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駐在妻インターンってどんな人?【第8期vol.1 かおるんさん(フランス在住)】

2023年8月、第8期インターンではフランス、オランダ、ドイツ、タイ、ベトナム、中国から参加の駐在妻が加わりました。8期駐在妻インターンメンバーへのインタビュー第1弾は、2022年2月からフランスに駐在帯同中のかおるんさんのご紹介です。

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【かおるんさん/お仕事プロフィール】
新卒でトイレタリー企業に入社、営業職を3年半経験した後、ブランド戦略部門にてブランドストーリー構築に3年半携わる。2021年に夫の駐在が決まったことをきっかけに帯同を延期して勤務先の休職制度改善に向けて交渉し制度の拡充に貢献するも、自身は対象外となり2022年1月退職。同年2月よりフランス・パリ在住。



はじめに

同い年で共感できることも多いのではないかな?とわくわくしながらインタビューを迎えました。柔らかい雰囲気だなという第一印象は、経歴やパリ生活の様子などを聞くほどにその内側のしっかりとした芯が見えてきて、インタビューを終えたいま同期としてとても頼りになる存在という印象に!意志と行動力にあふれたかおるんさんのストーリーにパワーをもらってください!


積み上げてきたキャリアと帯同に対する思い


営業からブランド戦略へと順調にキャリアを積んでいる印象ですが、ご主人の帯同が決まったときはどう思いましたか?
―いつかは駐在することは分かっていたから心の準備はできていたつもりでしたが、やっぱり実際聞いた瞬間は「一緒に行きたい」「仕事を辞めたくない」「帰国後のキャリアは?」など色んな感情が駆け巡りました。
新卒で営業を経験した後、ブランド戦略部門に異動してからは衛生関連品などコロナ禍で需要が急上昇した商品のブランドストーリー構築という大きなミッションを担当することになりました。営業で培った経験と知識を活かして混沌としたコロナ禍で手探りながらも進めてきたこと、また自分が携わったブランドストーリーが営業活動のベースとなることにプレッシャーを受けつつもやりがいを感じていました。
働き続けることと家族と共に暮らすこと、どちらか一方を諦めたくないと思った結果、勤務先の休職制度の改善に向けて動き出すことに決めました。


キャリアと駐在帯同、どちらかを選ばないといけないの?


確かにその二つのどちらを選ぶかで悩んできた人は多いと思います。かおるんが具体的にどう動いたのか気になります。
ーその勤務先の制度は社内婚の場合に適用されるものだったので、わたしのような社外婚のパターンでも適用されるようにしたいと社員への調査・署名活動・労働組合への働きかけ・経営層との交渉を経て、制度拡充を達成しました。


すごい!チャレンジした結果、会社を動かしたんですね。
―たくさんの方が力を貸してくれたおかげです。でもいざ制度が形になってみると、22年から配偶者が駐在になった人が対象で、21年に既に夫が駐在を開始していたわたし自身は対象から外れてしまっていたんです。帯同を延期してまで取り組んでせっかく実現したのに、とその日は家に帰って思い切り泣きました(笑)
でも、泣いたらすっきりして『やることは全部やった。やればできるんだ、挑戦して動いてよかった!』と思いました。その時点ですでに駐在生活をスタートさせていた夫に早く合流したい!という気持ちに切り替わりました。

フランス革命記念日の凱旋門。個人の権利を主張する国民性に、今も革命のDNAを感じます。


色んな経験、感情を乗り越えてスタートした帯同生活


せっかく形になったのに!!そのときのかおるんの気持ちを考えるともらい泣きしそうです(泣)、、、でもすぐに切り替えたんですね!
そんなことも乗り越えてスタートした帯同生活はいかがですか?
―目標にそっていろいろチャレンジしています!ざっくりと駐在期間前半は【フランスのリアルを知る】【フランス人のお友達を作る】【今後のキャリアにつながる経験をする】を目標にしているので、週5日は語学学校へ行ったり、言語交換アプリ/イベントで出会ったフランス人と一緒にお出かけしたりしています。


パリの生活って一度は憧れる人が多いと思いますが、実際に1年半ほど住んでみてどうですか?
ーここは”パリを目指して来た方”が多くて、日本で仕事をしているだけじゃ出会えなかったような方と知り合って関わっていく中で、自分の悩みを客観視できるようになりました。来る前に抱いていた華やかなイメージとは大きく違って、素朴で自分の意志に素直なフランス人の生き方が好きだなって思います。

週末は公園で日光浴をして過ごすフランス人


キャリアと出産


充実した生活を送られているように感じますが、悩みなどはないですか?
―帯同生活では自分で決めることのできない不確定な要素が多くて悩みも大小いろいろありますが、特にキャリアと出産時期については考えることが多いです。本帰国時期・再就職活動・出産タイミングと3つの要素が絡み合うので、選択肢がたくさんあって、考えれば考えるほど複雑になってきます。中々表には出てきにくい話題だとは思いますが、悩んでいる同世代も多いのではないかと思っています。


CAREER MARKインターンについて


ここまでお話を聞いて行動力の高さがひしひしと伝わってきていますが、そんなかおるんがCAREER MARKのインターンに応募したきっかけはなんでしょう?
理念に共感したことが一番の理由です。CAREER MARKでは駐在帯同を前向きなこととして捉えているのがいいなと思いました。駐在員パートナーを取り巻く環境は厳しい面もあるけど、CAREER MARKを原動力にしてそんな環境を変えていきたいと思っています。



実際にインターンとして活動を開始して約1か月、どうですか?
―大人になってから新しいチャレンジをする機会が減っていたので、こんなに楽しいものだったのかと気づきました!と同時に人に必要とされることの大切さを感じました。
多くの活動にチャレンジして行く中で、インターン終了時には自分の得意・不得意を見いだせるようになっていたいです。

ゴミ収集ストライキ中の街中。デモやストライキは頻繁に起こります。


”いつかいい波がきたときにうまく乗れるようなエネルギー”をいまは蓄えたい


仕事って人に必要とされることの喜びを感じさせてくれるものだと、私も改めて気づいたのでとても共感します。
では、本帰国後のキャリアはどのように考えていますか?
―現在の駐在期間や将来の予定も含めて不確定要素が多いので、具体的なことはあえて決めていません。ただ、CAREER MARKのインターンを通じて誰かの役に立つことのすばらしさが分かったからこそ、再就職したい気持ちはあります!“いつかいい波がきたときにうまく乗れるようなエネルギー”をいまは蓄えたいですね。



“いつかいい波に乗るためのエネルギーを蓄える“いい表現ですね!
かおるん、さすがブランド戦略経験者らしく名フレーズを連発している気がします(笑) 
では最後に読んでくださった方に向けてメッセージはありますか?
―前向きな時期、悩む時期を何度も繰り返す先に自分にしかできない“自己流の駐在経験”が待っていると思います。誰しも少なからず感情の起伏があります。それを受け入れた上で後悔のない駐在経験を送るためのお手伝いをCAREER MARKインターンを通じてできたらと思います!

何度見ても美しいセーヌ川。落ち込んでも、この景色を見ると復活します。


あとがき

インタビューを通して「とりあえず動いてみよう」という一貫したテーマがかおるんさんの中にあるのを感じました。制度を変えるまでの意志と行動力のある彼女ですが「大海原に放り出されてどっちに泳いでも陸にたどり着かない」と感じていた時期もあったようです。
帯同生活では日本で働いているときよりたくさんの時間があり、自分の好きに使えるということがプレッシャーになるときがあります。そんなときは「生活の中で心がときめいたことには足を運んでみる、その先での素直な自分の感情を大事に積み重ねた先に本当にやりたいことが見つかると信じてる」というかおるんさんの言葉を思い出そう!と思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

インタビュー・文:
CAREER MARK 第8期インターン 工藤 慶


冬はアジアメンバーとのmtgが終わる頃に朝日が昇り始めます。

インターン活動を振り返って

あと数日でインターン活動が終了します。
SNSチームとして、一からインスタグラムについて勉強した日々、投稿を通じてCAREER MARKの想いを多くの人に伝えようと奮闘した日々は刺激的な7ヶ月間でした。
それぞれ異なる状況とはいえ、同じ駐在帯同をしている世界各地の仲間に出会えたことは本当に貴重な機会で、勇気と元気をいただきました。
「何だか最近楽しそうだね」そんな事を夫に言われたので、客観的に見てもイキイキと過ごしていたのだと思います。
誰かの役に立てていること、社会の一員であると実感を持てることが日々をどれだけ豊かにするのか、改めて実感したような気がします。

先日は、セミナーの中で、休職制度交渉の体験談をお話しする機会をいただきました。
帯同前の私は、どんな小さな情報でも欲しいとネットや書籍を読みあさる日々を送っていたので、今そんな状況にいる人に少しでもヒントになればと思っていました。
そして、私自身は制度の対象にならなかった無念さを感じながらも、時代は変化しているという手応えを伝えたかったからです。
駐在員パートナーといっても、状況も想いも全員異なりながら帯同生活を送っていると思います。それでも、みんなが少しずつ働きかければ、私たちを取り巻く環境は変わっていく予感がしているのです。

未経験のSNSマーケティングやセミナー等、様々なチャレンジをさせてくれたCAREER MARKに本当に感謝しています!



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