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キャリアは運と流れと才能と努力の4つの理由

早期退職を募ると優秀な人材は逃げる⁉

会社の余剰人員を整理する方法として、早期退職制度、リストラの2つの方法が考えられる。
早期退職については、オープンでの応募になるため、計算ができる人、優秀な社員、危機感のある社員などが応募してくることがある。
逆にリストラの場合については、成績の下位20%とか、最低評価を3期取り続けている人など、経営陣、人事、現場で代謝をしてほしい人をターゲットにすることができるようになっている。

コンプライアンスということが言われている昨今、露骨な行動をしてしまうと炎上をしてしまうどころか、企業ブランドを傷つけてしまう恐れもあり、新卒採用、売り上げなど会社全体で機会損失からの減益につながるリスクがある。

経営陣からしたら、余剰人員、余剰在庫、不良債権は抱えたくないというのが本音である。
ただし、現在の日本の雇用制度では海外のような人材の流動化が起きない。労働三法で労働者が守られており、明確な理由がない限り解雇をすることができない。

解雇事由が明確で的確でないということは、労働者が不当解雇ということを訴えるケースがあり、労働争議になってしまうこともしばしばある。

もう1つは解雇をすることによって補助金や助成金を受け入れている企業にとってはマイナスになってしまうからである。
解雇することによって今までもらっていた補助金や助成金がなくなってしまうため、キャッシュがショートしてしまう恐れがあるからだ。

優秀な人材は先を読む

早期退職制度の話になると、基本的には大手上場会社が行うケースが多く、新聞やネットのニュースなどでいろいろな情報が出てくる。
そうすると計算することができてしまう。

本社から子会社へ移籍する場合については、給与水準が同じではなく、調整されてしまうため、年間100万円単位でダウンするケースも多く、年俸の10%減額というケースもあるから不思議ではない。

住宅ローンや教育ローンを背負って頑張っているミドル世代にとっては、年収の大幅減収ということは、個人破産の可能性も出てくることになるので、待ち続けてしまうとリスクを背負うことになってしまう。

大手企業のブランド力を利用して転職活動をする人も出てくる。
大手企業出身ということで市場に出ても戦えると思い、人材紹介者の給与水準をキープすることができるということを囁かれたら、泥船に乗っているよりましかなぁと感じて市場へ出てくることもあり得ます。

大手企業の場合はアウトプレースメント会社と連携をしていることもあるので、退職が確定するとそちらへ登録をしてから、人材紹介の案件にマッチできるかという問題もありますが、1か月分の給与を払うのであれば、同じぐらいで人材紹介に紹介をしてマッチングしてもらうほうが、余剰人員を抱えるリスクを考えると、先行投資で安くつく場合もあります。

残るも出るもいばらの道

残っても地獄、出ても地獄というのが今の時代です。
技術職の場合であれば、同業他社でも優遇されたり、技術の伝承ということもありますから、転職活動や再就職についてはうまくいく確率が高いでしょう。
最近では技術の伝承という視点から、定年退職後のシニア層まで人気になっている。
技術はすぐに習得をすることができないのと、長年の技については時間をかけて伝承されていく特徴があります。

機械ではできないことを人間の熟練の技でやるのですから、大量生産はできませんし、それだけ特別な存在になっていくでしょう。

転職活動、再就職活動が難しいのがホワイトカラーといわれている、営業職やバックヤード職の人事や経理の間接部門の人たちです。
一般の転職者と同じ土俵で戦うため、競争率が高く、転職歴が1度もないとなると、かなり難しいのが現状です。

1社経験ということはその会社のルールが当たり前になっており、環境適応能力があるかどうか、疑問符がついてしまうことになるからです。
中途採用の1つの基準になっているのが、すぐに会社の環境になれてもらって、実績を上げられるかどうかということがポイントになります。

年齢が高くなればなるほど、ハードルは徐々に上がっていくことになり、受け入れる企業としても、年収が高くなればなるほど、厳しい選考基準になってきます。

採用したのはいいけれど、数か月で短期離職をされてしまうと、投資したことに対してのリターンがなくなってしまい、損切りになってしまう。

実際に多くある例としては、部下の手柄も自分の手柄、交渉事は部下に任せて、商談がまとまる際に出てきておいしいところだけを持っていく。
そうすると部下から反発されることになり、昔からいる部下の言い分をそのまま人事や経営陣が認めてしまうと、一気に追い出しにかかる。

試用期間の延長、試用期間での雇止めが起こりやすいケースでもあり、会社のやり方に自分を合わせることができるかどうかが問題である。

残ったとしても子会社への移籍ということになると、本社に戻る確率は天文学的な数字になる。
事実上の出世レースの終焉を迎えることになる。

子会社の社長や役員というように出世の道もあるかもしれないが、定年退職までの短い時間で形成逆転まで行けるかどうかは、時の運次第である。
子会社で実績を残しても本社に戻れるチャンスがあるかどうかはわからず、社内の政治家や働かないおっさんになってしまう人も多い。

いい大学、いい会社の神話崩壊

いい大学に行って、いい会社に入って一生安泰という時代は終焉をしており、終身雇用が崩壊し、45歳定年制、入社10年以降については評価次第になったり、3期連続で最低評価を獲得してしまうと人事異動か代謝するかという時代。

土の時代から風の時代になり、出世だけが会社員の勝ち組ではなくなった。
共感と等身大のマーケットになり、幸せの価値観も多様化している。
女性の育児のワンオペが崩壊して、夫婦で育児をする時代へと変化をしている。

昔の常識が今の非常識になり、いろいろなことが変わってきた時代に適応できるかどうかは本人の考え方次第。

これからの時代は先行き不安によって、いつ何が起きるかわかりません。
その時に行動をとれるように準備をしておく時代に変化をしています。
ずっと同じということはありませんので、環境の変化に敏感になることはもちろんですが、流れを読んでうまくその流れに乗ることができたら、あなたが理想としているキャリア、目的地に最短距離で着くことができるのではないでしょうか。

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