277032-Ut4QIo53lq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688724464760-pTEdVPleE8.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688724563449-AjUZQCHWyN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688725387271-4fPHKurXu2.jpg?width=1200)
先ほど現れた不穏な響きもまだ小さく残っています。
今回体験した音楽が目指していたものは、音楽を超えた新しい総合的な感覚体験でした。池、蓮、ベンチの人影、散策の人影、街の灯、ビルの灯り、ビルのシルエット、上空の飛行機、ノイズ、会話の音、それらが耳から流れる音楽と溶け合い、映画のワンシーンを鑑賞している様でした。
この音楽体験を振り返って、以前私が、カルミナというユニットで「鳩市」というフリーマーケットで野外で音楽を生演奏させていただいたこと、また今年5月のアートイベントのクロージング・パーティでのDJ体験を思い出します。お客様は、飲んだり食べたり会話したり個別の行動をしながらも、全員が同じ空間にいて、共通して私の演奏を一斉に聴いていました。しかしこの音楽企画の場合は、ユーザーが全員上野公園というエリアにいるという点は共通ですが、個別に音楽鑑賞のモバイル端末を持ち(個別にヘッドホンを持ち)、個別の行動をすることで生まれる個別GPSデータよって、個別の音楽を鑑賞しています。その大きな違いが特徴的です。
現代音楽は、旧来の音楽とは異なる新しい音楽を模索しますが、その考察の延長には、聴衆のあり方、また聴衆同士の関係性のあり方の定義の見直しや、再構築が新しい切り口を切り開いていくかも知れません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?