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エントリーシートや履歴書の3つの疑問

本音としては、手描きでなくていい、大学指定の履歴書じゃなくていい

エントリーシートの手書きは廃止してもいんじゃ無いかと思う。
履歴書も大学指定の履歴書で手書きでなくてもいいと思う。
これだけITが進んでいて、社会人に慣ればパソコンからタブレットまで使いこなさないといけない。

最近ではスマートフォンの普及にともなって、パソコンができない新卒社会人も増えている。
そのためパソコンの企業研修が増えているというのだから、時代の流れだなって感じる。
ちょうど10年から15年前は就職氷河期ということもあり、みんながパソコンの資格をとっていた。

私もパソコンは普通に使えるけどいろいろな機能については、実務で学んだので大きなことは言えない。
雑誌や書籍を買いながら、いろいろと深夜に勉強しながらやったもの。
基本操作ができれば問題ないのだが、業務で使うのは幅広く色いろあるんだなって思ったぐらいだった。

パソコンのスキルを見せる上でもパソコンでも構わない。
いまだに新卒採用の時には手書きが絶対みたいな雰囲気があるのは否めない。
いろいろな諸説があるにしても、古き悪しき習慣は変えていかないといけない。

昔いろいろな人事の人、コンサルタントに聞いたことがある話なので、
正確に正しいかどうかはちょっとおいておいて、諸説あるから面白い。
零細企業が中卒、高卒などを判別する上で基礎学力を把握する必要があったそうです。
これを何年続けているのでしょうか…時代錯誤もいいところじゃないでしょうか。

ITがこれだけ浸透しているにも関わらず、いまだに大学生に手書きのエントリーシートや履歴書で判断をするというのはどうでしょう。

ましてや就職サイト、就職の赤本には、定規で等間隔に線を引いた上で、
感じはやや大きめ、ひらがなはやや小さめなどと書いている。
ちゃんと丁寧に書くことで「熱意が伝わる」などと書いているから不思議だ。

また、大学の履歴書は使うことは無い。
これは学歴フィルターとして利用されるのであれば、使う必要はない。
パソコンで履歴書作れるサイトやExcelで履歴書をつくってしまえばいいのだから。
手書きでなくパソコンにすることによって時間を短縮することができるので、
企業研究や業界研究ができる時間が増えるのであれば他者より有利になれるでしょう。

大学が儲かるのと、企業としては履歴書を読む手間を省けると考えると、
手書きで何時間もかかり描き上げる履歴書よりも、
パソコンでつくった履歴書のほうが体裁がしっかりしていて読みやすい。

人気企業である人事と人気薄企業の人事は見るところが違う。

先日のnoteにも書きましたが、応募書類である履歴書、エントリーシートは自分の分身であり、読んでもらうには当たり前のことをバカにせず、ちゃんとできることで選考ラインにのることができる。

文字の大きさがバラバラ、書いている文章がグチャグチャ、枠からはみ出る、写真が曲がっていたり、カットに不具合があったりするとその前に不採用の箱へいくだろう。

特に日経新聞やビジネス雑誌に載っている人気企業のランキングの企業については、エントリーだけで数万人単位で新卒採用の応募者がエントリーをしてきます。

インターネットの普及によって、全国各地からパソコンかスマートフォンでアクセスできちゃうんです。
そうすると、限られた時間、人員、予算の中で採用をしなければいけない企業のやり方としては、学歴フィルターでふるいにかけることになる。

その後、提出してもらったエントリーシートや履歴書で細かいアラを探すようにして、不採用にしていくケースが多くなっている。
例えが悪いかもしれないが、工場のラインで不良品を見つけるような作業をしたうえで、再度学歴フィルターによってランキング付けをする。
そして優先順位の高い学生さんから順番に面接をしていくことになる。

中小企業やベンチャー企業については、学歴フィルターを設けているところはほとんどありません。
見分けるポイントとしては、企業の新卒採用ページや就職サイトの出身校を見てみるとわかります。
そこに並んでいる大学名が国公立だけとか偏差値の高い大学だけということは経営者がこだわっていることもあります。

また、書類については応募数が少ないため、大手企業や人気企業のようにアラを探すことよりも、学生さんのことを理解しようとしています。

履歴書やエントリーシートから必死に情報を得ようとしています。
会社説明会でも経営者がでてきたり、フランクなかたちでざっくばらんに話をしてもらえるような企業から、バラエティー番組かというような会社説明会など、枠にはまらない会社説明会をするところが増えています。

ブランド力が無いため、社員という財産を差別化のポイントに使う企業が増えており、共感性と等身大のマーケットで身近な社員、役員、社長というタグ付けをしています。

書類の段階で熱意が高いかどうかは感性の問題だと思います。
文字で伝えるのと、コミュニケーションで伝えるのでは、人へのココロの動きが違うからです。

文章を書く能力に長けている人であれば、入社熱意をうまく伝えることはできますが、そういう学生がたくさんいるわけではありません。
そうなるためには、日頃からblogやソーシャルネットを通じて、自分の文章力を磨くことが必要です。

最近ではできるだけ多くの学生さんにお会いしますという言葉を求人サイトで見かけるようになった。
採用基準が人物本位と名言をしている会社もありますが、そのまま鵜呑みにしてはいけません。

採用基準は会社の社風にあって、自分達の部下として迎え入れたい学生ですから。
本当に入社をしてほしいという学生がいたら、面接選考中でも口説くことをしている企業が増えています。
それが本当の採用担当の仕事ですから。
数合わせの入社をさせることはなく、いろいろな人材の採用をすることで会社内の化学反応が起きる。

美文字、汚文字ということで書類審査をするのであれば、技術論になるので入社後の研修でしっかりやればいいんです。
お客様の書類に丁寧なきれいな文字を書くことで顧客満足度が上がるのであれば、ペン字研修をすればいい。
しかし、仕事への適性、考え方、価値感の共有というものは研修で変更できるものではない。
個人の特徴であり育ってきた環境や人間関係によって形成されたものであり、
自分自身が長年使ってきたルールをいきなり変えることはできなものだから。

エントリーするのに敷居をあげた企業

大塚製薬は会社説明会の予約を電話のみで受付けることにしたというニュースがあったり、また三幸製菓がメールアドレスのみでエントリーができるという日本一短いエントリーがニュースになったりしている。

インターネットで簡単に応募をできる状況から変化をさせることによって、最初の関門としている。

大塚製薬の場合には気配り、心配りはもちろん、コミュニケーション能力も電話を通して判断をすることができる。
お昼休みの時間帯、始業開始直後、終業時間間際には電話をしてこないだろう。

また、電話をするということは平日の10時〜17時ぐらいの間に電話をしないといけないため、インターネットでポチッと会社説明会にエントリーするのとは心理的負担も大きい。

企業側としたら専用回線を人事部で開設しなけれならないし、フリーコールにするかどうかなど、やや先行投資をすることも強いられる可能性がある。

また電話を取るために派遣社員やアルバイトの採用などもしなきゃいけないかもしれない。
そうすると、1本1本の電話を取るために機会損失にならないためにはそれぐらいのリスクを覚悟する。

しかし、見えない経費ともいえる、インターネットの履歴の確認やサイト管理などの手間がかからない分、投資した金額以上にリターンがあるのも事実。

人事のワークライフバランスがとれるのと、生産性や効率も上がっていくことになるから。

新卒採用は早い者勝ち、椅子取りゲームの要素があるのは否めない。
優秀な学生と出会うためには早く仕掛けて、他の企業を出し抜かないといけない。
そのためにはいろいろなアイディアを出し、試行錯誤をしながらでもやり続けることは必要である。

三幸製菓の場合はメールアドレスでエントリーをする前に2つの質問にYESNOで答える。
新潟ではたらけるかどうか、おせんべいが好きかどうか質問。
その後メールアドレスの入力画面が出てきて、エントリーが出来る。
後日メールアドレス宛にメールが届き、35の質問に答える形で選考方法が決まる仕組みになっている。

必要な情報は必要な時期に取ればいいというのも画期的である。
エントリーシートを書くのに何日も費やし、自分自身を内省してみたり、インタビューをしたりする時間を考えると、選考スピードに合わせて書くというのは他の企業と違って、心理的負担も少ない。

なんちゃって、就職コンサルタントに騙されるな

最近流行っているのが新卒紹介という、新卒学生をターゲットにした人材紹介。
体育会系採用、国公立採用、留学生採用などいろいろな切り口で新卒マーケットに注目している企業も多い。
第二新卒のマーケットまで大手から中小ベンチャーの人材紹介会社がサービスとして行っている。

特に大手企業の場合には大学名、学部、専攻が大きな比重を占めている状況は変わりません。
文字の美しさや当たり前のことをバカにせずちゃんとした書類をつくるということよりも、
熱意のある内容を書くことによって突破をすることができるという情報自体が古いし、胡散臭いところもある。

企業人事も採用ページや就職サイトのところに、バラエティー番組の注意書きの様に、履歴書は写真添付のもので、書式自由(パソコン、手書き両方可能)とか、手書きの履歴書は不要ですとかいう1文を書いてもいいのではないだろうか。

その1文があるのと無いのでは、全く違う対応になる。
また、新卒採用の学生さんも企業へ電話やメールで確認することをなぜしないのかという疑問もある。
わからないことがあれば、質問をしてもいいじゃないかと感じている。

もし、なんちゃってコンサルタントの人たちが、新卒採用の学生さんに対して、パソコンで制作した履歴書と手書きの履歴書を見た時にあなたはどちらが有利になるか分かりますか。

手書きにしておくことで差別化ができるし、人の心情にも訴えることもできるなどと、古臭くて胡散臭い知恵をつけているとしたら、こういいたくなる。

自分の生活とポジションを守るために、純真無垢な学生を騙さないでくれ!
ちゃんと採用マーケットを分析して、トレンドを捕まえてから、学生が有利になるように働きかけてほしいね。

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