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コロナ禍でわかった3つの問題点

新卒はWEB研修、リモートワーク

2020年度の新卒が入社式を迎えたサクラが咲いていた時期は、日本中がコロナショックによって、新しい生活様式を探しながら暗中模索をしていた頃。
会場を利用した入社式がWEBの入社式になり、通信機器を人事総務を中心にiPadやノートパソコン、Wi-Fiルーターなどまとめて入社式前に到着するように急ピッチで荷造りをして送った。

その中にはお揃いのデザインがされたTシャツや人事からの直筆メッセージがあったり、歓迎会を兼ねてアルコールやノンアルコール、軽食までつけていた会社もあった。

いつもであれば現場の新卒3年目ぐらい、5年目など、将来の幹部候補やロールモデルになる社員を集めて、一斉に研修をするのが当たり前だった。
しかし、2020年の春は全く違う事になってしまうとは、直前までわからなかったことだし、急なルール変更に伴って合わせるのも大変だった。

WEBでの研修ということになり、紙の資料がデータ化され、暗号化されて配布される。
それを見ながらパソコン画面を見て、研修を受ける。

会議システムを繋ぎっぱなしにしておいての研修。
マイクをオフにしたけど、カメラはオンのままという異例な事態。
研修中にも親御さんが後ろで見ていたり、パートナーやペットが知らずに入ってきたりとにかく、当たり前じゃない状況で手探りの中で行なわれた異例な研修。

ここでも管理することはControlという意味合いが多くあります。
なぜ休憩中にもかかわらず、オンカメにしておく必要はあるのでしょうか。
再度つなぎ直せばいいわけであり、それをさせないようにするためにはControlする意味合いが強い管理ということになるでしょう。

Controlをする管理という意味合いが強くなると、ブラック企業というレッテルを貼られてしまうことになります。
当たり前だと思い込んでいたことが客観的に見れば非常識になっていることもよくあること。

管理職の意味を勘違いしている人たち

リモートワークが始まると、「リモハラ」という新しいハラスメントが発生をした。
リモートワークでチームごとになるため、ちょっとした発言が問題視されるようになった。

「おっ!いいとこ住んでんじゃん!いいから全体を見せろよ!」とか、「就業時間中はずっとカメラをONにしておけ!」などということを平然とういう管理職が増えた。

基本的に踏み込まれたくないプライベート部分まで踏み込まれてしまい、拒否をすれば嫌がらせを受ける可能性もあり、評価を下げられる可能性もあるからこそ、あまり大きな声を出しては言えないものである。

上司の評価をできる会社であれば、そういうことを理由にして評価を下げることは可能ですが、ほとんどの会社では上司が部下を評価することになるので、実績面以外での評価について最低ランクをつけられるかも知れないという恐怖心と戦うことになります。

こういうことがハラスメントですよ!と正義を通そうとすると、組織の理論やダークサイドスキルを利用して曖昧にしようとする管理職もいるからたちが悪い。

その裏返しにあるのが管理職という言葉をちゃんと理解していないことがあるのと、そのポジションを守るためにはマウンティングをして置く必要があるからだといえるでしょう。

コロナショックによって早期退職の話題がつきませんが、評価がよくない管理職については降格の危機に面しているのも事実です。
事業のスクラップビルドが起こるかも知れない不安と自分のポジションがなくなる不安からそうさせている可能性が高い。

管理職はManagementの意味合いで使うことが多いのですが、Managementの場合は事業を成長させていく、チーム力をアップさせるために才能開花をさせることが目的になっていますが、ほとんどの管理職はControlの意味で使っています。

Controlするということになると、ホウレンソウを求めて一挙手一投足をガチガチに管理をすることによって失敗をしないように誘導したいのですが、失敗をしたら部下の責任にして逃げる管理職が多い。

これからジョブ型に移行するにあたって、どんな雇用形態にも関わらず毎日がオーディションであり、結果を残せない場合は放出されてしまう可能性が高い。

人事評価制度についても変更をしている会社が多くなり、最低評価を2〜3期連続して獲ってしまった場合は退職勧奨か人事異動という企業も増えてきている。

3期というと1年半という期間変わらないということは見込みをつけてほしいという企業からのサインである。
終身雇用が当たり前でなくなり、40歳以降はリストラの恐怖に怯えていく時代になっているけど、もう少し進むと毎日がオーディションみたいなもので、失敗が今まで以上にできなくなって萎縮してしまう可能性をはらんでいそうだ。

新卒も中途も管理職も不安なチーム体制

最近は少しずつ、短時間の会食が増えてきていますが、少人数で密にならないようにしながら開催しているケースが多くなっています。
月末の最終日に会社の目標数値を達成すると、部内での打ち上げがあったりするのが当たり前だった。

社内イベントもたくさんあったため、よく知らない部署の人と話し込んで、仕事をすることも増えるのが今までの状況でした。
コロナショックによってリモート勤務が当たり前になり、社内も密にならないように交代制で出勤をしたり、出勤時間をずらしたり、いろいろな企業が試行錯誤しながら、緊急事態宣言以降の勤務体制が変わり始めた。

若手にとっては顔を覚えてもらうチャンスである、社内イベントや部内飲みというのがなくなってしまって不安を抱えている。

しかし、この不安については目の前にある仕事をちゃんとこなすことによって信用と信頼を得ることができれば、問題ないこと。
仕事ができないから宴会で挽回をしようとしても、人事評価にプラスになることはあまりないから。

今年の新人の中で○○さんが仕事ができてエース級らしいよっ!とか、今年の新人の○○さんは仕事が早いし、丁寧だよ!って口コミが社内で発生をするようになったら、あなたの顔を知らない人でも噂の○○さんと認識してくれるだろう。

注目のドラフト1位で期待されて入社をしたのはいいけれど、実は人間関係を築けず、仕事ができないということになると、すぐに戦力外通告をされて、第二新卒という市場でのトライアウトを受けることになってしまうこともある。

どうしても対面でのリアルな話をする機会がコロナショックによって奪われてしまい、WEBカメラ越しであったり、チャットの文字だけということもあります。

会話はネット回線を利用しているから30秒前後ずれることもありますし、回線状況が悪いと音声や画像が飛び飛び担ってしまうこともしばしば。
そうすると丁々発止のコミュニケーションとはいかないので、間違って捉えられるケースもしばしば発生をする。

未知数なだけに信用と信頼がない状況でミスをするとマイナスの印象が残ってしまうのではないかということが先走ってしまうため、失敗を恐れているあまりイップス状態になっているケースも多く見受けられます。

失敗することは悪いことではありませんし、前向きに失敗をしたのであれば評価の対象になりますので、わからないことをドンドン聞いて、チーム内で期待されている能力を十二分に発揮をしてもらいたいものです。


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