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どんな人にも「強み」はある!キャリアコンサルタントの『強みの見つけ方』教えます

キャリアコンサルタントの松岡澄江です。

就活・転職の相談や働く人のキャリア面談で、「自分には強みが無い!」と話す方がものすごく多いのですが、そのたびに「誰にでも強みはあります、ぜひお話を聴かせてください」と、のべ何千人(もう数えられません)の「強み」を見つけてきた経験について今日はお話しします。


強みは弱みと背中合わせ

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就職や転職の面接の定番質問、「あなたの強みはなんですか?」
「強み」と聞くと、人よりも優れていることを言わないといけないと思ってしまいます。でも、そんなにずば抜けて人より優れていることなんてないし、何を言っていいのかわからないのが本音です。

面接では「弱みはなんですか?」とも聞かれることがあります。この「弱み」って、どこまで自分のダメなところを言っていいものだか困る人も多いのではないでしょうか?受かりたいと思っている面接の場で、自分のマイナスを自己開示する人がいるのか・・・?意図が見えにくい問いかけです。

強み・弱み、長所・短所、得意・不得意、できる・できない・・・

もちろん強みや長所、得意なこと、できることは多い方がいいと思うけど、なかなかそれを実感するのも難しいし、しかもそれを人に説明するとなると途方に暮れてしまう、、、
キャリアコンサルタントとして、そんな姿をたくさん見てきました。
「強みは見出せないけど、弱みならたくさんあげられる!」
そういう方には「その弱みを言ってみて」とお願いします。弱みと本人が認識していることと、その具体的な事例を聞くと、私には強みが見えてくるからです。

例)
 【弱み】        【強み】
優柔不断   ⇒ 人に配慮できる、許容範囲が広い
人見知り   ⇒ 慎重なんだね
計画性がない ⇒ 臨機応変、変化に強い
飽きっぽい  ⇒ 好奇心が旺盛、興味関心が広い

弱みを裏返した言葉を伝えながら「ほら、いっぱい強みがあるじゃないですか!」と励まします。

強みと弱みは裏返し・背中合わせのことも多いのです。

どういう解釈をするか、どういう視点で見るかで捉え方は変わってくるので、できるだけポジティブな言葉で表現してみましょう。自分をポジティブに捉えたことで、その強みを説明するエピソードも出てきます。


何にも力まずできることが「強み」かもしれない

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もう一つ、強みの探し方があります。
自分ではなかなか気づきにくいのですが・・・まったく意識せず、力まずできていること、自分にとっては何の苦労もないことが「強み」という考え方です。「好きなこと」や「やっていて楽しいこと」「得意なこと」は強みとして認識しやすいですが、まったく意識していないことは、自分には普通すぎて考えたこともないものです。

やっかいなことに、自分ではなかなか見出しにくいのですが・・・人に話した時に「え?そんなことができるの?すごい!」と言われたことはありませんか?もしくは、人から「〇〇さんは~~ところがすごいよね~」と言われて初めて、「え?それすごいことなの?」と気がついたり。
自分にとっては普通のことだけど、実はそれこそすごい「強み」なんです。

例えば
<普通だと思っている>  <強みとして捉える>
・挨拶をする       ⇒礼儀正しい
・笑顔でいる       ⇒人との壁をつくらない
・人の変化に気づく    ⇒観察力がある
・新しいことを知っている ⇒情報収集力がある
・自分の意見を言う    ⇒軸を持ってる、主体的

常日頃自分が意識せずやっていること、昔からそうだったこと、そういうことは自分の特性として根付いています。苦もなくできるので「これは普通のこと」「みんなもそうなんだろう」と思い込んでいるものです。しかし他人と話してみると、改めて自分の特性として認識できるようになります。それに、自分にとってネガティブに捉えていたことが、時代の変化で「すごいこと」になったりもするのです。

例えば、最近こんなことがありました。

私は見た目によらず(?)心配性で気が小さいので、セミナーや研修に登壇する時はかなり細かいタイムスケジュールを作ります。そうしないと自分が安心できないんです。それが去年からオンライン研修が多くなり、サブ講師やアシスタントがつき、一人ではなく誰かと一緒に実施する機会が増えます。すると全体の指標になるものが必要になったんです。
「こんなの作ってくれる講師の方はほとんどいない、これがあるとアシストがしやすい!」と、あちこちでほめてもらえました。おかげでお仕事の依頼が増えています。

短所ととらえていたことも、状況が変わると良いことに変わる例だと思います。短所は長所になるし、弱みは強みになるし、自分にとって当たり前なことをポジティブに捉えてると、自信になりますよね。


強みは自分を信じることで意識できるようになる

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表裏一体という言葉がありますが、視点をどこに置くかで見方も変えられるものだと思っています。

ある場面ではNGだけど、ある場面ではOKなことも世の中にはあるし、ある人にとってはイヤなことだけど、ある人にとっては好きなことだってあるし、自分にとってはなんでもないけど、人にとってはすごいこともたくさんあるんです。

弱みしかないと話す方は、いろんな人と自分を比べて、これもあれもできないと思っていたりします。自分一人でいろんな人を超えようとしている。それではいつまでたっても自分を肯定的に捉えるのは難しいですね。

「こんなことしかできない、、、」と思うのか、「これならできる!」と思うのか
で、自分への信頼もかわってきます。相対評価ではなく絶対評価で見てください。「きっとこれは私の強みなのかも」と信じてみましょう。

まずはそこから。ぜひ、やってみてくださいね。

・著書紹介


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