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介護福祉士国試対策:介護過程

▼こんにちわ。今日は『介護過程』をとりあげます。介護過程は、介護福祉士養成課程卒業者はもちろん、訪問介護員の方も必ず学んでおられるはずです。ではでは、さっそく出題基準をみましょう。

▼出題範囲はシンプルで、介護過程の各プロセスで注意すべき点が出題されます。では、問題の出題パターンを整理してみますネ😊😊
▼毎度のことながら、問題の解答はわざと示していません。見ているだけでは身につかないからです。きびしいようですが、面倒くさくても、いちいち調べて理解、暗記するようにしましょう。



1.介護過程の目的・意義をめぐる問題の出題パターン


(1)介護過程の定義を問う問題:

例)介護過程とは、介護の目標を実現するための客観的で科学的な思考と実践の過程のことである。(介護過程26-61-4)

(2)介護過程の目的・意義を問う問題:
例)介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。(介護過程30-61)
  1 疾病の診断資料として活用する
  2 職種間の専門性の違いを明確にする
  3 介護福祉職の業務負担を軽減する
  4 利用者の自己実現を支援する
  5 家族の思いや希望を代弁する
例)介護過程を展開する目的として,最も適切なものを1つ選びなさい。(介護過程35-106)
  1 業務効率を優先する
  2 医師と連携する
  3 ケアプランを作成する
  4 画一的な介護を実現する
  5 根拠のある介護を実践する
👉このようなタイプの問題がほぼ毎回出題されています。

2.情報収集・アセスメントをめぐる問題の出題パターン

👉情報収集やアセスメントについては、一つの側面ではなく多角的な側面から情報収集・分析すべしという問題が頻出です。

(1)アセスメントの目的・意義を問う問題:
例)介護過程のアセスメントに関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。(介護概論21-79)
  1 情報収集を行う
  2 情報の意味を解釈する
  3 ニーズを把握する
  4 生活上の課題を明確にする
  5 介護計画を立案する
例)次の記述のうち,介護過程の展開におけるアセスメントの説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。(介護過程33-63)
  1 支援内容を説明して同意を得ること
  2 具体的な支援計画を検討すること
  3 達成できる目標を設定すること
  4 支援の経過を評価すること
  5 利用者の生活課題を明確にすること

(2)情報収集の留意点を問う問題:
例)
情報収集では、実践したい支援に沿った情報を集める。(介護過程33-62-5)
例)情報収集はモニタリングを実施してから行う。(介護過程34-62-5)
例)情報は、多角的・継続的に収集する。(介護過程28-62-1)
例)情報収集では、用意した項目を次から次に質問する。(介護過程36-106-1)
例)情報収集では、生活機能は他職種からの情報も活用する。(介護過程31-62-2)
例)利用者の状況は主観的情報と客観的情報からとらえる。(介護概論19-76-A)

(3)アセスメントの留意点を問う問題:
例)
介護福祉の知識を活用して情報を解釈する。(介護過程30-62-3)
例)家族の介護力をアセスメントする際は、家族を構成する個人と家族全体の生活を見る。(障害の理解36-58-4)
例)アセスメントでは主観的情報は分析しない。(介護過程24-62-1)
例)アセスメントでは、生活課題を明確にした後で情報を関連づける。(介護過程30-62-4)
例)課題を抽出するためには、1つの情報を解釈すればよい。(介護過程26-63-5)
例)利用者の「やりたいこと」や「できること」を含めて、アセスメントする。(介護過程25-61-3)

3.介護目標をめぐる問題の出題パターン


(1)目標設定の留意点を問う問題:
例)
介護計画作成にあたっては、抽出されたニーズを踏まえて目標を設定する。(介護過程32-62-1)
例)目標設定では、目標を達成するまでの期間は設定しない。(介護過程24-64-5)
例)短期目標は、介護福祉職の視点で目標を設定する。(介護過程33-64-1)
例)短期目標は、最終的に実現したい生活像を設定する。(介護過程33-64-5)
例)短期目標は、抽象的な内容で表現する。(介護過程34-64-4)
例)長期目標の期間は、1か月程度に設定する。(介護過程34-64-1)
例)いったん決定した介護目標は、援助が終結するまで変更しない。(介護概論19-76-C)
例)介護計画の目標は、実現可能なものであり、具体的に表現されることが望ましい。(介護概論14-77-D)
👉目標は変化しうること、短期目標は具体的で実現可能なものを、という点がこれらの問題で特にキモです。

4.介護計画をめぐる問題の出題パターン


(1)介護計画作成の留意点を問う問題:
例)
介護計画立案では、安全性よりも効果を優先する。(介護過程30-63-5)
例)介護計画立案では、本人の今までの暮らしに着目する。(介護概論22-75-1)
例)介護計画立案では、介護職の意向を優先する。(介護過程26-64-3)
例)介護計画立案では、利用者と家族の意向を反映する。(介護過程26-64-4)
例)介護計画は、利用者と家族に説明し同意を得る。(介護概論20-75-C)
例)実行可能な介護計画を立案する。(介護概論23-75-4)
例)介護計画の見直しの時期は決めない。(介護過程32-62-5)
👉実践経験がおありの方にとっては常識問題かと。

5.介護計画の実施をめぐる問題の出題パターン


(1)実施の留意点を問う問題:
例)
介護計画実施時は、利用者の反応や変化を観察する。(介護過程31-64-5)
例)実施した状況は客観的に記録する。(介護過程32-63-2)
例)介護計画の実施では、利用者の満足度よりも目標の達成を優先する。(介護過程32-63-5)
👉実践経験がおありの方にとっては常識問題かと。

6.モニタリング・評価をめぐる問題の出題パターン


(1)モニタリングの留意点を問う問題:
例)
モニタリングでは、計画どおりに実施できているかどうかを点検する。(介護過程25-64-1)
例)モニタリングで目標が達成された後は介護過程を終結させる。(介護過程25-64-5)

(2)評価の留意点を問う問題:
例)
援助の効果についての評価はADLの改善のみではない。(介護概論15-76-C)
例)評価では、支援の実施状況に関する情報を整理して評価する。(介護過程30-65-2)
例)評価では、介護計画の実施中に評価基準を設定する。(介護過程36-107-5)
例)次のうち,介護過程を展開した結果を評価する項目として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。(介護過程35-107)
  1 実施に要した日数
  2 情報収集に要した時間
  3 評価に要した時間
  4 介護福祉職チームの満足度
  5 短期目標の達成度
例)評価では結果を重視して、実践過程は評価しない。(介護過程26-66-5)
例)評価では、介護計画の内容に対する介護福祉職の満足度を評価する。(介護過程30-65-1)
例)介護計画に基づいて行われた介護行為は、評価され、必要があれば修正・変更を行わなくてはならない。(介護技術10-76-D)

▼以上で『介護過程』は終了です。素直な問題が多く、各プロセスの基本的事項さえ理解していれば確実に解答できると思います。おつかれさまでした🍵🍵

⭐⭐⭐次回は『生活支援技術』です。よい週末を⭐⭐⭐

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