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2019年の採用戦線、異常あり!

採用ができない=人手不足ではありません!

昨年末から続いている経営者の皆さんからのご相談ベスト3
1位:「最近、ますます採用がうまくいかないんだよね」
2位:「忠誠心がないからすぐに辞めたがるんだよね」
3位:「ボーナス支給後に退職届がごっそり出てくるんだよね」

1位については、いろいろな採用手法についてトレンドが流れていますので、それに従ってやってしまい、根本的な問題解決にはいたっていないことがあげられます。

クロージングが間違っていたり、面接中にマウンティングをしてしまったり、フォローが甘かったりという問題点を根本的に解消するわけでなく、リファラル採用や採用広報という流れにのってしまったことが原因になります。

また、採用担当者のスキル不足というのも否めません。
エースの営業を採用担当にしろと言われている理由は、勘所があり適応能力が高いことがあげられます。

2位と3位については、モチベーションストッパーになっている上司がいることや仕事のやりがいに対する報酬が低い、ポストが与えられないなど、会社内に多くの原因が潜んでいることが多く、組織改革、組織の活性化を本気で進めたいという覚悟を経営者、人事がタッグを組んで行わなければなりません。

現場の声についてはっきりと耳を傾けることで、社員の不満があり、そこから徐々にボタンの掛け違いが起きていることを認識することができているのであれば、メール、SNSを活用して社内の不満を聞く目安箱を作ることをおすすめしています。

面と向かって話をしてくれる人もいるのですが、最近のコミュニケーション手段としては、SNSのメッセンジャー機能を使ってやっていることが多くあります。

メール、メッセンジャー機能をしっかりと使うことができるのであれば、話したりなかったことやうまく話せなかったことなど、補うこともできますし、人事が回れないときなどにも役に立ちます。

忠誠心の変化

2位の忠誠心については、個人差、世代間ギャップがあることを認識してください。

終身雇用、年功序列、右肩上がりの護送船団方式であった高度経済成長の時代には、就職したら定年退職まで勤め上げるのが基本とされてきました。

1980年代に入ると、Beingやとらばーゆなどの転職専門雑誌が出版されるようになり、転職することが当たり前になりつつある時代へと変化をしています。

2000年代に入ると35歳までには転職を経験することが当たり前の時代になり、35歳で転職未経験者は市場価値が下がるという時代になりました。

2010年以降のノマドブームからはじまった、やりたいことを仕事にするという風潮については、会社、フリーランス、独立という垣根を超えて、自分がやりたことをやるというジョブズ型の流れになっています。
会社員であることは素晴らしいことですが、定年退職後の不安があったり、老後破産の可能性もあるため、一度きりの人生をどう使うかがテーマになりつつあります。

昔は24時間戦えますか!?が当たり前で、長時間労働は当たり前、上司が帰るまでは帰れないという風習でした。
電通問題が起きるまでは政府も厚労省も力を入れてきませんでしたが、ここに来てホワイトカラーエクセプションを法律で決めたり、高度プロフェッショナル制度が出来上がりました。

働き方改革ということで企業努力から政府主導になっていることに気が付きます。
次の問題点は解雇法案ということになるでしょう。
労働三法で守られている権利を取り上げて、会社のお荷物になる人達を解雇して、人材の流動性を高めるということになりそうです。

そうなった時に忠誠心は必要なのかということになります。
会社のお荷物になるかも知れないけど、社内政治に必要な人たちが残る可能性があり、その時ぐらいにしか忠誠心は必要ないと思います。

かわりつつある変化とは!?

ちょっと話はズレますが、こういう話を聞いたことがあります。
いつも行くお店で大将が言っていたんですけど。「会社員であることに満足をしている若者が多いんだよ。会社員であればある程度の責任は背負うけど会社が給料を保証してくれるじゃない。会社に言われていることをやっていれば解雇されなければいいわけだから。最近そういう若者が増えているような気がするんだよ」という。

確かに、新卒採用をしていると思うことがある。
いい会社に入るために、いい大学に入ったのだから。
就職活動で自分が希望している会社に入れなければ、就職浪人当たり前の時代。
いい会社に入るためにはいい大学に入らないと意味がないと思い、有名校に入学できるまで2浪する人など多くなっている。

しかし、世間はそんなに甘くないということ。
就職浪人をするのであれば、それなりの説得力が必要になるのだか、どうしてもこの会社に入りたいと思っているのでという気持ちだけでは通用しない。
2浪してしまうとほとんどの会社でなぜ2浪したのかということ聞かれるのは当たり前です。
納期のある仕事に対して合格点をとれるように努力ができなかったということにも繋がり、その人の仕事に対しての姿勢にも関わってくるかも知れません。

人手不足から30歳未満については新卒扱いするというリクルートの方針に従って、新卒採用の枠組みが崩壊しつつある時代へ突入しています。
その他にも外国人労働者や留学生と決められた席を争う時代へ突入しているのですが、気づいていない人が多いのが現状です。

そこで忠誠心を求めたとしても意味がなく、結果を残せるプロの集団を作っていくことが求められる時代へ変化しているのではないでしょうか。
某企業ではありませんが、これからの人材紹介については結果にコミットする時代になるかも知れません。

モチベーションを上げるには

会社組織が大きくなっていけば、新設ポストが用意されたり、それに見合った給与体系へと変化をし続けていくことになります。
給与体系についてはすぐには変えられないのと、働く地域によって給与水準が大きく変わっていくことになります。

それ以外にも働き方改革や女性活躍社会という政府主導で働き方全体が変わってきているために、心に余裕がなくなっているのは事実です。
ちょっとしたことでイライラしたりすることによって職場の雰囲気は悪くなっているのですが、営業会社だから関係ないというのはあまり良くありません。

働きやすく、生産性をあげていくためには管理職の認識や考えをアップデードすることが必要な時代です。
叱って伸ばすはパワハラということにもなりかねませんし、職場のいじめ、職権乱用と言われてしまうと、評価が下がってしまいます。

叱らずに、褒めながら伸ばすだけではチームは崩壊をしてしまいます。
アメとムチの使い方が難しくなってきているのは事実ですが、これも時代の流れがそうさせていることです。
自分が受けてきたことが正解という時代ではありませんので、コーチング、メンタルトレーナーについて、チームビルディングをしていくのはどうでしょう。



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