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新規事業未経験のJTC社員が週末起業で3ヶ月でWebサービスのβ版をリリースした話

はじめまして。
Career toというキャリアに関する悩みを解決するサービスを運営しているまちだです。

僕は新卒でJTC(日系大企業のことをジャパニーズトラディショナルカンパニーと最近の若手は呼びます)に入社して今年で社会人4年目となる平凡な27歳です。入社以来、財務周りや予実管理などをメインに業務に当たっていました。

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キャリア構築のヒントが集まる Q&Aプラットフォーム Career to

そんな新規事業未経験、非エンジニア、もっと言えばIT界隈に触れたことすらない僕が「こんなサービスがあればいいのに」と思い立ってから4ヶ月、チーム発足から3ヶ月でウェブサービスのβ版(プロトタイプみたいなやつです)のリリースに至ることができました。プロジェクトは現在進行中の段階ですので、成否を評価できる状態にはありませんが、ここまで来るまでに何をやってきたのかという話は、たぶん4ヶ月前の自分にはめちゃめちゃ有益な情報なんじゃないかなーと思ったので、少し前の自分のように挑戦したいけどどうすれば良いか分からないという方の背中を少しでも後押しできればと思い、サービスリリースまでの裏側を発信していきたいと思いました。

今回は前章?総括?的な位置付けで、β版リリースまでのスケジュール全体感をざっくりと紹介します。またそれぞれのフェーズ毎の内容については書き終わり次第Twitterで紹介していきますので、良かったらウォッチしてやってください。

きっかけからチーム発足まで(2020/4/1~5/10)

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きっかけは自分自身のキャリアに関する悩みでした。管理畑を順調に歩んでいた僕でしたが「新規事業に携わりたい」という想いを就活生のころから抱いていて、管理系のバックグラウンドからどのように実現することができるのかが分かりませんでした。転職エージェントも複数使ってみましたし、openworkなどのような口コミサービスも利用していましたが悩みは解決しませんでした。

※この辺りはCareer to公式noteの方にまとめていますのでこちらをどうぞ。

現状から理想のキャリアを実現するためにはどうすれば良いのか、もっというとどんな選択肢があるのかという悩みは、多くの若手社会人が鈍痛のように抱えている課題であり、「キャリアパスに特化した情報をリアルに公開するサービスがあったら面白いんじゃないか」と思い始めました。そしてどうやったら作れるんだろうなー、どっかに制作を発注するのかなー、自分でプログラミン的なことを勉強して作ればいいのかなーなどと考えていたときにInstagramの広告でStartup Studio by Crewwと出会いました。(Instagramの広告ってFBの個人情報から当てに行ってるので精度高いらしいです)

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広告を見たときは既に〆切まであと2日(!)というところでしたが、通勤電車の中で揺られながら300文字くらいを埋めて応募してみました。すると2日後に連絡がありそのまま3日後に面接をしてもらうことになりました。面接をしてくださったのはCrewwの経験豊富なエンジニアのおぎのさんでした。何の知識も経験もない自分のアイデアがどんな風に評価されるのかとドキドキしながらしゃべった記憶があります。ですがとても穏やかに「こんな感じで持っていけば面白いかもですね!」とワクワクして頂きながら(僕はそう思いました)面接して頂きました。

その3,4日後に合格の連絡を受けて、各種説明を受けた後、プロジェクトページを作成してもらい、いざチームメンバー募集へ!と進みました。

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ちなみにJTCでの仕事の進め方しか知らない僕はこのとき「こんなに早く物事が進むことってあるんだww」と驚愕した覚えがあります。

これもどこかでまとめたいところですが、それから間もなく今まで見たことも触ったこともないツールに触れるようになり、slackって便利だなーとか、スプレッドシートってみんなで共有できるんだーとか、連絡するときお疲れ様ですから始めなくていいの!?とか、たぶんスタートアップ界隈の1年目とかが入社1,2ヶ月で当たり前と捉えるであろうことに日々感動していました。

メンバー募集を開始したのは4月半ばでした。それからびっくりするくらいたくさんの方にご応募頂き、悩みに悩んだ末にエンジニアメンバー1名、アドバイザー2名にチームに加わってもらうことになりました。自分に決定権をもって人を選ぶなんていう経験が今までにあるわけがなかったので、ここはけっこうメンタル的にも苦しかった記憶があります。。(僕いい人なので。。)

ここら辺は近々詳細にまとめたいと思います。いずれにせよ、最高にバランスの取れた4人のチームでスタートすることができました。

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課題検証スタート(2020.5.10~2020.6.30)

今回のプロジェクトはStartup Studioの方針に沿ってリーンスタートアップで事業スタートを図ることになります。

事業開発経験年数4ヶ月のペーペーではありますが、誤解を恐れずに申し上げるとリーンスタートアップとは「最大のリスクから検証していく手法」です。だいぶハショりますが、僕たちにとっての最大のリスクは「解決したいと思っている課題を持っている人がいる」です。裏を返せば誰もそんな課題を持っていないという状況ではないことを確認することになります。ですので現状の粗いアイデアを基に「解決したいのはこの辺の課題だよなー、そうするとそんな課題を持ってそうなのはこの辺の人たちだよなー」と最初は広めに緩く仮説を立てて、その人たち(=想定ユーザ)がどんな課題を持っているのかをヒアリングによって深く理解することに務めました。そして少しずつセグメントを狭めていったりずらしたりしながら、深刻で確かな課題を見極めていきました。このヒアリングフェーズははまりがちな落とし穴があると思っていて、ちょっとコツがいるところだと思っています。そしてCareer toはここに力をかけたプロジェクトだったとも認識しています。

プロダクト&ユーザー検証(2020.6.1~2020.7.15)

解決すべき課題は何なのか、それはどのくらいの深刻度なのかを確認できたところで、prottなどを使って画面が遷移するモックを作成します。Career toは初期の2ヶ月間で4,5回prottやsigmaを使ってモックを作り直してきています。ちょっと恥ずかしいですが一番最初のモックの画面の1つはこんな感じでした。

▽最初のモックの画面イメージ ※内容はフィクションです

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初期は企業名をキーにその前後のキャリア&年収情報がデータベース化されているサービスイメージでした。それにしても私のITセンス?の低さがよく伺えますね。ですがそんなことを気にしている暇はないので、モックを課題検証でヒアリングしてきた人たちに当ててみます。課題解決度合いを確認しながら修正してまた当てて...これを繰り返しながら、必要最小限の機能は何なのかを明確化しました。

MVP開発(2020.6.30~2020.8.24)

解決すべき課題は何か、その課題はどれくらいの深さか、誰が持っているのか、必要最小限の機能は何なのかが明確になったところでMVPの開発をスタートしました。MVPとはMinimum Viable Productの略で、そのまんま「必要最小限のプロダクト」です。

この辺についてはいろいろ本や記事が出ていて詳細に紹介していきたいところですが、とりあえずfoundXさんの「MVPとはプロダクトではなく、プロセスである」が雰囲気を掴むのにおすすめです。

このフェーズではいよいよエンジニアの本領発揮です。といってもメンバー(いやむしろco-Founderと呼ぶ方がより正しいでしょう)のエンジニアには課題検証のヒアリングからかなり力を入れて一緒にやってもらっていましたが。

▽初期LPです。

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そんなとき非エンジニアで開発に携わった経験のない僕は、開発と並行してユーザの声を拾い続け開発サイドに届けることを意識してプロジェクトを推進しました。(何すればええんや状態だったというのが事実であるということはここだけに秘密です。)あとは8月下旬のβ版リリースに向けてインタビュー記事を作ったりするなどしながら事前登録者数を増やしていきました。めちゃめちゃ順調じゃん!とワクワクしながらプロジェクトは前進していきましたが、思わぬ落とし穴があったりして...ここら辺はまた書きます。

リリース&初期検証(2020.8.24~2020.9.10)

MVPが完成した段階でβ版リリースです。事前登録者数は100名を超えていました。リリース直後から登録者数もどんどん増えていき...(本当は泥臭く知人にお願いしry
課題検証から付き合ってもらっている4,5人に使い勝手などを確認してもらい、課題が解決されているかを確認しました、このときの結論としては「概ねクリア」といったところでした。

機能改善&流入施策(2020.9.10~)

概ね提供しているプロダクトの作りで課題が解決されていることを確認した後、プロダクトの機能改善とともにトラクションを得るための流入拡大施策を検討し、随時実施していっており今に至ります。

これから運営の裏側を随時公開します!

ざざーっと、思い立ってからβ版をリリースするまでの流れでした。これから今回ご紹介した各フェーズの詳細をそれぞれ記事として公開していきたいと思います!Twitterで公開していきますのでぜひ確認してもらえると嬉しいです。

まちだ|Career to ファウンダーTwitterアカウント

またサービス概要Q&Aなど、Career to公式で並行して発信していきますので、こちらもどうぞご覧ください。

Career to公式note

Career to公式Twitterアカウント

そして日々改良を重ねているサービスを、どうぞよろしくお願いします!

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