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売り手市場でも安心できない2つの理由

空前絶後の売り手市場

就職活動、転職活動ともに空前絶後の売り手市場となっています。

団塊の世代が退職を迎えて、労働人口が減少をしていることが原因であり、業績が好調な企業にとっては新規事業がどんどんと雨後の竹の子のようにいろいろ出てくる。

少子高齢化の影響がではじめており、これからは即戦力から育成枠という採用手法も選択肢として入ってくる時代に変わってきた。

留学生も対象になっており、現在では子育て世代の主婦層までどうやって取り組むのか、各社が知恵を絞り始めた時代。

各都市での有効求人倍率の差、職種による差など細かく見ていくと大変ですが、平均有効求人倍率も1.5という数字になっています。

労働人口が減少するとともにライフワークバランス、長時間労働問題など、ライフスタイルを中心として働きやすい環境を求める人が多くなり、自分の価値観にあった雇用関係や労働関係を強く求めるようになりました。

これによって主導権を握っているのは働く人側へと変わっている状況です。

企業側もこれまでの相性よりを以前より重んじるようになり、逆に優先順位や計画性のない転職はミスマッチにつながる可能性が高まっています。

そのため、広告のキャッチコピーも大きく変化をしていることに気づいていますでしょうか。

つい最近までは、完全実力主義、がんばった分は給与に反映されますとか、あなたのがんばり次第で出世することができるなど、出世することや給与水準が高いことがもっぱらキャッチコピーとして書かれていました。

最近では離職率が◯%いないです。とか残業時間が月20時間未満などと言うように、ライフワークバランスに重きをおいたキャッチコピーへと変化をしています。

キャッチコピーに騙されてはいけませんが、応募者数を増やすためのテクニックです。

大手企業であれば広告を出すことで応募者数はある程度確保することができるのですが、中小企業やベンチャー企業は応募が歩かないかわからないため、キャッチコピーで応募ボタンを押させることにポイントを置いています。

このキャッチコピーが理想を大きくしてしまい辞退や離職につながって行くことになっているのは気づいていません。

油断できない2つの理由

売り手市場だからといっても安心してはいけません。

働く人にとっても有利になるか、不利になるかはわかりません。

実は油断できない2つの理由があるからです。

1つ目の理由は企業の存続期間が短くなっていること。

2つめの理由はスキルによって市場価値が違い、求人倍率も違うということ。

1つ目の理由としては倒産件数が増えているということがあげられます。

老舗企業だからといっても後継者不足によって廃業をしています。

またビジネススピードが早くなっていることもあり、そのスピードについていくことができず倒産をしていることもあります。

こういう背景があることから企業との相性に加えて、判断材料として転職先が残る確率が何%あるのかということも重要な判断材料になっています。

東京商工リサーチ、口コミ、転職サイトなどを調べて、判断をする人も増加しています。

2つ目の理由は職種によって市場価値、有効求人倍率にも差があるということ。

インターネット専門職やエンジニア系については、5倍から10倍という数値がでており、20代で1000万円も可能です。

それに比べて、バックオフィス系やホワイトカラーといわれる職種については、0.5〜0.8倍という数値がでており、役職が上がっていって、役員になれれば1000万円。

実にブルカラーとホワイトカラーでは、10〜20年分の年収差があっという間についてしまうことになります。

常に自分の市場価値をしっかりと調べておくことからはじめてみてください。

売り手市場だから全員ハッピーとは限らない

転職市場はここ数年売り手市場が続いており、人材ビジネスも業績を伸ばしている。

厚労省が出している統計データを分析してみると、リーマンショックで一時期落ち込んだものの、転職市場の有効求人倍率はどんどん伸びており、1.5倍以上になっているというのが現状です。

しかし、売り手市場だからといって、甘く見ていると痛い目にあうのはどの時代も変わっていません。

現在の転職市場を紐解くキーワードになっているのが、「働き方に対する多様化」である。

パソコンやスマートフォンの進化によって、オフィスで仕事をすることだけでなく、リモートワークスとしてカフェやシェアオフィス、自宅、リゾート先などいろいろなところで働けるようになってきました。

また、資生堂ショックからはじまった女性の育児のワンオペ問題を解消するため、男性でも時短勤務が可能になったり、育児休暇を取りやすくなってきました。

このことから、働き方に関する構造が変化していることがわかります。

価値観の多様性とともに労働の主導権が働く人へ徐々にシフトチェンジしてきています。

会社が働く人のワークライフバランスや性格上の制限に寄り添う時代になってきました。

個々の価値観が重視される時代だからこそ、転職活動での企業選びはますます慎重になってきて、重要度も上がっています。

また企業の倒産件数もふえており、1社に長く勤める風潮は以前より薄くなり、専門性のスキルと経歴について問われる機会も必然的に増えています。

無策のまま全員が勝利するという子はありえないのが現状です。

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