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キャリアは常に不安を抱えながら前へ進む4つの理由

年代とともに変わる視点

最近良く転職相談を受けることがあります。
「自分の将来に不安です」という人が多くなっています。
詳しくいろいろと聞いていくと、ポストがないのではないか、評価が低いことに納得していない、キャリアアップができるかどうかなど。

正直いうとみんな不安の中でがむしゃらにがんばっているから気にしないでほしい。

成功しているのか、失敗しているのかは他人が評価をしてくれることであり、成功しているという定義をどのように置くのかによって、正解は異なります。

自分の成功の定義をどのように置くのかがポイントです。

仕事で成長していきたいのか、どういうポジションを獲りたいのか、何をやりがいにして仕事をしていきたいのかということをしっかり考えましょう。

チャンスをもらうためにいは直属の上司はもちろん、いろいろな人に知ってもらうために、自分がどうやって動くのがいいのかを考えましょう。

社内の人脈を活用してそのポジションやキャリアを取りに行くこともできますし、ポストの大渋滞が起きていると感じたら、他社に誇れるスキルを身につけましょう。

新入社員だった頃というのは何もかもがむしゃらにやることによって、社内の信用預金をしっかりと確保することが必要です。
何かをやりたいと思っているのなら、偉くなるしか手段はない。

偉くなるためには社内の政治で勝ち残らないといけない。
大きな会社、小さな会社でも同じである。
自分のやる気と手段が正しければ、最短距離で昇ることもできるだろう。

妬み、嫉みが横行して型にはめられないようにしてほしい。
日本の企業はできる人材は徹底的に潰すということが多いから。
競争で勝つことはもちろん、政治にも負けない様にしないといけない。
冷飯を食わされるか、戦力外通告をされるかのどちらかである。

一発かますか花火を上げるかということは上に行かないとできないことが多い。

政治力も必要であり、実績だけでは動かないというのが企業がほとんどである。

これから解決金制度が成立して、施行されることになると、この力関係は変わっていく可能性はあるが、企業優位の状況は変わらない。

20代は自分にプレッシャーをかけて、勝負することが精一杯

20代の時にはいろいろな先輩たちを見ていたことがあるからこそ、自分が30代、40代になった時にこういう人になっていたいというのは漠然とあった。

その人と自分の差をしっかり分析をして、追いつくためにはどうしたらいいかを必死に考えていた。

今20代を振り返ると自分で自分に対してプレッシャーをかけながら、いろいろな先輩たちを観察していたことが多かった。

叱られる事は自分の欠点を直してくれるし、長所を伸ばしてくれることと理解をしていたから。

叱ってくれる人がいるという事は自分の味方であると考えていた。
わからないということを調べてから仮説を立てて聞くと、いろいろと教えてくれるということをそこで学んだ。

叱るというのはその人をしっかり見ていないとできないことが多い。
中途半端なことになると怒りとなり、嫉みになることもある。
叱ると怒ると履き違えてしまうと、人は育たないということを知ることになる。

自分の強みを知り、その強みをいかに伸ばしていくのかを考えた。
そして同じ場所に居続ける事はハッピーにならないと考えるようになった。
居心地の悪いところで勝負をする選択をするようになったのは20代後半からである。

そして自分の信念を貫くことの重要性を身を持って知ることになる。
これが後にメンターとして慕うようになった人たちから教わったことである。

負けるから、もっと強くなりたい、もっとうまくなりたいと考えるようになった。
そこで気づいたのが最大の敵はライバルではなく、自分自身であるということ。
勝負をするときには私情は必要なく、勝負に徹するということ。

厳しく言うこともあるが、背中を押すこともしなければいけない。
そのためにはいろいろと部下の性格、癖、習性などをしっかりと理解して、
部下の育成に当たり始めたのが20代なかばの頃の事だった。

その人に合わせた考え方や言い方をしなければならないということ。
ついてくるやつだけ残ればいいということではなく、支店を守るためにはどうしたらいいのかをしっかりと考える様になる。

今いる戦力で戦わなければ意味が無い。
これを束ねるのは難しいかもしれないけど、失敗から学んでいこうと。

コミュニケーション術、プレゼンテーション術、コーチング理論など、部下をまとめるためにはどうしたらいいのかを考えながら、その道の第一人者からいろいろと教えてもらったりしながら、自分なりの教科書を作ることが1年掛けてできた。

今度はその自分の教科書があっているかどうかを実験する必要がある。
当時の部下には申し訳なかったと反省をしているけど、日々いろいろと考えながらいろいろな実験をしてきたからこそ、いえることが多くなってくることになる。

才能があっても開花をしないことがよくある。
それは上司がきちんと見ていないことが多い。
管理できないのであれば管理職から降りてほしいというのが私の考えである。

日本企業の殆どの上司が上辺だけの付き合いになっているのがよくわかるからである。
失敗した理由について、原因を探ることはなく、決め付けと思い込みから
怒鳴りつけていることがほとんどであり、優秀な管理職はほとんどいない。
経営者としては素晴らしい人でも、部下の管理能力というのはない人が多い。

部下を信用していない、才能を持っている人たちを開花させることができないからである。
部下を信用してある程度の権限を任せていることがあまりないからだ。

小さいチームを作り、リーダーシップが取れる、サポートできる、決断力があるなど、いろいろな個性を活かすように考えることができずに、画一的なことを繰り返している。

仕事をしていて考えるのはプレーヤーである部下たちであり、部下の考えを尊重することがないというのが現状だろう。

30代になると考え方、視野が広くなる

30代に入るとチャレンジしながら成長をしていきたいという気持ちが強くなった。

いろいろなことに挑戦することで学ぶことも多いし、自分が気づかないチャンスもあると思っていた。

だからこそ、いろいろな勉強をすることができたのではないかと感じている。

マーケッターの感覚、商品企画の感覚、広報宣伝の感覚というのは、いろいろなことに挑戦をしてきて、失敗してきたからこそ身についたものだと思う。

知識のメタボリックになるかもしれないと考えたのは、この時期からである。

インターネットや本を読めば知識をつけることはできる。

しかし失敗をしたら終わりというプレッシャーの中で闘うことをやめなかった。

知識は知識であり、経験をしないとわからないこともある。
言葉の重みが違い、人を動かすには必要だと感じたからである。

ここでも社内の信用預金がないということは、人を動かせないと感じた時期でもある。

中途採用で入るとプロパーばかりの社員、先輩社員からのハレーションはハンパない。

自分の椅子がとられるかもしれないからといって、足の引っ張り合いをするからだ。

叩き上げのスキルだけでは勝負しきれないということがしょっちゅうあったから。

ここで政治力というのが必要であることや、キーパーソンを見極めて相手の懐に入り込むことに気付かされる。

そこからはどんな職種についても営業職と変わらない感覚になった。

商品企画、人事、経営管理というポジションであっても、ミッションはそれぞれに違うにしても、人を巻き込まなければいけないため、コミュニケーション力とロジックというものを必要としたからである。

日本の企業には競争原理というものが組み込まれていない。
どうしても政治力というのが力を発揮する形になる。
昇給もあれば降給もあるのが基本である。

自己評価と他者評価は違うものだというのもこの頃になっとくした。
自己評価は甘いから、どうしても過大評価をしてしまう。
他社評価は厳しいこともいいことも両方あるから、適性な評価だといえるだろう。

上司が判断する評価を用いるところがほとんどであるが、同レベルの人たちが数人評価をして、上司が再度評価をするのであれば納得ができる。

同じレベルの人達から評価をされることによって他者視点が入り、上司の思いこみや決め付けとは違う評価になりやすいからである。

その上で会社の相対評価ということになれば、若干誤差がでてしまう。

最近ではやりたいことができないから転職をする人もいるのですが、チャンスを掴みに行っていいないのか、それとも社内の信用預金がないことが多い。

転職をすることが簡単になっている時代だからこそ、もっと慎重になるべきだということも事実である。

中途採用は会社の社風に慣れて、すぐに会社に貢献をしてくれる人を採用する。

対外的にも自慢できる実績を引っさげたとしても、人間性が社風に合わないという判断をされるとその場で不採用になってしまうから不思議である。

面接官の採用基準というのは非常に難解で不可解なものである。
面接の相性が9割と言い続けている理由がある。
採用条件としてはまず直感でこいつと仕事をしたら面白いなって感じるかどうか。

次に、こいつと仕事をしたら面白い化学反応が起きるかもしれない。というのを感じている。
面接官はこの直感を信じていることが多くある。
理由はあとから付けられるからである。

不採用の理由をオープンにしていないことが多いのは、嫌われる勇気というものをおいてしまっている採用担当が多いからである。
広告からの応募に対しても、無味乾燥なテンプレートを送ってくる。

日本人はいい意味で闘うということをしないから、自己主張ができないでリーダーシップが育たない風土なのかも知れない。

考えて行動をするというより、上から押さえつけることによって、まるで操り人形のようにしたがるから不思議だ。

社畜ということばがうまれたのも、こういう理由からであろう。

30代以降ライフイベントがつきものになりますから、キャリアというのは選択肢を増やせるようにしておく必要があります。

それと同時に他社でも通用するスキルと実績を出すことにこだわって欲しい。

やりたいことをやりたいのであれば、組織の中で偉くなるか、フリーランスとして自分の専門エリアだけを極めるのか、ノマドのように完全受注産業になるのかという選択もある。

正解はないから、自分の信念を貫け

先日もブログで書きましたが、大雑把に計画を立てることと81マスの自己分析をしてみることをオススメします。

解決金制度が成立すると、転職者の価値が下がると言われています。

今は売り手市場のように見える求人市場も、買い手市場に変わる可能性があります。

パワーバランスというのは時代によって一気に変わることになります。

時代の流れを読み誤ってはいけません。

2010年頃からのノマドブームというのも、下火になりました。

ブームは一過性のものであり、それにのってあたってしまうと、急に事故にあったようなものであり、数年で忘れされてしまいます。

テレビ番組がつまらなくなってしまったのは、いわゆるベタというネタがあり、それを裏切ることを忘れなかったからです。

それがアドリブであり、予定調和を壊す作業です。

プロの集まりで仕事をするのか、知恵を本気で絞りながらもがく人たちと仕事をするのか、上から言われたことだけを淡々とやる人たちと仕事をするのかで、答えは大きく変わります。

自分自身のキャリアを描けるのは自分です。

キャリアの形成というのは究極の自作自演なんです。

やりたいことはいっぱいありますが、できることはほんのすこしなんです。

その少しの集団に入れるかどうかは、あなたしだいです。

成功している人というのは他者評価と自己評価が一致しています。

そして素直さと謙虚さを持っており、決断力と俯瞰力がある人が多い。

また人がよってくるオーラが出ているというか、人を寄せ付けないオーラを出している人は少ない。

言い換えれば、気軽に話しかけやすい人というのがイメージ。

正解がないから不安があるのは事実である。

只中というのは非常に不安のなかで突っ走っている。

自分自身の軸をしっかりもち、長所を伸ばしていくことができる。

10年後の生き残る確率は10%ぐらいと言われるので、フリーランスになるのは相当な覚悟が必要になる。

そうならないためにはメンターを見つけることや成功している人たちと一緒に仕事をしながら盗んでいくしかない。

私がオススメをしているのは社内ノマドになることです。
信用預金をガッチリ集めて、自分の専門分野で会社の看板を借りながら、名前が残る仕事をすることがビジネスパーソンとして面白いと思います。

看板を外してもやれるという自信があるのであれば、フリーランスになることを止めるつもりはありませんが、10%に残るためにはそれなりにエッジの利いたことをしていくことが必要です。



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