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キャリアデザインの重要性

キャリア権という考え方

最近よく言われているのが、「やりたいことを仕事にしよう!たった一度の人生だから、自分の思うように生きないと損!」という考え方をする人が増えてきています。

確かに職業選択の自由があり、自分のキャリアは自分で決めたいという時代になってきたのかも知れません。
戦後から続いてきた生産性ロールモデルの限界を迎えたのがバブルの破綻。
そこからロスジェネと言われる失われた20年があり、ITバブル、リーマンショックを経て、2020オリンピックに向けて景気が戻ってきているのは確かです。

当たり前の認識があった上でちょっとしたトラップに気づかず走り続けてしまっていると、あっという間に差が広がってしまうことに気づいてほしい。
なぜなら、「職業と会社を選択すること」と「キャリアデザインを描く」ということは全く別問題であるということに気づいてほしい。

終身雇用=雇用を守る、キャリアは会社に任せた時代

戦後まもなくからバブル期までをものづくりを中心とした工業産業制ロールモデルということで、終身雇用、年功序列で給与が右肩上がりの護送船団方式で成長をしてきました。
その当時は転職することが当たり前ではなく、一度入った会社に対して定年まで勤め上げるというのが常識であり、転職することは悪という時代であった。

バブル期に入ってリクルートが就職、転職のイメージをつけると徐々にではあるけれど、転職ブームになった。
B-ingやとらばーゆという雑誌の名前が世の中に定着をした頃がちょうどバブルの全盛期だった頃。

バブルが崩壊して失われた20年に入るとは誰しもおもっていなかったこと。
失われた20年でリストラが当たり前となり、定年まで1社で勤め上げることがなくなり、不安を抱えたまま新しい場所で活躍できるチャンスがあるのであれば転職というのが選択肢になった時代でもある。

グローバル化がすすみ、石の上にも三年という定説も令和の時代には合わない考えかも知れません。
40歳から45歳で出世レースが終わった途端にお払い箱になる不安を抱えながら、会社に貢献をしてサバイバルレースに残るのか、もしくは転職をしてそちらで心機一転勝負をするのかという選択肢を常に持っている状況で、目の前にある仕事をこなさなければならない時代に入っている。

キャリアに対する考え方が変わる時

正社員であることが安泰という時代は終焉を迎えるとともに、会社が個人を守ってくれる時代も終焉を迎えた。
護送船団方式の年功序列、終身雇用が完全に崩壊してしまったことを意味している。

日本企業の場合、総合職、専門職、事務職というように採用が分かれているが、正社員=ジョブローテーションでいろいろな能力を身に着けてもらうことが前提になっている。

昇進するためなら会社全体を見れるようになってほしいというのが現状。
欧米と違い専門職が入り口になっていることもあるけれど、数年経過すると別部署へ移動ということもよくある話。

しかし、現在ではキャリア権を会社が持っているのではなく、自分自身が握れるチャンスも増えているのが特徴。
数年経過するとたいていの場合はジョブローテーションで異動になるけれど、時間と成績、成果を残せた場合フリーエージェント制度を導入して、自分たちのキャリアに必要な部署へ異動するチャンスを得ることができる会社も増えています。

チャンスをものにする時代へ

キャリアを形成していく上でジョブローテーションでの異動に対して、異論があるのであれば、上司や人事に相談をしてみることも1つの手段。
また、社内の新規プロジェクトや新規事業に対して興味を持ち、新しいことにチャレンジをしていく努力が必要になる時代です。

深刻な人手不足という時代に入って、管理職は部下の定着率も評価対象になっているケースも増えており、ミドル層のモチベーションを維持するためにも、会社や人事に対してワガママを言える時代に入っているのが特徴担っているが、普段から会社に対して貢献をしていないとリストラの対象になってしまうので、実績、成果というものに対しては常に会社の要求の150%以上を目指しておかないと大変な時代でもある。

150%の目標を掲げることで100%以上の着地になるが、100%の目標に対しては60〜70%の着地になるから不思議である。
会社としては貢献してくれる社員に対してはワガママを受入ることは可能であるが、そうでない社員に対してはリストラの対象になっていくのがこれから2022年に向かってのスタンスだろう。

目的を持って目の前にある仕事をやっていくのか、会社から言われたからやっている仕事なのかという捉え方によって行動は変わってくるし、思考も変わってくる。
Noattack、Nochanceの時代であり、ぶら下がり社員はこれから先の時代は淘汰されることになるだろう。

人生100年時代と言われているから、理想のキャリアを手に入れたい

2000年以降定年制度が伸びているのと同時に、年金支給時期についても伸びているのが現状。
現時点では65歳定年制、70歳まで再雇用制度のある会社が増えていますが、これから定年の延長、再雇用の延長があるかも知れませんし、生涯現役という形になるかも知れません。

健康年齢=定年の年齢となる時代がもうすぐそこまで来ているからこそ、転職、独立も選択肢に入ってくる時代になっている。
キャリア権を会社に預けたまま、転勤することが幸せなのかというと、以前の成功体験が使えない時代だからこそ、不安になり、心配になる時代です。

地域限定社員という概念が生まれたのはマイルドヤンキーの地元愛がある人や家族がいる人たちへの配慮ではあるが、出世を諦めてください。
結果を残せなければ代謝の可能性もあるというのが現状。

理想のキャリアを手に入れるためには会社を活用して、上司を活用して、理想とするキャリアを手に入れることがこれからの時代は必要になるかも知れません。

転職をするのであれば、30歳から35歳までに1回はしておくと有利でしょう。
40歳以降、転職未経験者については市場価値が大暴落してしまうため、そうならないためにも1回は転職をしておくことをオススメします。


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